boi 第三号 編集後記

今回の特集は神田小川町 POLARISのかとうみほさんにお話を伺うことが出来ました。

実はずっと絶対boiで紹介したい!と思っていたので形になって嬉しい。
インタビューの内容は是非特集を読んでもらうとして、 編集後記を借りて本編に少し出てきた SOCIAL GOOD ROASTERS について少し触れたい。

こちらはPOLARISが入っているビルの2階にあるカフェ併設のコーヒショップで、障害を持っているバリスタや焙煎士が活躍するロースタリーカフェ併設の福祉施設。 POLARIS の取材前に少し時間ができたので行ってみると広くて日当たりの良い空間で様々な人が仕事をしていた。

コーヒーをドリップする人やレジで会計をする人、 ハンドソーティング(手作業で豆の中にある不純物を取り除く作業) をする人。 ただそれぞれが自分の持ち場で、自分の仕事をやる。美しい光景だった。

障害を持つ人の権利は当事者たちの根強い社会運動もあり少しずつ、本当に少しずつ見直されつつあり、自分の住む多摩市でも 「多摩市障害者差別解消条例」なる条例が出来て久しい。(しかしこちらにも「不当な」差別という悪名高い文言が。)

繰り返しになるが障害者の生活を支える社会システムは前進しつつも、当事者の人生における「やりがい」を生むのはまた別の話である。人間が社会を作っているのだから、その生命を保障することとだけではなく、 当然社会に参画する権利もあるはず。

そういった役割を果たす就労支援や作業所、福祉施設を国がもう少しサポートするべきだよなあと思う。SOCIAL GOOD ROASTERSをboiは応援しています。

そういえば、あとで判明したことだが筆者が大変お世話になっている聖蹟桜ヶ丘の「キノコヤ」で使われている豆がSOCIAL GOOD ROASTERSのものだった。
僕たちは繋がっている。 

2023年7月8日 池田敦也

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