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ガンジーは一生学ぼうと言う。学び続けられる秘訣は?

米国に15年ほど住む友達と会話。用件が終り雑談。最近の悩みは英語力がどんどん落ちていること、と言うのです。脳の加齢? 歳かなぁ? 情けないよ。だから「英語を一生懸命に勉強しているんだ」とのこと。

へ? 15年も住んでいたら、ペラペラでしょ? だんだん英語力は良くなるでしょ? 「英語を勉強している」って学生じゃあるまいし。

それがそうじゃないんだよ。米国に住み始めた時の方が出来ていたんだよ、とのこと。

例えばね、と続ける。最近、米国内のコールセンターに電話した。南部訛りがキツく、全く聞き取れない。これぐらいは昔は解った。「すいません」と電話をガチャ切りし、再度、同じ番号にかける。違う人が出てくれれば今度は理解できるカモ。しかし、次の人もダメ。何を言っているか不明。。。やば、と思って、その後からリスニング力を高めてるんだよ。


しかし、それからしばらくして、ある進展があった、とのことなのです。

この悩みを米国の友人に話したら、おもしろい切り口で悩みの原因を指摘してくれた。

15年前より英語力は確実に上がっている。何らかのテストをすればより良い点だろうし、読書や映画鑑賞は確実に以前より理解力は上がっている。

ただ、チカラが上がっているから、より詳細把握を目指そう、完璧を目指そう、一言一句を取りこぼさず理解しよう、という気持ちが強くなり、「できない点」(=聞き取れない。意味がわからない)にフォーカスされている。だから、あれ、自分の英語力がだんだんダメになっている、と勘違い。

そういう指摘だった、とのこと。

確かに、昔は、どうせ相手の言うこと全ては理解できない、なんとなくの理解でイイヤ、という前提。そして表情や口調なども含め、全体的にぼやぁーっと理解し、テキトーに答える。あるいは「もう一度言ってもらえますか?」と聞き直す。結果的には、何となくコミュニケーションが取れ、目的が達成される。で、上手く行った、と評価していた。

それで良かったのだ。ダメ前提でスタート。一言一句なんてわからないけど、最終的な成果は得られていた。それで充分だった。

さて、この「勘違いによる悩み」をボクは「すばらしい」と思ったのです。経験を積んで、偉そうになるより、鼻高々になるより、うぬぼれるより、「できが悪くなっている」と自己評価し、危機意識を持ち、努力を続ける。


会社でも同じ。会社生活を何十年。同じ業界、同じ会社、同じ部署だったり、同じ専門性。必要とされる知識・経験は増え、余裕が生まれる。危機意識は減る。ある意味、成長が止まる。それまでがんばったんだから休憩もありかもしれない。でも、周りはすごいスピードで変化しているのです。もはや自分より若い方の方が新しい要求に精通しているかもしれません。自分の経験が自分が知らないだけで、今は実は価値がない、カモ。

こんな現実を受け入れず、若者に自己流を押し付けたらダメですね。最近の若者の方ができる、負けちゃっている、と逆に思い、若者を尊敬して、教えてもらう。勉強は続けないとですね。

立ち止まったら周囲が動いているから取り残されちゃう。
人生は向かい風だから歩みを止めると後ろへ飛ばされちゃう。
うーん、人生大変。

Learn if you were to live forever . ガンジーさんのお言葉。訳すとこんな感じか。「永遠に生きると思って何歳になっても学び続けないとだよ!」。15年米国に住む友人が英語を勉強するように。

あ、でも、落ちは、この友人は、”今”は「英語の勉強」は止めた。三日坊主。代わりに「会話の全部はどうせわからない」と認識し、できる点にフォーカスし、自分をダメなんて思うのは止めよう、自己肯定感を高めよう、とのこと。欠点見たってしょうがないさ! なので、心理学(ゲシュタルト心理学)を学び出した、とのこと。

ま、これも真理ですね。ゲシュタルト心理学は「欠けた円」の話が有名。欠けている部分にどうしても目が行ってしまう。そうではなくて、相手の英語はだいたいわかればいいさ、目的が達成できたら詳細は理解しなくていいさ。まさにゲシュタルト思考でしょうかね(ボクは詳しくないけど)。

ということで、欠点にフォーカスして、それを埋める学びに熱を入れるのはどうせ三日坊主。好きな自分になるために自然に勉強に熱が入る方があるべき姿のように思います。なので、まずは、「今の自分が今の自分を大切にできる方法」を学ぶ。そして「素直に思うなりたい自分に近づくスキル・知識・経験」を学ぶ。うん、これでやっと Learn if you were to live forever ができそう!



(読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_41)


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