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いよいよ水記祭!王滝村にアーティストが続々集合【part1】

水彩木版画のアンは京都での流鏑馬イベントを終え、10月16日夜、王滝村に到着しました。
翌日17日は午前中から早速展示会場(島尻邸)入りです。

筒に入れてきた作品を伸ばしたり、制作してきた作品を額に入れたりと下準備に余裕を持って取り組んでいました。

僕らのルネッサンス実行委員会とお家を展示会場として貸してくださる島尻さんご夫妻で敷地内の草刈りも並行して行う中、アンは淡々と着実に展示方法や構成を練っていたようです。

前回の王滝村滞在を機に、木版画のモチーフには“水”が加わるようになり、草木を中心にしていた作風に変化があったといいます。

午後は、普段忙しくしていると優先度が下がってしまうというドローイングに取り組み、村ならではのゆったりとしたリズムの中で制作ができているようでした。

Anne Goesel
版画家。フランス生まれでイギリスで育つ。水性木版を使用し、自然の模様や形を追求している。作品には、自然の風景に溶け込む人々がよく描かれている。



その17日の昼過ぎには加藤絵美さんも王滝村に到着しました。
そして間髪いれずに、アポを取っていた地元の方に聞き取り調査を実施していました。

関心はダムができて人がいなくなっても変わらずに残っているものについて。

30分から1時間と指定されていた調査時間は2時間半に膨れ上がり、かなり盛り上がったようでした。

また、当初ダムに沈んだ地域の特産品や民具を地図と関連させる展示内容を検討していたそうですが、聞き取りの結果、物として残っていると認識されているものは少ないということがわかったといいます。

夜には再び練り直しの制作に向かっていました。
次は、昔の生活用具や資料を保存する公民館を訪問し問い合わせてみるなど、滞在中の予定が次々とデザインされていきます。

加藤絵美
元・山形県飯豊町地域おこし協力隊(アウトドア担当)。埼玉県出身。飯豊町を拠点に登山ガイド、カヌーガイドとして活動。近年は広葉樹を活用したアーティスト・イン・レジデンスを主催している。


滞在してみて初めてわかることがあり、どの視点からどのように切り取って表現に変えるのか、それぞれにかなり異なった特徴が見つけられそうで期待感が高まります。

会期中はぜひ会場で体感してみてください。


文責:シエイナ

〈長野県地域発元気づくり支援金補助事業〉

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