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国立西洋美術館リニューアル記念「自然と人のダイアローグ展」のレビューと感想

国立西洋美術館がリニューアルオープンした。
ル・コルビュジエの傑作建築の一つとして評価の高い美術館。一流の芸術品を飾るに相応しい場所だ。
ここで現在開催されている「自然と人のダイアローグ展」についてレビューと感想を述べたい。

まず題名にもある通り、モネ、ゴッホなど、印象派の絵が多く展示されている本エキシビション。
ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館から協力を得ていることを忘れるくらい、フランスおよびフランドル派の作品が多い。
しかし、ドイツのフォルクヴァングとは、まさに名前からも西洋美術館の目指した思想やポリシーに近く非常に良い。
本エキシビションで特に注目したいのは、そのキュレーション力である。ブースの順番や流れ、歴史、そして絵画に込められたメッセージを非常に巧みに組み合わせ、絵画に込められたメッセージや魅力を再発見させてくれる。
風や異国情緒、画家が感じた美しさに思いを馳せることを誘う美しい文体が紹介文で並び、作家性やその時代の社会思想を浮き彫りにしている。
さすが国立西洋美術館!
とアプラウズの気持ちになる展覧会でした!


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