太郎の流域視察!(下見)

秋の文化祭「水記祭」に参加予定の脚本家の私道かぴさんと俳優の沢栁優大さん、絶望BASEプロジェクトを進めるフリーライターの森田史瑛奈と流域を巡るリサーチの準備として、7月4日に知多半島へ行ってきました。 


今回行ったのは南知多町篠島と知多市「水と生活館」です。

篠島は初めて行ったのですが、愛知用水が通水するまで水の苦労が絶えなかった場所だと聞いていました。
島にある井戸「帝井(みかどい)」も見学。後村上天皇が滞留した際に飲料水として使用した井戸だそうです。

そのほかも島内を散策し、神明神社、八王子社、四国八十八カ所38番札所の正法寺に行きました。篠島は古くから伊勢神宮と縁が深く、おんべ鯛奉納祭という毎年鯛の塩漬け干しが決まった時期に奉納されているとのこと。

また伊勢神宮の式年遷宮で社殿の造り替えの際にでた古材が篠島の神明神社で使用され、また20年経つと隣の八王子社に行き、さらに20年たった後は、島内の小宮に使用されているそうです。
1700年ごろから伊勢神宮の木材は木曽周辺の檜材が使用されているらしいので、水の繋がりと共に木材もこのように流れ着いている事はとても面白い繋がりです。

おんべ鯛を作るところらしい


正法寺では90歳の島民と出会い島内を色々と案内してもらいました。坂道が多く、入り組んだ細い路地を回りながら山暮らしとは違う島の生活の香りを感じました。

7月末アーティストやライターが流域を巡りどんなことを想像し、物語を紡いでいくのかとても楽しみです。


知多市の「水と生活館」も実際に知多の農家の方達が使用していた農具があったり、イメージがしやすい様に、等身大のマネキンが並んで当時の生活を再現しています。
本で当時の生活や水を汲む道具などは知ってはいましたが、本物を見るとまた違う感覚になります。説明パネルの言葉で「昔の台所は味噌やうどんを一から作るちょっとした工場であった。」という言葉にも感動しました。

ここも佐布里池と合わせてご案内できればと思います。


文責:太郎

〈長野県地域発元気づくり支援金補助事業〉


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