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腸内細菌の種類はどのようにして決まるのか

こんにちは、body∞infinityの益満です。

健康との関わりの強い腸内細菌ですが、腸内に棲む細菌の種類は人によって違うと言われています。
本日は腸内細菌の種類がどのようにして決定されるか解説していきます。

生まれたときは無菌状態

ヒトは生まれたときは基本的に無菌と言われています。
その後様々な機会で菌を獲得していき、3歳ごろまでにその人の腸内に棲む常在腸内細菌の種類が決まってくると言われています。

お母さんが持っている腸内細菌の種類
帝王切開か自然分娩だったか
母乳で育ったか人工乳で育ったか
いつから固形食を食べ始めたか
生まれて6ヶ月ごろまでに抗生物質を飲んだか

などといった様々な要因で、個人特有の常在腸内細菌が決まります。

赤ちゃんのときはお母さんとの濃厚接触でうつっている(授乳やお風呂)ことが多く、色々な機会を通して菌を獲得しています。

腸内細菌は指紋のように個人を特定できるほどそれぞれ異なっていて、双子でも一緒ではないことが分かっています。

環境や病気によって変化していく

生まれたときは無菌で、出生後の要因で腸内細菌は決まるという話をしました。

その後は、食生活や生活習慣、病気などによって腸内細菌の割合が変化していきます。

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バランスの良い食事や規則正しい生活を送ることで身体に良い菌を増やすことができます。
反対に偏った食事やストレスを生じるような生活を送ると悪い菌が増えるため、バランスを取り合いながら生活を送ることが重要です。

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まとめ

①腸内細菌は産まれた後に獲得される
②食事や生活習慣、病気などにより腸内細菌の割合は変化する

【参考文献】
日本消化器学会 食と消化器委員会 第5回座談会 「食と腸内細菌」

著者情報

益満俊宏
1988年 東京都生まれ
2012年 理学療法士免許取得。都内の病院にて脳血管障害の方のリハビリを中心に行う
2015年〜現在 神奈川県の整形外科に勤務

〈自己紹介〉
記事を読んでいただきありがとうございます!
このnoteを通して、多くの人が自分の体で自分らしい人生を送れるようになることを目的に活動しています。
私たち医療従事者が読んでいる医学論文を、一般の方にもわかりやすく解説できるよう心がけています。
生活を送るなかでのヒントになれば嬉しいです♪


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