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業務中のうたた寝OK、感情的OK、パンケーキOK(素敵なリーダーになりたい編_v4-9)

ダニエル・カーネマンの一連の本(ファスト&スロー、ノイズ(両方とも早川書房、村井章子訳))を読むと、プロフェッショナルの判断が、自分の疲れやひいきのスポーツチームの結果などに左右されているという、ちょっと許容しがたい不平等が起きていることが理解できる。医師だって、裁判官だって、役人だって、ま、大いにテキトーだ。

ま、ハーバード大学教授やノーベル経済学賞の先生に言われなくても、自分の思考・行動見れば、当然だと思う。面接では能力を求めているのに外見にまどわされ、プライベートが乗っていると仕事もがんばれる。完璧にやったつもりで見返すとケアレスミスがたくさん。部下の同じ態度に頭にくることもあれば、気にならない時もある。

会社の仲間も同じ。判断はバラつく。よくできたと思っても、ミスだらけ。普通にありえる。仕事には、自転車の運転・クルマの運転のように直感で、慣れで処理する仕事も、頭を使う仕事もある。身体を動かす仕事もあれば、座ってパソコンと睨めっこもある。

「認知的、感情的、身体的のいずれかを問わず、あらゆる自発的な努力は、少なくとも部分的にはメンタルエネルギーの共有プールを利用している」(上述の「ファスト&スロー」)。だから、長時間仕事したり、体力的に疲れたり、難易度高い仕事が繰り返されると、自然と間違い・判断ミスにつながる。とのこと。

「自我消耗」になる。

そりゃそうだよな。と思う。身体が疲れたら考えないといけないことはしたくなくなるし、無理にがんばった後に、また課題が与えられたら、拒絶か、あるいは間違いのオンパレードになる。ひとなんだから。しょうがないよ。

ちなみに、ブドウ糖を摂取すると消耗から復活しえるらしい。ブドウ糖が多いのは蜂蜜、レーズン、バナナとか。これらを含むお菓子がいいかもですね。ボク的にはパンケーキだけど。蜂蜜とバナナ付きで。

話戻して、ネイビーシールズを育てているわけではないのだから、職場での負荷には節度が必要だ。甘えさせるな、なんて声もありえそうだけど、甘えさせているわけではない。一定の負荷(挑戦)は当然、成長の必須要素。だけど、その集中すべき負荷に、まさに集中できるように、自我消耗しないように、他の無意味を与えず、集中できる環境をつくることが必要だと思うまでのこと。他のことで自我消耗させては意味がない。会社として優先的な課題に集中させる。

オフィスが汚いとか、温湿度が不適切とか、デスクやチェア、PC、コピーが使いにくいなんてことは、当然として集中阻害要素であるし、集中しているときに、当たり前過ぎるけど、アレコレ邪魔する、話しかけるも注意。上司のこれが、自分のミスを少なくして、部下のエラーを増やす原因になっていることを念頭に置いて欲しい。正しくは、相手を見て、相手の意向も汲んで中断させるべき。

そして、「お休み」も当然、必要だ(出来たらブドウ糖付きの飲料を接しながら?)。「自我消耗」から復活しないと。在宅勤務なら好き勝手すればいいし、昼寝もいいし、ちょっとリラックス。最近はタバコを吸いに行くひとはあまりいないだろうけど、それもいいのか? タバコはちょっとわからないけど。。。

「会議中に寝るな。たるんでるぞ、お前。なめんなよ」ってボクが社会人2年目の時に、1年目の後輩が会議でうとうと・頭がカクンってなったら上司が切れてた。ボクは、あれ、逆じゃ無いんだ、と思った。「お前、眠いのか!?なら、寝ていいよん!」が正しいような。。。時代ですかね。昔です。ボクが初めて経営した時は、眠いときは寝ていいよ、って。眠いという生理現象に耐えると「自我消耗」で仕事に間違い、ケガが当然起きる。無駄。非効率。ボクも眠いときは率先して寝てました。5分、10分の話です。いいじゃないですか(もちろん寝れない職場もありますね)。

そして、忘れがちなのが、感情的になること。職場は機能と機能の関係、役割と役割の関係、主従関係、と捉えて、感情的になるのは避けるべき、についてボクは一考の余地あり、と思う。そもそも職場でも主従関係や機能の関係は反対で、ひととひとの感情的関係でいいんじゃないかな、と思っているのです。家族でも友達でもないですけど、一定の節度は必要ですけど(節度なんて家族でも友達でも必要)、素直で飾らず感情的でいいと思っているのです。ただ、怒る・切れる・イライラする・怒鳴るは100%御法度です。喜び、驚き、悲しみ、悔しい、などなどは制御すると「自我消耗」になります。感情的反応を抑えるのはストレスで、これまたエラーの原因。

「素敵なリーダー」:
 良い仕事・結果を出すためにも、体力的に疲れたら休めばいいし、感情的になることを無理に押さえることもないし(怒る・怒鳴るは別)、仲間の集中をそぐような環境、条件、上司の行動は可能な限り除去したいし、朝から晩まで休み無く思考するような難題を山のように与える愚行はやめる。集中と休憩がセットでの(一般的には)8時間勤務。ランチの1時間だけが休みで、それ以外は常時集中なんて不可能なんだから。。。効率重視、結果重視で、エラー無き結果を出す組織にするためにも。

こんな素敵なリーダーになりたいですね。

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