あと1両だけ奥に行く朝
どうも、急に映画を語り始めるマンです。
あの、電車って、あるじゃないですか。
ぼくたちみんなが毎日乗らなきゃいけないやつ。
すごいですよね、電車。
朝7:00~9:00くらいのラッシュって、無限湧きかと思うくらいの数の人間がズンズン乗り込んでは降りて、そのほとんどが別に電車に乗りたいなんて微塵も思ってない。
みなさん、おつかれさまです。
……なんの話か、というと。
駅のホームに、しばしば
「混雑しがちな車両の位置図」
が掲示されていたり、駅員さんが
「左右の空いているドアからご乗車ください」
とアナウンスしたり、そういうのがありますよね。
何も僕らはああいうアドバイスに対して
「なんだ?本数も増やさず『客が気を利かせて均等に乗れ』ってか!?」
とかキレ散らかしたりはしないけど(してる人もいるんでしょうけど)、でも実態として、それに従っていないですよね。
なぜか?
「気が乗らないから」ですね。
まず単純に、しんどい。
眠い中なんとかがんばって身支度して家から歩いてきて、ようやく白線の内側に立つところまで来たというのに、「もっとホームの端まで行け」だなんて、そんなご無体な……ですよね。
あと、間に合わない。
特に乗り換えの時は秒単位の勝負ですから、そんなエクストラミッションをこなす余裕なんてそもそもありゃしないわけです。てか、朝から走りたくないし。
そしてなにより、メリットにあまり惹かれない。
なんだかんだで結局は乗車できちゃってるから、つまり遅刻とかの具体的な支障が無いんですよね。すし詰めは気分よくないけど、何時間も乗るわけじゃなし、ちょっとの我慢で済む。だから、深刻にどうにかしようとは思わない。
てな感じで、毎朝うっすらイヤがりながら、昇降口の最寄り車両でギュウギュウになりながら、がんばってスマホ見ようとしてるわけです。
とまあ、何を知ったような口でつらつら語っているのかというところですが、今回は
と申し上げたいだけです。
僕は数年前にダイエット記事を上げて以来、一貫してヒラのサラリーマン、善良な小市民、無辜の民、民草です。
「一発当てて金持ちになったから電車なんて乗らなくなったぜ!!」
とか、絶対言いません。
僕の記事はすべて、どなたでも安心して読めるコンテンツです。
で、僕とて「どうしたら通勤に余裕が持てるか考えてみよう」なんて車輪の再発明を皆様に提案したいわけではなくて、「具体的に何がそんなに”いい”のか?」という成果を陳列して、それで興味を持って、気が乗っていただこうじゃないか、という所存でこの記事を書く次第です。
というわけで、見てください、この成果。
①時計を見なくていい
毎朝、改札やホームを駆け抜け、スマホや腕時計と頭上の電光掲示板を忙しなく見比べていることかと思います(あれ「発車標」ていうらしいですよ)。
あと1分で電車が来てしまう。階段を駆け上がる頃にはすでに電車はホームに着いていて、なんならドアが開いている。
これ、普通に全然楽しくないじゃないですか。だから、やめましょう。
少し早く駅に着くと、それだけでだいぶ違うんですよ。
1分後の電車に乗らねばならない人たちがわらわらと自分を追い抜いていくなか、悠然と歩く。
散策のようにホームをぶらつきながら、電車が来るのをゆったり待つ。
乗り換えだってそうです。
大急ぎで行ったり来たりの大集団は、もう他人事です。
ただ、次のホームへ向かえばいいのです。
②疲れなくていい
満員電車で、つま先立ちで海老反りながら吊革に2本の指だけを辛うじて引っかけていると、当然ながら疲労します。
空いていれば、座れはしないまでも、肩幅に足を開き本やスマホを開くことができますね。当たり前ですけど。
どうせ同じ時間を車両内で過ごすなら、海老反っているより、足をちゃんと床に付けて真っ直ぐ立っていたほうがいいに決まっています。
「ドアが開いたら急いで階段を……」とか気を揉まなくていいのもポイント高いですね。目的の駅に着くまで自由なんです。
③何もできない時間が無くていい
前項2つと繋がりますが、実は時間に追われて通勤していると、会社に着くまでなんにもできないんですよ。
息を切らせて駅へ向かい、呼吸も整わないまますし詰めになり、車内で耐える。で、電車から解放されたらまた会社まで早足。
この間、移動以外なにもできていません。あんまり楽しくないですね。
いつでもどこでも深い思索に沈むことができる方なら問題ないかもしれませんが、やっぱり心と手許に余裕があれば、だいぶ違います。
夜更かしより上手く時間を使えているような気が、しなくもない。
ご理解いただけたように、なにも近年ゴリ押しされている(けどそんなに浸透していない)オフピーク通勤よろしく、何時間も通勤時刻を前後させようなんて話じゃないわけです。
1本とか2本でいいから、早い電車に乗る。
ホームの端まで行って、先頭や最後尾に乗る。
ガラガラの車両で1人飛ばしに座るのは、確かに最上級の通勤スタイルでしょう。
でも、僕らはそこまで早起きできない。
そんな怠惰に訣別できない階層でも、そこそこの利益を得る権利はあるのです。
この記事、冷静に読んでみるとビックリするくらい言わずもがなのことを言っているのですけど、でもそれを実際に行動へ移せるように、気が乗るようになればと思い書きました。
さあ皆さん。
布団の中より、翌朝の電車内でスマホを見てみませんか。
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