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すべての学園日常ミステリは『氷菓』の後追いにしかなれないのか? 名作ミステリを構造から読み解く!

『氷菓』といえば、いまや直木賞作家となった米澤穂信のデビュー作にして青春ミステリの傑作と謳われる古典部シリーズの第一作目です。

この記事では、『氷菓』作中で描かれる学園ミステリのキャラ設定舞台装置に注目し、その設定があまりにも完璧すぎるが故に後続の学園ミステリがすべて『氷菓』の後追いにしかなりえないのではないか? という少し悲しい考察を試みています。


* * * * * *  *    注意    *  * * * * * *

以下、『氷菓』について考察を行いますが、考察の範囲を作品の構造に限定しています。つまり『氷菓』のストーリーに関わるネタバレは一切ございません

その上で本記事は、小説・アニメで『氷菓』をすでに読了・視聴した人を対象に書いていることをご了承いただければと思います。

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 さて、繰り返しになりますが、本記事では『氷菓』のキャラ設定舞台装置がいかに完璧であるかを考察していきます。

その上で、ひとつ実験をしてみようと思います。

それは、『氷菓』のことをいったん忘れてゼロから「学園日常ミステリ」の設定を考えてみよう! と、いうものです。

なんでそんな実験をやるの? という声が聞こえてきそうですが、とりあえずやってみましょう。最後に答え合わせのようなものが出来ればと思います。

それでは、始めます!

Step1 物語の舞台を決める


まずは舞台設定から。これは学園日常ミステリの設定を作ろうとしているわけですから、学校に決定です。当然といえば当然ですね。

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・舞台:学校

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さて、学校が舞台といっても、小学校・中学校・高校・大学と4通りの選択肢があります。どれを選びましょうか?
ここから物語を作っていくことを考え、選択肢を絞っていきましょう。

ひとまず学園ミステリという題材から考えて、小学生では幼すぎるということは容易に想像がつきます。内容も幼稚なものになるでしょう。
しかし、これが大学となると今度は逆に大人過ぎるという問題が発生するので、こちらも選択肢からは外れます。大学生ともなると成人していますし、一人暮らしをしていたり車が運転できたりと自由度が高くなるので学園モノという枠組みに収めるのが難しくなるのです。

ここで中学か高校の2択になりました。ここから先を絞り込むには描きたい物語の射程範囲が鍵になります。思春期のまだ少し覚束無い少年少女を描くなら中学を舞台にするのが良いですし、もう少し大人を描きたいなら高校という選択になります。今回の設定上、描きやすいのは高校でしょう。
ほどよく大人でほどよく子供な高校の3年間は青春模様を描くのに1番適した素材ではないでしょうか? よって舞台は高校とします。

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・舞台:高校

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Step2 主人公を決める


舞台が決まったなら、次は主人公です。
と、言ってもミステリで主人公といえば、探偵役と相場が決まっています。
そして舞台が高校なので、主人公は強制的に高校生ということになりますね。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵)

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学校内に「謎」があって、探偵役の主人公が「解く」という物語の大枠が見えてきました。

しかし、ここで問題が生じます。
本作は学園日常ミステリという設定なので、扱われるのは「日常の謎」です。

考えてみてください。大抵の場合、学校内で起こるちょっとした事件やトラブルは当事者同士で解決しますよね。あるいは教職員が仲介者となって沈静化を図るのが一般的です。

わざわざ部外者の主人公が事件の渦中に割って入って事件を解決するというのは、とっても不自然なのです。

ただでさえ学園内の日常の謎といえば生徒同士のプライベートでセンシティブな問題を多く含むこと必至なのに、そこへ土足で踏み込んでいき、真相を暴き、悪い奴がいれば「犯人はお前だ!」と断罪する。
これを素でやれば主人公の人間性・倫理観が疑われてしまいます。そんな主人公に読者は共感できません。応援する気持ちも冷めてしまいます。

では、どうやってこの問題を解決すれば良いでしょうか?

