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2人におすすめのボードゲーム

ボードゲームデザイナーの山田空太といいます。今回の記事は、2人におすすめのボードゲームを紹介したいと思います。

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2人におすすめのボードゲーム&カードゲーム  ベストテン

今回ご紹介する作品は(10作と言いつつ、11作になっていましたが…)は、なるべく運の要素があるもの、ルールが比較的飲み込みやすいものを中心に選びました。ドイツゲームの大きな長所として、運の要素=ランダム性の活かし方、そしてルールが比較的簡単なので初回プレイから楽しめることがあると考えているからです。

囲碁や将棋に代表されるアブストラクトゲームとは、ちょっと違う立ち位置ですね。囲碁や将棋は、どうしても実力差や経験が出やすいですし、ルールを把握するまでのハードルが高いです。とは言え、ぼくは将棋を指すのも見るのもが大好きで、毎日将棋ウォーズをやりますし、プロ棋士の動向も欠かさずチェックしています。

ちなみにアブストラクトゲームでは、アレックス・ランドルフの『Twixt』やネスターゲームズ(Nestorgames)のゲーム群など、面白いゲームがたくさん生まれていますので、またどこかで紹介したいですね。

では、2人におすすめのボードゲーム&カードゲーム  ベストテンいきましょう!


ジャイプル

セットコレクションのカードゲーム。基本は、場札からカードを取るか場札をセットとして売るかの2択だけども、ラクダを使うと一気に交換できてブーストできるという。控えた1手が好手になることもあって、面白いです。セバスチャン・ポーション作。あまり知られてないけれど、『イスファハン』とか『メトロポリィス』を作った人。2人用のカードゲームとしては一番好きかも。


タルギ

効果のある箱庭ゲーム✖️リソースマネジメント。近いところでは『グレンモア』とかかな。縦横に置いた自分の駒の交点のカードを取得するという形式。2人用に特化していて、ちゃんと読み合いがあります。『カタンの開拓者』のように泥棒が効いていますね。きちんと丁寧に作られている作品です。初心者から熟練者まで幅広くオススメです。


カルカソンヌ

言わずと知れた名作。『カルカソンヌ』は2人プレイと3人以上では、全く異なるゲームになります。3人以上だとカジュアルなのに、2人だと突如変貌してガチゲーになります。毎年大会も行われていますね。タイル構成を全部覚えて、相手のミープルを殺すことを覚えてから、本当の戦いがはじまる。一時期、めっちゃハマっていました。


カルカソンヌ・ディブルグ

ライナー・クニツィア作。こちらは2人専用。友人が好きなので定期的に遊ばせてもらっていました。ジワジワ系で、だんだんと面白さを理解できるようになりました。本家『カルカソンヌ』とはプレイ感は全然違って、こっちの方が平和。勝利点のトラックをすごろく化しているところが新しくて、角に止まるとボーナスタイル(結構強い)がもらえます。タイルの余白が点数になるところも面白い。展開の幅も広くてオススメです。


ガイスター

アレックス・ランドルフ作の大名作。「取って良い」青のオバケと「取ったら悪い」の赤のオバケの2種類の駒で戦う、軍人将棋のようなゲーム。自分の赤オバケを4つ取らせるか、相手の青オバケを4つ取るか、自分の青オバケを角から逃したら勝ち。記憶と駆け引きのゲーム。少ないコンポーネントと最小限のルールで、面白い遊びを作るのはやっぱりすごい!


バトルライン

ライナー・クニツィアの名作。みんな大好きバトルライン。3枚のカードで、相手より強い役(ポーカーっぽいの)を作ることを目指す。じっと我慢比べ。最初に遊んだとき、驚きました。こんなすごいゲームがあるなんて!


パッチワーク

ウヴェ・ローゼンベルク作。時間とボタンという2つのリソースとタイルの面積とパズル要素を掛け合わせた、完成度の高い1作。カジュアルにも遊べるし、ガチガチにも遊べます。親子で遊ぶのにもオススメ。ちなみに『ニューヨークズー』はかなり期待していたんだけど、凡作だった…。


ブルームーン:レジェンド

構築済みデッキでの対戦カードゲーム。ライナー・クニツィア作。種族によりデッキが異なり、それぞれに特性があります。基本は数比べ、だけども特殊効果盛り盛り。「相手と同値以上のカードを出す」か「負けを認めて撤退する」かの2択を繰り返す。カードを使いまくって撤退すると悔しい。苦しい我慢比べのゲーム。ルールに若干癖があるけれど、それを乗り越えたら延々と遊べます。


ドラコ:ドラゴン&ドワーフ

ポーランド発、ドワーフ3人対ドラゴン1体の非対称対戦ゲーム。テンデイズゲームズが『K2』と同時期に輸入していたと思います。作者が同じだけあって『K2』とカードも使い方が似ています。カードプレイで動いたり、攻撃したり、防御したりする。ドラゴンは飛んだり、炎を吐いたりできます。ドワーフ側は、ドラゴンの身動きを止める”網”の使い方が鍵。見た目よりは地味ですが、良作だと思います。


数エーカーの雪

非対称のデッキ構築+陣取りゲーム。マーティン・ワレス作。北米植民地線戦争、フランス側とイギリス側をそれぞれが担当します。史実に基づいているため、どちらかというとウォーゲーム寄りに位置付けられそう。序盤はまだ選択肢が豊富ですが、進軍していくと余計な都市カードがデッキを圧迫していき、そんなにカードが回るゲームではないので、うまく動かないと中盤以降で何もできないターンが続くことがあります。ルールが難解な上に、プレイもめちゃくちゃ難しい。友人と遊んで、どちらの陣営を持っても勝てず、10連敗くらいした苦い思い出が…。


キャットファーザー

2013年の大気圏内ゲームズの作品。数字比べのカードゲーム。ボス猫を伏せて置くけれど、それと同じ数字を出すと暗殺できるってのがポイント。ルール、アートワーク、タイトルがパチっとハマっています。当時のゲームマーケットのレベルをおし上げた作品として、マストプレイの一作。


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ぼくのゲームデザインした、2人用街づくりカードゲーム『フタリマチ』も結構オススメですよ🏘

それでは、また次回👋


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