僕らのルネッサンス

ー木曽郡王滝村を拠点に美術と流域をテーマにしたアートプロジェクトを行う。 昭和36年…

僕らのルネッサンス

ー木曽郡王滝村を拠点に美術と流域をテーマにしたアートプロジェクトを行う。 昭和36年に完成し通水した愛知用水とその水瓶・牧尾ダム。戦後の農業・工業・生活用水の発達を支えた、愛知用水事業を振り返りながら、今の社会をどう生きるかを考える。

最近の記事

水記祭!【オープニングイベント】当日の様子

10月22日、前日の寒さは何処へやら、快晴! 再び八幡堂を会場に午前中から水記祭のオープニングイベントを開催しました。 まずは「秋の前夜祭」同様、愛知県南知多町の相川さんによる『伊勢音頭』。開会にふさわしく、晴れた空に思い切り響きます。 そして次に、愛知県日進市から眞野賢一さん、森口仲樹さんにお越しいただき、ケーナ笛とギターの演奏でした。 7月の流域リサーチで日進市の愛知池友の会の皆さんの元を訪ねた際、ワークショップイベントのオープニングアクトで演奏していたのが眞野さ

    • 水記祭!【前夜祭】電子音楽即興演奏と演劇上演と焚き火と屋台

      10月21日。 王滝小学校では、小学校と社会福祉協議会、王滝村公民館、そして僕らのルネッサンス実行委員会の共催で「笑楽祭」が開かれ、児童によるステージ発表や村民交えての交流企画が実施されました。 そのほか水記祭の展示会場を含め、社協や公民館でも村民、児童、職員、PTA、高齢者などによる作品の展示会が同時に行われ、文化的なお祭りモードの1日となりました。 日が落ちたその夜、僕らのルネッサンスは小学校近くの八幡堂にて水記祭の前夜祭を開催しました。 冷たい風が吹き荒び直近数日間で

      • 水記祭!【前々夜祭】電子音楽の即興演奏イベントを開催

        10月19日の夜中に王滝村に到着した電子音楽を即興で演奏するユニット「フォレスト電流」は、20日、展示会場でもある島尻邸で早速演奏しました。 秋の雨が冷たく降る中、電気の通っていない島尻邸では間接照明と蝋燭が灯ります。 昼間には陽が差し込む1階の洋間に機材をセットし演奏すると、1階と2階の両方に設置したスピーカーから家全体にアンビエント音楽が鳴り響きます。絶え間ない電子音と弱く揺れる燈、雨音とが掛け合わさり、幻想的な、近未来的な、宇宙的な空間が満ちていきました。 雨降りか

        • 水記祭!王滝村にアーティストが続々集合【part2】

          10月18日の午後は画家の菊地風起人が到着し、展示作業を終わらせました。 展示会場は御嶽山岳歴史文化会館横のスペース。 天井が高くオレンジ色の電灯が点ります。 今回の展示は、自身の故郷、北海道小平町にクローズアップしたといいます。 というのも大江健三郎の著作に影響を受け、彼の個人的な経験を普遍化するスタイルに魅せられているようです。 故郷の記憶という究極に個人的な経験や記憶をこの王滝村で表現することを通して、それらを普遍的な「故郷」として捉えることができるのか、新たな試みを

        水記祭!【オープニングイベント】当日の様子

          いよいよ水記祭!王滝村にアーティストが続々集合【part1】

          水彩木版画のアンは京都での流鏑馬イベントを終え、10月16日夜、王滝村に到着しました。 翌日17日は午前中から早速展示会場(島尻邸)入りです。 筒に入れてきた作品を伸ばしたり、制作してきた作品を額に入れたりと下準備に余裕を持って取り組んでいました。 僕らのルネッサンス実行委員会とお家を展示会場として貸してくださる島尻さんご夫妻で敷地内の草刈りも並行して行う中、アンは淡々と着実に展示方法や構成を練っていたようです。 前回の王滝村滞在を機に、木版画のモチーフには“水”が加わ

