見出し画像

細胞膜における膜輸送

人間の細胞は1Kgあたり、1兆個と言われています。主に脂質・糖質・タンパク質より構成されています。栄養バランスもこれが崩れれば健康を害する可能性もあります。

タンパク質は50歳を過ぎても成人と同じ量のタンパク質が必要なようです。また、タンパク質には動物性と植物性がありますが、動物性は脂質やコレステロールを多量に含んでいるため、生活習慣病のリスクになりやすいみたいです。対して、植物性タンパク質はアミノ酸のアルギニンやグルタミンが多く含まれていて、免疫の強化にも役立っているようで、医療の現場では、手術後の回復期にこれらのアミノ酸が栄養剤として使用されているそうです。

本題の膜輸送ですが、これは細胞膜で行われています。

細胞膜は何でもかんでも細胞内と細胞外を入れたり出したりしているわけではなく、物質や刺激の種類によって異なる透過性を示しているそうです。

まず、単純拡散と促通拡散。

単純拡散は、水や酸素、アルコールなどの脂溶性物質を濃度の高いほうから低い方へ輸送し、相互の濃度勾配を均等に保っています。これは勝手に行われる受動輸送です。

これを血中と細胞間として捉えるならば、血中濃度が細胞に比べて高ければ、細胞へと拡散されるわけです。つまり、血中濃度を極度に高めるような、味の濃い物やカロリーが高い物を食べることによって、細胞へと勝手に拡散してしまうわけです。また、拡散には、水分の移動も伴いますので、細胞へと十分すぎる水分が拡散されてしまえば、浮腫を引き起こす可能性もあります。加えて脂溶性の物質も同時に拡散しますので、脂質の摂りすぎが肥満に繋がるというのも納得いきます。

脂質は、脂肪酸という成分で構成されています。脂肪酸は飽和脂肪酸と一価飽和脂肪酸(n-9系脂肪酸)と、多価不飽和脂肪酸(n-6系脂肪酸・n-3系脂肪酸)に分けられます。

この、特に飽和脂肪酸が厄介です。他の脂肪酸は常温で液体になりますので、ある程度の運動などで消費できそうですが、この飽和脂肪酸は常温でも固体です。ダイエットにしても、ある程度までは減量できても、途中からプラトーになったり、減量しにくくなったりするのは、このためでしょう。何度で液体になるかわかりませんが、特に多く含む食材としては、バターやラード、肉の油、卵などだそうです。美味しいものばかり。

あと、注意しなければならないのが、人工的に作られた脂肪酸、トランス脂肪酸です。トランス脂肪酸はエネルギー源や細胞構成にはならず、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすそうです。飽和脂肪酸よりも気をつけなければいけないようです。

洋菓子や揚げ物、カップめんや菓子パンに含まれていて、特に多いのがマーガリン。マーガリンは、昔はヘルシーと言われていたみたいですが、植物性の油を扱いやすいように、人工的に固体にする過程で、このトランス脂肪酸を発生させてしまうらしいです。人工的な加工品はやはり、何らかのリスクがあるんですかね。

話を戻して、促通拡散。

ここから先は

1,463字
この記事のみ ¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?