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小原大典「時のからだ」研究ノート

からだや意識の使い方をほんの少し変えるだけで、心身の自由度は大きく高まり、全く違ったやり方やものの見方が出来るようになります。日常のあらゆる場面で応用可能な多次元的視点を育て、直…
心身の自由度と生命力を高める身体技法や視点、考え方を紹介しつつ、それらを日常生活や旅先で実践的に活…
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記事一覧

52歳で100m10秒台を出す姿勢

「全日本マスターズM50優勝しました!14年の時を越えて10秒台で走れました。感動、、。皆さんに感謝です!」 このコメントは、9/23(KIN78)に行われた全日本マスターズ陸上100m(50~54部門)で優勝した元日本記録保持者、朝原宣治選手が自らのXに投稿したもの。1952年6月21日生まれのKIN244(10・種)ということは、夏至に「13の月の暦」でのカレンダーラウンド(52歳)を迎えたばかりだ。 どんな分野のアスリートにも言えることだが、一般に肉体的なパフォーマ

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快眠は快便の元

客観性と公平性が前提の学問の世界でもデータが改竄されたり、公的機関の見解にも特定の国や資本の思惑が働いているのがあからさまになって来た昨今、温暖化の理由についても本当のところは分からないままだが、一つはっきりしているのは、日本の気候が年々亜熱帯に近づいているということだ。 特に今年は酷く、東京でも連日最高気温は35度以上、夜も25度以上の熱帯夜が相当長く続いていた。体温に近づく日中の気温も危険だが、個人的には夜の高温多湿の方がより堪えた。湿度が高いと発汗が妨げられて熱がこも

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「人類」の定義〜同じ用語が違う意味を持つ背景

人類学の研究が、ここ20年ほどで劇的に加速しているらしいことは、ネット上の断片的な情報からも何となくは把握していたが、8月4日(KIN28)にたまたま目にしたYouTubeで、国立科学博物館館長の篠田健一氏と脳科学者の茂木健一郎氏が対談している動画を観て、私は慌てて篠田氏の『人類の起源』を手に入れることにした。 21世紀入ってから実用化されたDNA解析に関する技術革新によって、従来の人類史観が大きく塗り替えられるような状況になっているのを、遅ればせながら認識したからだ。発掘

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エジプトからの呼びかけ(11)

寝台列車での移動に加えて、朝からピラミッドに登ったり、強烈な日差しの中あちこち歩き回ったりしたせいで、さすがに疲れが出て来た。それに、河岸神殿を出た時点で、既にお昼をかなり過ぎていて、お腹もぺこぺこだ。 二人とも殆ど足を引きずる感じでダラダラ歩いていたのが、目指す「フェルフェラ・カフェ」が近付くにつれLの足取りが軽くなり、かなり気合いを入れないと追い付けない程になる。さすがに最後の晩餐にはターメイヤを選ぶというだけあって、モチベーションが全く違う。 *本記事は2011年1

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動機は全てに現れている

「13の月の暦」の使い方のとても大切な要素の一つに「共有」がある。源泉情報の『ドリームスペル』や『テレクトノン』のマニュアルにも確かにそう書かれているが、何より、私自身の長年の使用経験と観察がそれを重要だと確信させるのだ。 それ故、初心者の方には「まずは何でもいいからシェアしてみてほしい」と促し続けて来た。なぜなら、共有によって生じるシンクロ加速体験なしに、その本質を理解するのは非常に困難であることを、この暦について長いこと人に伝え続けて来て、しみじみ感じてきたからだ。

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マヤ長期暦と西暦紀元の関係

一昨日のKIN33に、『倫理研究所紀要』第33号が届いた。天文周期研究家で倫理文化研究センター専門研究員でもある高橋徹氏が送って下さった論文集で、そこに掲載されている徹さんの論文「マヤ長期暦と惑星周期の同期」は、海外研究者の新たな仮説なども紹介されていて大変興味深いのだが、今朝、その中に以下の一文を見出してハッとさせられた。 今日はマヤ長期暦の始まりの日から5,137年が経過した日に当たるのだ! 長期暦に関しては、13年前に出した『マヤのリズム』で詳しく触れているが、古典

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糖分と体調不良、そして肌の関係性

夏場の水だけ断食を習慣化してから、かれこれ10年くらいにはなると思う(2015年に開始)。当初は「13の月の暦」の年末年始ころ行っていたが、ここ数年はシャンバラ書道会発表会などイベントとの関係もあって、徐々に開始時期が早まり、今年はついに5月中旬に行う流れとなった。 思いがけずサカダワ満月(チベット暦でお釈迦さまの誕生・成道・涅槃の記念日)に仕上げの段階を迎えるという素晴らしい巡り合わせとなったが、狙ってそうした訳ではなく、他の予定に従って日程を決めたら結果的にそうなったの