          いよいよ水記祭!王滝村にアーティストが続々集合【part1】

          流域出張!「水記祭」のお知らせチラシを配布

          9月30日-10月2日で、僕らのルネッサンス実行委員会は御岳湖カヌーツーリングの井川さんと流域へ出張しました。 10月21日から11月5日まで開催する「水記祭」について、流域のみなさんにもお知らせするためです。 1日目は南知多と常滑で二手に分かれました。 南知多では毎度おなじみで何度もお世話になっているゲストハウスほどほどに宿泊し、旅する料理人のディナーイベントに参加。新しい世界を見ました。 チラシは、ほどほど他、南知多でご縁のある豊浜モータース、山本材木店、豊浜小学

          流域出張!「水記祭」のお知らせチラシを配布

          10月21日〜11月5日まで「水記祭」を開催!

          肌寒い日が秋の訪れを告げていますね。 さて、この度僕らのルネッサンス実行委員会は王滝村で「水記祭」を開催します。 王滝村に滞在、また流域を巡り制作を行ったアーティストの作品展示会です。 さらに、御岳湖カヌーツーリングとタイアップし、水上でダムや水にまつわる歴史や未来に思いを馳せるカヌーツアーも敢行します。 〈日時〉 10月21日(土)〜11月5日(日)※月、火曜休み 10:00〜16:30 〈展示会場〉 ①島尻邸:加藤絵美、Anne Goesel ②王滝横丁(旧民宿かの

          10月21日〜11月5日まで「水記祭」を開催!

          2022年「流域で繋がったらめでタイね feat.豊浜鯛祭り」プロジェクトのまとめ動画をリリース!

          2022年に行った流域アートプロジェクト、「流域で繋がったらめでタイね feat.豊浜鯛祭り」。 この度、撮り溜めていた映像をまとめた動画が完成いたいましたので発表いたします! 複雑怪奇ならぬシンプル怪奇、狂気?といった感じで流域のみなさんを巻き込んだ(ご協力いただいた)真面目な問題作です。 動画を見ればその全容がわかるかもしれないし、わからないかもしれません! それにしても、360°カメラがかなりいい仕事をしていて、おもしろい見え方の動画になっているのではないかと思い

          2022年「流域で繋がったらめでタイね feat.豊浜鯛祭り」プロジェクトのまとめ動画をリリース!

          夏だワークショップだ!【part4】脚本家・私道さんと俳優・沢栁さんの「演じるってなんだ?ごっこ遊びWS」

          8月13日、王滝村公民館の体育室で脚本家の私道かぴさんと俳優の沢栁優大さんが演劇ワークショップを開催しました。 まず準備運動に「木曽節」「チョイナ節」など盆踊りの練習を30分やりました。 休憩後、参加者で4〜5人のグループを作ります。 グループ内でさらに2人1組になり好きな食べ物について自己紹介。双方の好きな食べ物についてしっかり聞き出したあと、グループ内で、相手のエピソードの主語を「私は」と置き換え、自分事のように発表しました。 この、相手の話を自分の話のように語る過

          夏だワークショップだ!【part4】脚本家・私道さんと俳優・沢栁さんの「演じるってなんだ?ごっこ遊びWS」

          夏だワークショップだ!【part3】画家・菊地風起人さんの「色んな画材で身近なものを描こう」

          8月12日、前日に引き続き王滝小学校美術室で、滞在中の画家・菊地風起人さんが絵画ワークショップを開催しました。 まずはじめに菊地さんが自身の制作スタイルや画風などついて、作品を鑑賞しながら解説。 スライドに流れる油絵作品や戸棚に貼り付けられたスケッチ作品などを通して、真っ白な歯の人間が笑いかけてくる菊地ワールドへと誘われました。 また、王滝村民の絵画サークルのみなさんが参加してくれたため、メンバーみなさんのポートフォリオも見せ合いっこして、それぞれの画風の違いを楽しみまし

