見出し画像

キャリアコンサルティングのススメ

私の仕事のひとつはキャリアコンサルティングである。
クライアントの自己理解、仕事理解を深め、目標設定、その実行をサポートする仕事だ。
もちろん職場で起こる日常的な問題の相談も受ける。

この仕事をして最近つくづく考えるのは、これからの日本の一翼を担うサラリーマンは大変だということである。

これから2030年にかけて幾つもの大きな変化の波がやってくる。
すでに新型コロナの流行でリモートワークが導入されているし、
富士通やKDDIなどがジョブ型雇用制度の導入を決め、従来のメンバーシップ型の雇用制度からの転換を図っている。他社も追従することが予想される。

野村総研とオックスフォード大学の共同研究では、AIの技術革新により2030年にかけて日本の労働人口の49%が就いている仕事は人工知能やロボット等で代替可能になると言っているし、他にもこれまでと大きく異なる変化がやってくる。

厚生労働省は「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会 報告書」をホームページに載せているが、そこには以下の記述がある。

”企業間競争が激化し、大企業といえども倒産のリスクを避けられず、誰しも突然失業する可能性や、技術革新の急激な進展やニーズの変化により、労働者が長年にわたって蓄積してきた職業能力が無になる可能性が生じる等の変化に直面している”

目の前の仕事の山に埋もれることなく、自分の置かれている状況や将来についてしっかり認識し、キャリアや能力開発について考え準備をしなければ、大変なことになるかもしれないと思うのが通常であろう。

 だが、実際はどうだろうか。実際にはまだ多くの企業においてセルフ・キャリアドック
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000192528.pdf     は浸透しておらず、個人レベルでもキャリアプランニングに取り組めていないのが実情ではないだろうか。

今後は労働者が主体的に自分のキャリアや能力開発に取り組んでいくことが基本になる。
キャリアコンサルタントはそれをサポートすることを期待されている。

大きな変化はもうそこまで来ている。
「天はみずから助くるものを助く」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?