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がんサバイバーが無理なく旬の食材で自炊の1週間の記録

 「自分軸」の生き方追求のため、某大学に週4日勤務。残りの平日1日と休日で自営業をやっている。

 61歳男性、一人暮らしであるが、3年ほど前に前立腺がんを患い、それいらい、無理のない範囲で、できるだけ旬の食材やデザイナーフーズを日常の生活に取り入れつつ、毎日楽しく手軽に料理を作っている。 目指すべきは、「医食同源」「食養生」である。

 とはいえ、60歳過ぎてもありがたいことに現役で仕事させていただいているので、旬の食材とはいっても、「無理のない範囲」なので、大学勤務時のランチは外食だし、自宅でも適宜インスタント食品などもとりいれつつ、健康な生活と効率性とのバランスも見ている。

 そんな私の1週間の食事をレポートしてみた。

飲む点滴—原谷農園抗酸化ニンジンのジュース

1月29日(日)の朝ごはん

 2023年2月29日(日)の朝ごはんは、①北海道の原谷農園の抗酸化ニンジンとりんごのジュース、②ジュースの搾りかすと紫菊芋パウダーで作ったポタージュスープ、③白菜のホットサラダ、⓸目玉焼き、⓸ソーセージ、⑤バケット、だった。

 メチャクチャに手がかかっていそうに見えるが、①②③は作り置きなので、この日の朝に作ったのは、⓸の目玉焼きだけだ。

 ①の原谷農園さんは、以前の私の仕事の関係で知り合った農家さんで、徹底的に土づくりにこだわってニンジンを作っておられる。ここのニンジンの成分を分析したところ、一般のニンジンに比べて抗酸化成分が2倍以上あるとの事だ。医者からも見放された末期がん患者が原谷農園の抗酸化ニンジンを愚直に食べ続けて、ガンを克服したという話も聞く。

原谷農園の抗酸化ニンジン

 原谷農園の抗酸化ニンジンには、赤ニンジンと紫ニンジンがある。紫ニンジンにはアントシアニンがより多く含まれているとのことだ。

  ただ、正直いって、私は好き嫌いがほとんどない人間なのだが、ニンジンと牛乳だけはどうしても苦手である。そうした私が、ニンジンを美味しく食べられる方法は、ジュースにするだ。

 そのため、大量に仕入れた原谷農園の抗酸化ニンジンとりんご、はちみつをジューサーでかき混ぜ、ジュースを4~5日分作って、毎朝飲んでいる。りんごやはちみつにも抗酸化成分があり、私はこれを「飲む点滴」だと思っている。がんサバイバーとしては、とてもありがたい。

 ただ、このジュースの問題点は、作る過程で大量の搾りかすが出てくることだ。正確に測ったわけではないが、体積にしてジュース1に対して、搾りかすが1.5ぐらい出る。

大量に出るジュースの絞りカス

 このジュースの搾りかすは、抗酸化物質の塊であると同時に、植物繊維もたっぷり含んでいるので捨てるのはもったいない。これをどううまく活用するかが、私のテーマの一つでもある。

 その一つが、ポタージュスープにすることだ。お鍋でまずタマネギを炒めて、しんなりとしてきたらジュースの搾りかすを入れて少し炒める、そして、水を入れ、コンソメスープと豆乳を入れて少し煮込む。

紫菊芋パウダー

 このときに、紫菊芋のパウダーを入れる。これは、今の職場のお客さんである農家さんからの頂き物。菊芋はそもそもイヌリンを多く含み、糖質の吸収抑制効果が期待である。また、タンパク質、ミネラル、カリウムも豊富。それに加えて、紫菊芋はアントシアニンを多く含み、視力・視覚機能の改善や眼精疲労の予防に効果があるという。この農家さんは、紫菊芋の栽培に意欲を燃やしており、加工用の食品材料としても使えるように紫菊芋のパウダーを作っている。

 こうして、抗酸化物質に食物繊維、タンパク質、ミネラル、アントシアニンまで含んだ最強の”抗酸化ポタージュ”もできた。味も、けっこう美味しい。

ジュースの搾りかすとオートミールの焼き飯

1月29日(日)の朝ごはん

 朝ご飯の能書きが長くなってしまったが、ランチはもジュースの搾りかすの活用がテーマである。

 オートミールは、低糖質で食物繊維も多いので、昨年ぐらいから時々食べている。このオートミールの焼き飯に、ジュースの搾りかすをいれてみたが、これはなかなかいける。

 これに白菜の無限サラダを添えた。白菜は、農家さんが収穫時期を逸して大きくなりすぎ、「ご免なさい価格」で売っていたもの。これに、シーチキン加えてマヨネーズで混ぜ、いりごまをかけると結構おいいし。大量に作っておくと、1週間ぐらい、副菜にしたしたり、サラダにしたりして楽しめる。

大きくなりすぎた白菜を「ご免なさい価格」で売っていた

「一汁一菜でよいという提案」を試してみた

 晩ご飯は、料理研究家の土井善治さんの「一汁一菜でよいという提案」を試してみた。この提案は、ご飯を中心に具沢山の味噌汁をつくれば、おかずは一品で十分というものだ。家事負担を強いられ、「おかずは3品以上」というプレッシャーから女性を解き放ち、家事負担を軽減しつつ、バランスがとれた健康的な食事を作るにはどうしたらよいかという提案である。これは、私の信条とも通じる。

