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ひかりの道

いつか地球は太陽に吸い込まれるという話を聞いたことがあります。

そのときをぼくらがみられるはずはないのですが、想像してしまいます。
そのときひとは地球の上にいるはずはないとわかっているのですが。

ながい長い時間を感じる時「ひかり」の速さを思います。
いまは「のぞみ」の方が速いし多いのです。
どれが「こだま」なのか、みていてもわかりません。
毎日、走り去るすがただけを追いかけています。

時刻表をよむ。
そんなときがありました。
時間があまるほどあったこどものころ。
いまは分刻み、秒刻みで暮らすことが滑稽に思えます。

「ひかり」にあこがれた日が確かにありました。
窓からのひかりにまどろんだ日々を思います。

教会の鐘が鳴ったら、こどもにもどるかもしれません。
きこえるみみをもちたいものです。





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