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エジプトからの呼びかけ(10)

目覚めると既に夜は明けていた。朝モヤに包まれた緑、朝陽に映えるヤシの影が、ゆったりと車窓を流れて行く。気のいい車掌が運んで来てくれた簡単な朝食を済ませると、列車はもうギザ駅に到着するところだった。 迎えに来てくれたのは、ミスルトラベルのアリ。ホテルへのチェックインは昼以降しか出来ないとの事なので、荷物だけ預けて、そのままピラミッドエリアの入口まで車で送ってもらうことにした。 *本記事は2010年10月21日配信のメルマガ『Happy シンクロ Days♪』Vol.31に掲

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「時間をはずした日」の回向

チベット仏教やボン教の法話に参加すると、最後に必ず回向の祈りを唱える機会が設けられる。「回向(えこう)」とは、「自ら修めた善行の功徳が、他に巡り及ぶのを期すること」を意味するので、法話に参加することで積まれた功徳が、他の存在に巡るよう祈る訳だ。 その意味については理解していたつもりだったが、ボン教の修行者で、経典の邦訳やゾクチェン瞑想の普及にも尽力されている友人・箱寺孝彦さんの『ゾクチェン瞑想マニュアル』の中で、「回向すれば積んだ功徳は失われない」というニュアンスの文章を目

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左右差の鍵は逆にあり

6月中旬に身体の使い方や意識の置き方に関して、かなり大きな気づきがあったので、それについて記しておこうと思う。自分の発見をメモしておくということ以上に、身体の左右差が気になっている多くの方にとって、それを解決するヒントになるかもしれない、という気持ちもあるからだ。 コロナ禍以降の私のトレーニングは、【Do more with less】に書いた通り、より時間をかけず、より限られたスペースでも出来て、心身の状態をより高度に高められるもの、という方針で進めて来た。 意図的に運

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令和6年と「19」の預言

今日、7月6日は、ダライ・ラマ法王14世(KIN14)の89回目の誕生日であり、「13の月の暦」の365日暦では宇宙の月10日に当たっていた。この日に対応するサイ時間単位は常にKIN247(13・手)で、今年はそこに260日暦のKIN259(12・嵐)がシンクロしていた。 「テレクトノン」ボードで10日の所に「マヤ マホメット パカル・ヴォタンのテレクトノン」と記されているのは、毎月の10日がマヤ長期暦の「バクトゥン10」に対応し、同時代に旧大陸ではマホメットが、新大陸では

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エジプトからの呼びかけ(9)

カルナックの第1塔門へと導くスフィンクス参道は、最初少し下り気味に傾斜しているので、第2塔門の辺りまで人が溢れている様子が見て取れる。人波に飲まれるようにして進んで行くと、大列柱室の巨大な柱の数々が眼前に迫って来て、その迫力に圧倒される。しかし、ガイドのムハンマドは、その途中で側面から外側に出て、外壁面にあるセティ1世勝利のレリーフの説明をした後、思いがけない方向に歩き始めた。 *本記事は2010年7月30日配信のメルマガ『Happy シンクロ Days♪』Vol.30に掲

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パカル王翡翠仮面との奇跡の出会い

6月23日は「13の月の暦」だと水晶の月25日、KIN246(白い水晶の世界の橋渡し)に当たっていて、13日に一度巡ってくる「水晶の円卓の日」(上座下座なく体験を共有する日)であっただけでなく、月日の「銀河の音」が12(水晶)で共鳴する「魔術の亀の日」でもあり、ある意味「大いなる円卓の日」とでも呼べるような1日だった。 水晶の月23日(夏至)から25日までの3日間のサイ時間単位は、私がパカル王墓を訪れた年&日と同じKIN149(赤い律動の月)で、その時にパレンケに私を導いて

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ソンビ魚は死んだまま泳ぐ

5/27(KIN219)にXで見かけたこの動画と、そこに添えられた僅か一行のコメントは、私に大きなインスピレーションをもたらした。ひとつは、断食明けで重力と運動との関係性について得た気づきを確信させるものとして、もう一つは、ゾクチェンの自発的完成性や混沌から秩序が形成されるプロセスに対するモデルとして。 もちろん、水の結晶が意識の状態に応答するという実験や、「13の月の暦」を通じた多様な時間体験を重ねて来た私が「時間結晶」という言葉に惹きつけられたのは言うまでもない。しかし

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