答えは単純明快! 
主人公は“仕方なく探偵役を引き受けている”という状況を作り出せば良いのです。

そもそも主人公は事件やトラブルに巻き込まれたくない。なるべく平穏な学園生活を送りたいと願っている。しかし、何かとトラブルに巻き込まれ、それを解決しなければならない立場に追いやられる。

このような状況を与えることで、主人公が事件を解決しようとする行為に正当性が生まれます。

では、そんな主人公はどのような性格でしょうか?

ものごとに積極的に関わろうとするのではなく、消極的で人付き合いもそれほど得意ではない。休み時間もひとり、教室の端っこで本を読んでいる。そんな人物像が浮かび上がってきます。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵), 消極的な性格 

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もう少し主人公のキャラを深掘りしてみましょう。
なぜ、主人公は消極的で人と関わろうとしないのでしょうか?

高校生活というイベント盛り沢山の楽しい空間を、あえて避ける主人公。

これを説明しようと思うと、主人公の過去に起因する何かしらの事情を考えなければなりません。ただ、なんとなく面倒だから人と関わらない。というのであれば読者は納得しません。

主人公はおそらく、過去(中学校or小学校)に人間関係でトラウマを抱えており、消極的な性格になったのです。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵), 消極的な性格 , 過去にトラウマ

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Step3 ヒロインを決める


さてさて、お次はヒロインです。
ヒロインとなると、主人公との間になんらかしらの形で恋愛模様を暗示する必要性が出てきます。舞台が学校なので、主人公と同じく高校生にするのが妥当でしょう。また、本作はミステリなので、ヒロインを依頼人とすると物語的にも自然な流れを作れます。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人)

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ヒロインは学校内で発生した謎を解決するように探偵役である主人公に依頼します。そんなヒロインはどのような人物なのでしょうか?

まず第一に、これは物語を動かす上での作者側の都合ですが、主人公が消極的な性格である以上、ヒロインは積極的な人物でなければ物語が成立しません。
双方が消極的で控えめな性格だと、いつまで経っても物語が始まらずに卒業式を迎えてしまいます。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 

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もう1つ、作者側の都合としてどうしても押さえなければならない点があります。
ヒロインは学校内で起きた事件をキャッチして主人公のところまで届けなければなりませんから、とても顔の広い学内の有名人である必要性があるのです。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い 

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メタ的な作者都合はこのくらいにして、ヒロインの性格を考えてみましょう!

とにもかくにも、このヒロインはとても正義感の強い人物であることが想像できます。不条理が許せず、不当な扱いを受けている人物を救いたいと本気で思っており、実際に行動に移す能力があります。
逆に言えば、そんな性格でないと学園日常ミステリのヒロインは務まらないのかもしれません。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い 

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さらに深掘りしてみましょう。
宙ぶらりんのまま放置されている謎が許せず、学内の問題に積極的に関わろうとするのは、ある意味では世間知らずと言えます。となると、このヒロインはどこか良いところのお嬢さんだとうまく整合性が取れそうです。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い , お嬢さん
      

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Step4 脇役を固める


主人公とヒロインが決定したら、こんどは脇役を考えていきましょう。
ミステリにおいて脇役といえば、真っ先に思い浮かぶのが助手です!

シャーロック・ホームズでいうところのワトソン役を主人公の近くに配置することで事件の解決が容易になったり、物語が膨らみやすくなります。

本作の設定から助手は主人公と同じ高校生で、なおかつ仲の良い間柄だとストーリーを考える上でかなり楽ができます。物語の進行としても自然でしょう。

そして、ミステリにおける助手の仕事は何かといえば、事件を解決するのに必要な情報を探偵に届けることです。助手は情報屋でなければなりません。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い , お嬢さん
・助手:高校生(情報屋), 主人公の友人 , 
     
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ここで、また問題が生じます。主人公の設定を思い出して下さい。
主人公は消極的で、進んで人と関わろうとしない人物です。そんな彼にどうして同じ高校に通う情報屋の友人が存在するのでしょうか? 

何かしら設定を付け加えて、矛盾を取り除きましょう!

