【本当?】「部分痩せは不可能!」なぜ言い切れる?【ダイエット】
こんにちは。健康運動指導士のMORITO(もりと)です。
トレーナーを10年やってます!(^^)
今回のテーマは「ダイエットのための部分痩せ」です。
専門家やトレーナーと話すと、皆さん口を揃えて
「部分痩せは不可能だ」とおっしゃいますよね。
はたしてそれは、本当でしょうか?
「二の腕の脂肪をとりたい…」
「お腹の浮き輪をとりたい…」
「顔の脂肪とって小顔にしたい…」
こんな悩み誰でももっていますよ!
これを諦めますか?
否!諦めちゃだめです。
✅ 部分痩せが不可能と言われる理由は?
✅ 体脂肪が分解される仕組みは?
✅ 「部分痩せしたいんだー!!」
こんな疑問、想いがある方にはぜひ読んでほしい内容です。
ぜひ最後までお付き合いください(^^)
■「部分痩せは不可能」だと言われる理由
結論から述べると「部分痩せは無理」です。
無理なんかーい!って感じですね。笑
では、なぜ「部分痩せが不可能」だと言われるのか?
その理由は以下の通りです。
・脂肪の燃焼は自分でコントロールできない
・体脂肪の蓄積する部位は脳が調整してる
・脂肪燃焼のグルカゴンは平等
こんな感じです。
それぞれ見ていきましょう。
脂肪の燃焼は自分でコントロールできない
体脂肪はいわば「エネルギータンク」です。
私たちはこのエネルギータンクを使う時に…
「よっしゃ!今日は二の腕のタンクからエネルギーを引っ張ってきて、トレーニングするぞー!!!\(^_^)/」
…っていう風にコントロールできません。
使いたい部位からエネルギーを供給して活用できれば、部分痩せは簡単なのですが、それは脂肪の蓄積状態や、糖がどの程度身体に余っているか、などが関係し、それを調整するのは「脳」です。(というか身体の機能)
残念ながら、私たちは調整できません。
逆に「筋肉」はコントロールできます。
お尻のトレーニングをすれば、お尻に効きますし、力こぶのトレーニングをすれば、力こぶが発達しますよね。
筋トレ ⇒ コントロール可能
部分痩せ ⇒ コントロール不可能
これが部分痩せができない理由の一つです。
体脂肪の蓄積する部位は脳が調整してる
身体には、体脂肪が付きやすい部位と付きにくい部位があります。
【体脂肪が付きやすい部位】
⇒身体の中心に近いところ
【体脂肪が付きにくい部位】
⇒身体の末端
身体はよくできていて、守らなければならない身体の中心部分は脂肪で、外の衝撃からガードしてます。
指先や足先に体脂肪があると動きの際に邪魔ですよね?
よく動く末端部位には体脂肪が付きにくいです。
身体は、「機能的」に作られていて、私たちの思惑通りにはなかなか働かないのです。
脂肪燃焼のグルカゴンは平等
まず脂肪燃焼のメカニズムからご説明します。
体脂肪を燃焼させるには、血糖値が下がっていることが重要です。
血糖値が下がると、血糖値を安定させるべく「グルカゴン」というホルモンが分泌されます。(インスリンと逆の働き)
グルカゴンが指令を出し、脂肪分解酵素である「リパーゼ」が体脂肪を「遊離脂肪酸」と「グリセリン」に分解。そして血液に流れ、筋肉に運ばれます。
すると筋肉内の「ミトコンドリア」にて「酸素」と結びつきエネルギーへ変換されます。
こうして人間は、体脂肪をエネルギーとして活用していきます。
グルカゴンは「膵臓」から分泌され、血液に乗って全身にいきわたるので、部分的に活発化させることはできません。
これが「部分痩せ」が難しい理由です。
「お腹だけにグルカゴン集まれー!」
といっても集まってくれないんですねー…。
■男女別の脂肪が付く理由は?
女性の方なら…
・骨盤まわり
・お尻周辺
・太もも
男性なら…
・上半身全体。特にお腹
この辺には、脂肪が付きやすいと感じませんか?
