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氣を通す「五芒星共鳴」

中学生の時に出会った『北斗の拳』というマンガは、私の人生に多大なる影響を与えた。ある意味、そこで人生の方向性が決まったと言っても良いかもしれない。なぜなら、私はこのマンガに登場する「経絡秘孔」とか「闘気」という用語や概念を通じて、見えざるエネルギーの流れや場としての「」とか「波動」というものに着目し、強い関心を抱くようになったからだ。

ただ、マンガだけがきっかけだったかと言うと、それはちょっと違う。その前後に偶発的に体験していた幾つかの不思議な身体感覚があったからこそ、それがデフォルメされた形で表現された『北斗の拳』に魅力を感じたという面もあったからだ。その辺りのことは『霊性のアート』にもう少し詳しく記してあるので、関心のある方はそちらをご覧いただければと思う。

結果的に、私は1980年代後半ころから「氣」に関する探究をスタートさせ、1993年には氣の武道家として知られる青木宏之先生が創始された新体道(現・天真体道)の稽古を、1995年には「波動」を世に広めた江本勝先生のもとで「水」の研究を始めた。以来、現場での実践を通じて、30年近くに渡って様々な角度から「氣」や「波動」を見つめ続けて来た。

その間、常に「科学的にはどう説明できるのだろうか?」という視点も疎かにしないよう心がけては来たが、私にとっては「より健康になる」とか「心が自由になる」といった実用性の方が重要であり、人生の限られた時間の中で行いたいのは、自らの探究心と縁によって発見することができたシンプルで効果的な技法(アート)を、それを必要とする人々に伝えることなのだ。

大変幸運なことに、私は【Do more with less】という方針に従って自由に研究を進められた上、時代と環境にも助けられ、ついに「レインボー・i」という体系として伝えられるところまで来た。その体系を構成するアートの多くは既にこの研究ノート内で発表済みだが(ただし秘訣全てを公開している訳ではない)、最近発見された「五芒星共鳴」についてはまだどこにも書いていなかったので、体系公表前にその概要を記しておこうと思う。

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