主人公と助手は、古くからの知り合いで旧知の仲なのです。それが、同じ高校に進学した。という設定にすれば解決します。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い , お嬢さん
・助手:高校生(情報屋), 主人公の旧友 
      
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もう1人、読者の気持ちを代弁してくれる一般人がツッコミ役として配置されていると、一段と物語は描きやすくなります。

ミステリの側面においても「普通に考えるとこうだよね」と、一般論を語ってくれる存在は必要不可欠です。

このツッコミ役も主人公たちと目線を揃えるために高校生という設定にすれば扱いやすいですね。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い , お嬢さん
・助手:高校生(情報屋), 主人公の旧友  
・一般人:高校生(ツッコミ), 一般論を語る読者の目
      
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Step5 登場人物たちを繋ぐシステムを考える


探偵・依頼人・助手・一般人の配役が決まれば、次は彼ら4人が集まって行動するシステムを考える必要があります。

そういったシステム(舞台装置)がなければ、彼ら4人はバラバラに行動してしまうので物語に登場することができません。これは、登場人物としては致命的です。

仮にシステムがない状態で無理矢理にストーリーに登場させる方法を考えてみると、「偶然通りかかったから」とか「たまたま居合わせたから」とか「ちょうど小耳に挟んだから」などと、ずいぶんと苦しい言い訳のような展開になってしまいます。

4人の登場人物を包括してワンセットとして扱うシステムを考えましょう。
と、言うと頭を悩ませるかもしれませんが難しくはありません。

舞台設定を思い出して下さい。
ここは学校内です。そう、同じ部活に入れてしまえば良いのです

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い , お嬢さん
・助手:高校生(情報屋), 主人公の旧友 
・一般人:高校生(ツッコミ), 一般論を語る読者の目
・舞台装置:部活動(メインとなる登場人物が所属している)
      
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しかし、これだけでは舞台装置として不十分です。
なぜなら、部活というのは先輩や後輩など少なく見積もっても10名程度は在籍しているからです。このままでは扱いにくいですね。

さらに設定を追加しましょう!

その部活は廃部寸前であり、メインとなる登場人物以外の部員は存在しない
こうすれば描きたい人物達だけを抽出してひとまとまりに扱うことができます。

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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い , お嬢さん
・助手:高校生(情報屋), 主人公の旧友  
・一般人:高校生(ツッコミ), 一般論を語る読者の目
・舞台装置:部活動(メインとなる登場人物が所属している),  廃部寸前
      
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Step6 ストーリーの隙間を埋める


ここまでくると、本作の外観がくっきりと見えてきました。
あとは、ストーリーを展開していくキッカケや細かい矛盾点などを取り除いていけば形になります。

設定メモを見ながらいくつか例を挙げて考えていきましょう!

○ 設定メモ
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・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い , お嬢さん
・助手:高校生(情報屋), 主人公の旧友  
・一般人:高校生(ツッコミ), 一般論を語る読者の目
・舞台装置:部活動(メインとなる登場人物が所属している),  廃部寸前
      
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疑問点 その1 なぜ消極的な主人公が部活に入ったのか? 

これは厄介な問題ですね。この部分が設定として弱いと、今後の探偵役としての行動全てにおいて説得力が無くなってしまいます。

解決策を考えてみましょう。例えばこういう設定はどうでしょうか?

解決策① 積極的なヒロインに誘われて、仕方なく入部した。

これだと入部した経緯は説明できましたが、なぜヒロインは在校生の中から主人公を選び部活に誘ったのか? という別の問題が発生します。これはこれで深く設定を練っていけば矛盾のない説明が可能なのかもしれませんが、物語が動き出すまでにかなり遠回りをしなくてはいけません。

解決策② 主人公が反抗できない外部要因に命令され、仕方なく入部した。

こうすると今度は、外部要因って何? という問いが生まれます。
しかし、主人公が逆らえない人(例えば地元の先輩や親兄弟など)に命令されたというのは理由としては簡潔で分かりやすいです。また、該当の部活は廃部寸前という設定なので、消極的な主人公が廃部を阻止するために選ばれたというのも納得できます。

疑問点 その2  なぜヒロインは主人公に探偵の素質があることを知っているのか?