これには、男女の「性差」が関係してます。
・レセプター(受容器)の差
・ホルモンの差
・筋肉量の差
具体的に男女を言うとこんな感じです。
「レセプター」とは、ホルモンが分泌された時にキャッチしてくれる子たち。
これが男性の場合は上半身に多いので筋肉や脂肪が付きやすかったり。
女性は、骨盤回りや太ももに多いのでそこに体脂肪が蓄積しやすかったり。
ホルモンの分泌は、男性なら「テストステロン」、女性なら「エストロゲン」が多く存在し、それぞれの働きによって男性らしい体つき、女性らしい体つきになるわけです。
もちろん例外もあって、トレーニングをガツガツしてる女性はテストステロンが増えますし、男性でも大豆食品ばっかり食べていれば、エストロゲンが増えて骨盤回りが太ったりします。
そんなこんなで筋肉量にも差があるので、基礎代謝にも違いがあり、男性は女性に比べると脂肪が付きにくいワケですね。
女性は出産があるわけなので骨盤回りを保護しないといけませんね。
だから脂肪がつきやすかったりします。
こう見ていくと人間の身体は非常によくできているなーと関心します。
■アルコールでお腹が太る理由
アルコールを摂取すると、アルコールを分解するために「アロマターゼ」という物質が分泌されます。
アロマターゼが男性ホルモンをエストロゲンに変換してしまいます。
エストロゲンが増えるとざっくり言うと「女性らしく」なるので、お腹周りに脂肪が付きやすくなります。
これが「ビール腹」ですね。
肥満な方ほどアロマターゼの量は増えると言われていますので、男性でも、どんどんお腹や太ももが太りやすくなっていきます。
アルコールは太る。それには糖質が多いとか、カロリーが高いとか以外にも理由があったんですねー。
■部分痩せは100%不可能ではない!
「部分痩せは無理」とお伝えしましたが、100%不可能ではありません。
INBODYという体組成計で私は何千人という人の、身体のデータを見てきましたが、「筋肉量が多い部位は体脂肪が少ない」というのは男女共通で間違いありません。
これは右手と左手。右足と左足で比べた時ですが、よく使う利き手には体脂肪が少ないことがほとんどでした。
このことから、体脂肪が全身全く同じ量使用されるわけではないことが分かります。
それも当然で、良く使う部位、発達した筋肉には「ミトコンドリア」が多く存在しています。
脂肪燃焼の際にたどり着く最終工場のような場所ですから、ミトコンドリアが多ければ脂肪の燃焼は促進されるのは当たり前です。
(工場が多ければ効率いいですよね)
ですので、体脂肪を燃焼させるには、痩せたい部位に、血流を集める必要があります。
簡単に言うと、二の腕を細くしたいのであれば、二の腕をトレーニングすればいいわけです。
先ほどの「グルカゴン」や「リパーゼ」を痩せたい部位に集中させるイメージです。(血流量UPで)
そこでミトコンドリアと上手く結びつけば体脂肪の燃焼は促進されます。
これで、他の部位より「ちょこっと」体脂肪が使われやすくなりますね。
■部分痩せにはどんなトレーニングがいいの?
ダイエット、体脂肪の燃焼が目的ですので、ハイレップ(高回数)のトレーニングが効果的です。
20回~30回を繰り返すのが限界の重さで行うと良いでしょう。
例えば、30kgのバーベルを担いでスクワットしたときに、限界の回数が25回だったら、それはハイレップのトレーニングと言えます。
これを最低3セット。
3日に1回は行いましょう。
普段からトレーニングしている方は、筋肥大のトレーニングの後に、ハイレップを持ってきてもいいと思います。
■過大広告に注意
基本的には、部分痩せは無理です。
(今できるのは、脂肪吸引くらいじゃないかな)
巷で言われている…
「スクワットでお尻だけ痩せる!」
「マッサージで部分痩せ!」
みたいな嘘くさい宣伝には気をつけてくださいね。
多くの場合は、周りの筋肉を大きくして相対的に小さく見せたり、筋肥大しただけで、体脂肪は残り、結局部分痩せしていない事がほとんどです。
(あとは情報に疎い人を狙ったビジネス)
尖った発信、過大広告には注意!\(^_^)/
■【まとめ】部分痩せは「少しならできる」っぽい
まとめると…
✅ 部分痩せは基本的に無理
✅ でも”ちょこっと”ならできるっぽい
✅ ハイレップのトレーニングが効果的
✅ 嘘くさい宣伝には気をつけてね
以上ですね。
今後、更に研究がすすみ、部分痩せが可能になることも十分あり得ると私は考えています。
まだ、判明されていない成分やホルモンの働きがあります。
この働きが解明され、運動や栄養摂取でコントロールできるようになれば将来、部分痩せが今よりも確実になっているかも。
現時点では、部分痩せは難しいです…。
と、いうことで今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!(^^)
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