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「ハレクラニ」(ハワイのホテル)って日本の会社なの?から学ぶブランド力

友人が春休みの家族旅行で沖縄に行ってきた、とのこと。ハレクラニ沖縄に泊まり、リッツカールトンにもゴルフとお茶に行った、とのこと。

ハレクラニ沖縄は、ハワイのワイキキにあるハレクラニが沖縄に進出した高級リゾートホテル。2019年開業。一方、リッツカールトンは世界中にある有名な高級ホテル。2012年開業。

で、この友人は、ハレクラニが大好き、なのだと。ハワイに100年続く素敵で優雅な落ち着いたホテル。ハワイのハレクラニ・ホテルにはコロナ前に何度も泊まった。思い出たくさん、らしい。

だけど、今回、プチショックがあった、とのこと。

それは、このハレクラニは、日本の不動産会社(三井不動産)の100%子会社がブランドもホテルも所有し、運営していたこと。しかも、ずぅーっと前から。自分は20年も毎年~数年置きにハレクラニを使っていたのに・・・。

日本の会社と知った瞬間に大好きだったハレクラニが、微妙に。え、日本の会社なの? あっ、そう。。。

そして、ついでにリッツカールトンについてもマリオット社傘下と知って、こちらもちょっとショックだった、のだと。え、マリオット。あの安いホテルの?

ホテルは、その名前であるブランドと、所有者と、運営者が違うことはよくあるし、同じ場所にあって内部も変わらないのに、ホテル名がころころ変わることもある。

お台場のシンボルのひとつである「ヒルトン東京お台場」は、もともとは伊藤忠と日本航空などが所有し、運営はJALホテルズで、名前は「ホテル日航東京」。で、外資のファンドに売られ、その後も外資に渡り、今は運営者がヒルトンに変更されたので、ホテルの名前もヒルトンに変わった。

ちなみに、職場の近くにあった東京・白金の「都ホテル」は、2003年から「ラディソン都ホテル東京」と名前がかわり、今は「シェラトン都ホテル」。ちなみに、シェラトンはマリオット社が上述のリッツや、ウェスティンなどと共に所有するホテルブランド。

ということで、ホテルは当然に莫大な土地・建物の”資産”なので、所有者は調子悪いとすぐ売ります。運営が赤字でも、資産は上がっているかもしれません。運営状況と資産価値は別物。キャッシュがすぐ手に入ります。ということで、ころころオーナーが変わり、リノベーションと共に運営会社も変わり、ホテルのブランドも変わる。

横道に逸れてしまったのですが、この友人がハレクラニが日本の会社の所有・運営と知って、プチ・ショックを受けたことに、ブランドのチカラを感じたのでした。

この友人にとっては、「ハレクラニ > 三井不動産」のブランド力だったのです。でも、そりゃそうです、だって、ハレクラニとはハワイ語で「天国にふさわしいホテル」であり、目指すイメージ・実体験も「エレガンス」です。優雅で洗練。シンプルで清らか。休暇で宿泊する素敵な場所です。

一方で、三井不動産さんは誰もが羨む超一流会社で、お給料も非常に良いです、が、「エレガント」な感じはありませんし(一般的には)、休暇や幸せとは直接関係ないですものね。

ということで、この2つの比較はちょっと酷ですが、ブランドとは、ブランディングとは、を学べた話でした。ターゲットセグメントに感じてもらいたいイメージが異なるブランド同士は、消費者接点では遠ざけないとですね。

でも、三井不動産さんもハレクラニから自分たちを消費者接点では遠ざけようとしていると思います。明らかに。だって、この友達もハレクラニ・ヘビー・ユーザーながら、20年以上知らなかったんですからね。さすが、三井不動産さんです!

(読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_53)


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