これも難問ですね。

解決策① ヒロインと主人公は旧知の間柄で主人公の才能を初めから知っていた。

分かりやすい理由です。が、これだとヒロインは主人公の抱えているトラウマを知りながら探偵役をやらせていることになります。主人公が消極的な性格であることも理解しているはずです。その上で2人の関係性や過去をしっかりと練る必要があります。

解決策② 初対面の主人公がうっかりヒロインの前で事件を解決してみせた。

これも分かりやすい理由です。それにストーリーの流れも作りやすいですね。
しかし、今度は初対面の2人がいきなり事件に巻き込まれるという状況を作らなければなりません。

と、このような感じでストーリーの隙間を埋めていけば「学園日常ミステリー」の基本的な設定は完成します。

「学園日常ミステリー」 設定まとめ


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○ 設定メモ
・舞台:高校
・主人公:高校生(探偵役), 消極的な性格 , 過去にトラウマ
・ヒロイン:高校生(依頼人),積極的な性格 , 顔が広い , 正義感が強い , お嬢さん
・助手:高校生(情報屋), 主人公の旧友 
・一般人:高校生(ツッコミ), 一般論を語る読者の目
・舞台装置:部活動(メインとなる登場人物が所属している),  廃部寸前      
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○ ストーリーの流れ
・主人公は、逆らえない外部要因からの命令により廃部寸前の部活に入部する。
・ヒロインの前で探偵としての才能を開花させてしまい、一目置かれる。
・ヒロインが部活内に「謎」を持ち込み、それを推理する 。
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はい。実験終了です!

前提を見失っている方もいらっしゃるかと思うので、改めて振り返りましょう。

本記事では『氷菓』のキャラ設定舞台装置がいかに完璧であるかを示すことによって、後続の学園日常ミステリがすべて『氷菓』の後追いにしかなりえないのではないか? という仮説を検証することが目的でした。

その仮説を検証するため『氷菓』のことをいったん忘れて、ゼロから「学園日常ミステリ」の設定を考えてみるという実験を行ったのです。

前半でぼやかした実験を行う意義が、ここまで読んでいただいた読者には察しがついているのではないでしょうか?

実験と称し長々と物語の設定を考えましたが、その設定はすべて「学園日常ミステリー」というジャンルで物語を書こうとした時、矛盾なく整合性の取れたストーリーを作るために必要なキャラクターや舞台の設定を論理的に導出した結果、生まれた設定なのです。

するとどうでしょう! 列挙された設定は『氷菓』の設定にピタリと一致します

もちろん、この実験は正確な意味での”実験”ではありません。
『氷菓』の設定をすでに知っているが故に、無意識に引っ張られた部分もあるでしょうし、わざと『氷菓』に寄せた設定も書いています

しかし、ここで主張しようとしている内容、すなわち『氷菓』は学園を舞台にした日常の謎を扱うミステリー作品の完成形であり、ひとつの”答え”を提示してしまったが故に、後続の作品はすべて後追いにしかなりえないという仮説を提言するうえで説得力に影響を与えないレベルの偽装であると思います。


最後に、実例を紹介して終わりにしたいと思います。

ジャナ研の憂鬱な事件簿』 著 / 酒井田寛太郎

こちらの作品の設定を発行元である小学館の公式HPから原文ママ引用します。

海新高校2年生の工藤啓介は、他人との接触をできるだけ断つために、部員が啓介一人しかいないジャーナリズム研究会に属している。中学時代からの親友である大地と良太郎とだけと親交を保ち、余計なトラブルに巻き込まれないように平穏な学園生活を送ろうとしているのだ。ある日、学内でも評判の美人の先輩白鳥真冬と関わり合ってしまったことによって、少しずつ学内の事件やトラブルに巻き込まれていくことになっていく。

 高校生活の中で起きるちょっとした事件を次々と解決していくことになっていく啓介。真冬もまた、その完璧さ故に学内でも疎外感を感じていたのだが、啓介たちと触れあうことで少しずつ本来の自分を取り戻していく……。

『小学館公式HP』より  https://www.shogakukan.co.jp/books/09451679

以上です!!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!


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