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「君は放課後インソムニア」が大好きなので、「夜の街を歩く」作品を集めた。

「君は放課後インソムニア」ってあるじゃないですか。
ビッグコミックスピリッツに連載中のオジロマコト氏の漫画作品です。
不眠症のふたりが出会い、高校の天文部に入部して、眠れない夜を星と過ごす青春ストーリー。
最高に素晴らしいです。
素晴らしすぎるので、他にもぼくが好きな「夜の街を歩く」作品をあつめひもといてみます。

あらすじ
不眠症に悩む高校生・中身丸太は、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている
天文台で同じく不眠症の曲伊咲と出会う。二人は秘密の場所を共有することになり…?
(作品HPより)

君は放課後インソムニアの青春要素

 この作品はぼくの好きな青春要素だけでできてるんですよ。
すなわち、「地方都市」「天文部」「不眠症」「夜の街」「天体写真」「カメラ」「流星群」...。
こういったキーワードが好きな人にはどストライクの作品じゃないでしょうか。
「君は放課後〜」は2020年代を代表する青春マンガの新たなスタンダードになる、とぼくは思っています。
で、なんでこういった要素が好きなのか、ぼくが影響受けた作品で「夜」が舞台のものを集めて考えてみました。

藤子・F・不二雄作品の「夜」

ぼくは藤子・F・不二雄作品の「夜」が大好きなんです。
どらえもんに「夜の世界の王さまだ!」ってゆう話があるんですよ。
目が冴えて眠れないのび太が、ドラえもんに人が寝ながら動くようになる機械を出してもらう。で、夜の街を徘徊するという話です。
このように、夜の街を子供だけで歩き回る、という話はドラえもんにも何度か登場します。
ポイントは、「夜の繁華街ではなく、夜の住宅街や公園が舞台」ということ。繁華街で遊ぶのは大人です。子供は夜でも街や公園で遊ぶのです。

ぼくは小学生の頃こういった藤子・F・不二雄作品の夜の話を読んですごく影響を受けました。
子供だけで夜街を歩き回るなんて、なんて楽しそうなんだろう、見つかったらまずいんだろうけどやってみたい、という憧れを心に刻みました。

「天体観測」

BUMP OF CHICKENの「天体観測」が音楽界、ひいては文化全体に及ぼした影響はすごく大きいと思うんですよ。
それまで青春や学生時代の恋愛って「運動部」に結びついたものが多かったと思うんだけど、この曲で「文化系の青春」という新たなフォーマットが提示されたと思います。
当時洋楽少年だったぼくも、ナラティヴで新しい世界観に打ちのめされました。

「君は放課後インソムニア」もこの曲が作った世界観の系統にあると思います。
音楽で言えば、スピッツの「夜を駆ける」も不朽の名作です。
こちらも映画のようにナラティヴで、刹那的な世界観が極上。

「夜は短し歩けよ乙女」

森見登美彦氏の小説「夜は短し歩けよ乙女」も「文化系の青春」をさらに発展させた作品です。ぼくも初めて読んだときの衝撃は忘れられません。
古いのに新しく、ダサいのにカッコいい。
とてつもない小説です。この作品も後の文化へ大きく影響を与えました。

小説では他にも恩田陸氏の「夜のピクニック」も大好きです。

これは、夜を徹して80キロ歩くイベントが舞台なので、どちらかといえば体育会系ですが、「夜の街を歩く青春」という点は一緒です。

映画

映画だとあんまり思いつかないなぁ。
「スタンド・バイ・ミー」とか「台風クラブ」は近いような気もする。

他にもあれば教えてください

というわけで「君は放課後インソムニア」と「夜の街を歩く」作品でした。
もし他にもこんな作品がある、というのがあればコメントなどで教えてくれたら嬉しいです。

それでは最後にお聞きください。キリンジで「エイリアンズ」。

しーゆー

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