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りんごの風

風になってきました。

八つの山のふもとにすむ姉の家を訪ねました。母と一緒に。
もうほぼあるけなくなった母ですが、よく食べます。良くしゃべります。
でも、字は書けなくなったそうです。年賀状も書かないといいます。

元気だったころを思い出すと悲しい気持ちになりますが、まだ元気が残っているよろこびをかみしめたいと思います。まだまだダメ息子をしかろうとするのですが、みみをふさがず右から左へ、こころのなかで手を合わせて感謝の気持ちをもって、聞き流すようにしました。

山がきれいにみえました。

奈良の自宅で宿をとり、四つの国へ旅にでました。
新しい水族館では、くらげが優雅におよいでいました。
おいしそうなアジもたくさんいました。
うどんのくにの和三盆。おいしゅうございました。

海はかがやいていました。

年の暮れ、風が吹き荒れました。雪も舞い、車はゆれました。
「風の時代」の幕が開けたようです。長い「土の時代」は終わったのでしょうか。ぼくには、本当のことはわかりません。わからなくてもよいのです。
時はながれ、いまがあるだけ。

美しい満月にみまもられて、旅を終えました。
旅がおわると、次の旅がはじまります。
いつの時代もかわりなく。

阿波の「学」を過ぎ、海をわたると、きのくにへ。
おおくを学んだ旅でした。

りんごを引き寄せる大地には、風がふいています。
さあ、風にのって、旅に出ましょう♬

ありがとうございます。
良いお年を。



ゆく時と まわる地球の おもしろさ
りんごかじって あじわいゆこう




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