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魁!!ケモノ塾。 「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」映画感想

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ってあるじゃないですか。
2019年に公開された、ご存知「ゴジラ」のアメリカ版映画です。
いわゆるギャレゴジと呼ばれる「GODZILLA ゴジラ」の続編で、モンスターバースシリーズの第3作目。
 観たので感想書きます。大変楽しめました。

ネタバレ注意
「GODZILLA ゴジラ」
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

あらすじと概要

前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く。
2019年製作/132分/G/アメリカ
原題:Godzilla: King of the Monsters
配給:東宝

映画.comより。

怪獣番長決定戦

いやぁ最高に楽しい映画でした。良いもん観たなぁー。
人間側の組織とかイデオロギーはすげー大雑把なので、怪獣に感情移入して観るのが吉です。

ネットで皆さんが書いている通り、前作も今作も、要は「不良漫画」にあるような、「ケンカして一番強ぇえ奴決めようぜ!」ってゆう話です。
「魁!!男塾」とか「クローズ」の怪獣版です。

荒れる学校を収めることができず、生徒に媚びる生物教師

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人間側の言い分めちゃくちゃ

モナークという組織が巨大生物を監視しているという設定なのですが、冒頭いきなり国連で「権限を軍に移す」みたいな査問委員会が開かれます。
そこでケン・ワタナベ扮する芹沢博士が、
「ゴジラの居場所はわからない。他の巨大生物は監視しているが殺さない。ゴジラは人間の味方なので、彼に任せれば大丈夫👍 ゴジラが暴れるのはしょうがないです。自然とはそうゆうもんです。」というような発言するですよ。
そんな理念の組織に任せられるか!権限を速く軍に移せ!!

一方の環境テロリスト側も「怪獣同士を戦わせて、本来の自然のバランスを取り戻そうよ」という考え方。
ほとんど一緒じゃねぇか。

そんな中、「怪獣たちを科学技術(音波)でコントロールしてコミュニケーションを試みる」という人が現れます。
おぉ、やっと能動的に問題に取り組む人が出てきた。これで被害を抑えられるな、と思ったら「音波で怪獣たちを激おこにしてバトル・ロワイアルやるぜ!!」っていい出す始末。
まともな人間はいないのか。

ゴジラの自宅を勝手に破壊

ケン・ワタナベが「重症を負い、巣で回復中のゴジラに核爆弾を届け、側で起爆して元気にしてあげる」というシーンがあるんですよ。
あそこもむちゃくちゃじゃないですかね?
ゴジラが自宅で風呂に入ってたら、急に部外者が来て、危険な入浴剤を投入。勢い余って家ごと爆破!
ってゆう事でしょう?
ぼくがゴジラだったら激怒しますよ。人間の味方になんか絶対ならない。
原状復帰にかかる費用、家がない間のホテル宿泊費、生活費、慰謝料きっちり請求しますよ。
あの行為で人類史上最も重要と思われる遺跡が木っ端微塵になりましたからね。

テロリストの思惑通りになったラスト

この映画、結局テロリストの思惑通りになるんですよ。
「怪獣が全員目覚めて大乱闘」って。
怪獣が乱闘する映画だから仕方ないけど、テロリストの目的が達成されてしまう。
しかも、エンドロールで、「ゴジラの破壊した街に緑が!」「怪獣の糞がエネルギーに!!」みたいな記事のコラージュが表示される。
え、ということはあの環境テロリストが一番正しかったの?
怪獣が暴れたけど結果オーライ!なのか?
観た感じ人類の20%以上が壊滅したようになってたぞ。

でも好きこの映画

いろいろ欠点は多いんですけど、ぼくはこの映画好きです。
キングギドラカッコいいし、キャスト陣は良いし、特にミリー・ボビー・ブラウンは演技超うまいし、ちゃんと怪獣の見せ方わかってるし、なにより怪獣がいっぱい出てくるし最高です。
そして、伊福部 昭氏の、あのテーマソング。幼少期に見たゴジラ映画の記憶が呼び起こされ、無条件で感動してしまう。マイケル・ドハティ監督は信頼できる男だと思います。

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もういっそのこと人間パートをばっさりカットした話作れないかな。
「ハンガー・ゲーム」みたいに、謎の空間に各怪獣が召喚されてひたすら戦いまくるという。
で、その戦いを、高みの見物していた富裕層の人間たちに、怪獣が襲いかかるという話。
何はともあれ次回作も楽しみにしています。

しーゆー

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