          夏だワークショップだ!【part3】画家・菊地風起人さんの「色んな画材で身近なものを描こう」

          夏だワークショップだ!【part2】アサギマダラを藍のたたき染めで描く

          8月11日に王滝小学校美術室にて、近藤太郎が蓼藍のたたき染めでアサギマダラを描くワークショップを開催しました。 王滝村では美術広場の開催以降2回目のアサギマダラ回でした。 蓼藍の葉を摘み取り、知多木綿に叩き移し、日光にさらしたあと水と石鹸で洗います。 今回は少し緑みが強かったですが、たたき染めにより葉っぱの模様はあさぎ色に浮き出しました。 これをもとに蝶を描いていきます。 木曽町から来てくれたご家族と東京から来たアーティストのふみちゃん、長野県立大生の参加があり、個性豊

          夏だワークショップだ!【part2】アサギマダラを藍のたたき染めで描く

          夏だワークショップだ!【part1】Anne Goeselさんの木版画

          7月31日-8月6日まで王滝村に滞在した木版画アーティストのAnne Goesel さん。 8月3日には王滝小学校のコミュニティルームで、水彩木版画のワークショップを開催しました。 同日、コミュニティルームでは村民憩いの場になりつつある週1回の「まほろば珈琲」が開店していました。 コーヒーの香りが漂い、Anneの故郷フランスを思わせるゆったりしたお洒落な音楽が流れる贅沢な空間でした。 Anneは事前にいくつもの版を制作していました。 草花、鳥や魚などの動物など自然のものを

          夏だワークショップだ!【part1】Anne Goeselさんの木版画

          名古屋大学東ゼミ(文化人類学)が王滝村で合宿

          7月28-30日で、名古屋大学文学部の東ゼミが先生、学部生、院生、TA(ティーチングアシスタント)総勢12名で王滝村にやってきました。 アテンダー太郎、出勤です。 1日目 東ゼミ御一行は、お昼頃王滝村に到着。 そのまま車に分乗し御嶽神社里宮へ。時間の都合で、長い石段を駆け登り岩肌迫り出す社殿に急ぎます。 たまたま滞在中だった、木曽を愛する東大生加藤くんが同行してくれたため、神社の詳しい説明をしてもらいました。 それからまた石段を駆け降り、御嶽スキー場に向かいます。 ゼミ

          名古屋大学東ゼミ(文化人類学)が王滝村で合宿

          脚本家と俳優と流域リサーチ【後編】

          最終日、4日目 朝から日進市と東郷町、みよし市をまたぐ「愛知池(東郷調整池)」に行きました。愛知池周辺の環境保全整備のために活動する「愛知池友の会」のみなさんと交流するためです。 流域で共通して確認される「渡り」が特徴のアサギマダラを、蓼藍のたたき染めを駆使して知多木綿に表現するワークショップを行いました。 オープニングアクトでは、地元百姓で音楽家の真野さんがケーナを、友の会の後藤さんがウクレレを演奏してくださり、友の会で作られた「アサギマダラの唄」などを披露。 その後

          脚本家と俳優と流域リサーチ【後編】

          脚本家と俳優と流域リサーチ【中編】

          2日目午後 お腹と心を満たし、最後の仕上げに「豊浜 魚ひろば」の市場の活気で精をつけます。 犬も歩けば川口さんの知り合いに当たる、と言っても差し支えないほど、川口さんはお店の人にかわるがわる声をかけます。大きな家族を見ているようでした。 そしてついに、午前中つきっきりで案内してくれた川口さんに別れを告げ、師崎港の高速船乗り場へ急ぎました。 しかし船を乗り間違えて10分の船旅は思いがけず30分に。潮風とたくさんの日光を体いっぱいに受けて、ようやく篠島に上陸しました。 まず

          脚本家と俳優と流域リサーチ【中編】

          太郎の流域視察!(下見)

          秋の文化祭「水記祭」に参加予定の脚本家の私道かぴさんと俳優の沢栁優大さん、絶望BASEプロジェクトを進めるフリーライターの森田史瑛奈と流域を巡るリサーチの準備として、7月4日に知多半島へ行ってきました。  今回行ったのは南知多町篠島と知多市「水と生活館」です。 篠島は初めて行ったのですが、愛知用水が通水するまで水の苦労が絶えなかった場所だと聞いていました。 島にある井戸「帝井(みかどい)」も見学。後村上天皇が滞留した際に飲料水として使用した井戸だそうです。 そのほかも島

          太郎の流域視察!(下見)