 ということで、冷蔵庫にあるチンゲンサイ、わかめ、豆腐などをかき集め、丼でやや多めに味噌汁を作った。

 「一菜」のメインディッシュは、鶏肉のマヨ炒め。自分でつくっておきながら、味はもう一つだった。

 今日の評価は、まあ何とか合格。課題は味噌汁を美味しくすること。

1月29日(日)の晩ごはん

朝はささっと

 週4日は某大学への勤務で、朝の7時過ぎには自宅を出るので、朝はさっさと10分以内で朝ご飯の準備ができるようにしている。

 1月30日(月)の朝ごはんは、バケットを焼いている間に、作り置きの白菜の無限サラダ、コーヒーを準備し、バケットにバターを塗ってできあがり。無限サラダにはツナも入っているので、タンパク質もある。あと、野菜がほしかったな。

1月30日(月)の朝ごはん

小鉢で栄養補給

 ランチは大学生協で天津飯定食。小鉢が2つチョイスできるので、野菜サラダとひじきをとって、バランスを調節した。これは、ありがたい仕組みだ。

 この日の晩ご飯は写真を撮り忘れた。

1月30日(月)のランチ

作り置きを組み合わせて朝ご飯

 1月31日(火)の朝ごはんも、作り置きの無限サラダと鶏肉のマヨ炒め、原谷農園の抗酸化ニンジンとリンゴのジュース、バケットの組み合わせ。月曜日の朝ごはんと似たパターンだが、少し構成を変えている。私は毎日同じもの・・・というのが絶対に嫌なタイプなので、少しずつアレンジを変えている。

 この日のランチは写真を撮り忘れた。

1月31日(火)の朝ごはん

晩ご飯は、再び「一汁一菜」にチャレンジ

 1月31日(火)の晩ご飯は、ふたたび「一汁一菜」にチャレンジした。
 具沢山味噌汁の具は、大根、わかめ、豆腐だった。

 おかずは、「鶏肉と白菜と小松菜の炊いたん」。正直いって、昨日の「鶏肉のマヨ炒め」がもう一つだったので、「一菜」は、鶏肉と小松菜の炊いたんにしてみた。こちらは、すこぶる美味しかった。

1月31日(火)の晩ご飯

初めてのハッシュドポテト

 水曜日は副業の日になっていて、本業の大学は休み。なので、朝は少し余裕がある。

 ちょうど、パンやオートミールが切れていたので、冷蔵庫にあったジャガイモ でハッシュドポテトを初めて作ってみた。

 ジャガイモを細かく切って、500wのレンジで8分間温め、軽く潰して片栗粉を混ぜ、丸く形を作ってフライパンで焼いた。これに、原谷農園の抗酸化ニンジンとリンゴのジュース、鶏肉のマヨ炒めを添えた。

 食材がない時ほど、あるもので何かをつくろうとするので、新しいことができる。これは、自分で料理することの楽しみの一つだ。

2月1日(水)の朝ごはん

肉おろしぶっかけうんどんの正体は・・・

 この日は在宅での仕事なので、ランチも自分で肉おろしぶっかけうどんを作った。しかし、この肉おろしぶっかけうんどんの正体はおどろくべきものだ。

 実はジュースの搾りかす消費大作戦の一環として、前の週にジュースの搾りかすと豚肉を混ぜて、無理やりミートソースを作り、これをスパゲティにかけて、スパゲティ・ミートソースにしていた。

 今回、讃岐うどんを買ったので、こいつを茹でて、水を切って丼に入れ、軽く創味のめんつゆをまわしかけ、大根おろしを載せて、そのうえに前の週に作ったジュースの搾りかす入りのミートソースをトッピングした。これが正体である。

 微妙かも知れないけど、とても美味しかった。

 「ジュースの搾りかすを使いまわしたい」という絶対的な条件があると、これに迫られて新しいレシピができるので、これまた楽しい。

2月1日(水)のランチ

オージービーフのステーキ

 晩ごはんは、オージービーフ のステーキだった。これに朝作ったハッシュドポテトと温ブロッコリーを添えると、レストランっぽい。やはりステーキは美味しい。それと野菜の具沢山味噌汁とキムチ 、ご飯 を食べて栄養のバランス をとった。

2月1日(水)の晩ご飯①
2月1日(水)の晩ご飯②

やはり朝は作り置きの組み合わせ

 2月2日(木)の朝ごはん は、火曜日に作った「鶏肉と白菜と小松菜の炊いたん」をメインディッシュに、原谷農園抗酸化にんじん (紫)とりんごのジュース、そのジュースの搾りかす を入れたオニオンスープ、デニッシュパンだった。

2月2日(木)の朝ごはん

カツ丼の外食で大満足

 この日のランチ は、職場近くの丼物店でカツ丼 を食べた。やはり、プロの作るトンカツは美味しい。大満足だった。

2月2日(木)のランチ

お椀に1人分の具と出汁を入れて簡単に味噌汁を作る

 晩ご飯は、さわらの西京焼き定食を作った。

 メインディッシュは、生協の鮮魚コーナーで西京味噌をつけて半調理してて2切れ1パックしたもののうち1切れをグリルで焼いたもの。これに、先日からの作り置きの「鶏肉と白菜と小松菜の炊いたん」を付け、さらに三連式のお皿にキムチ、温ブロッコリー、メンマを並べると何となく格好がつく。

2月2日(木)の晩ご飯

 それと、先日から土井善治さん式の「具沢山溝汁」を丼で作ってきたが、やはり量が多すぎるので、普通のお椀に変えた。写真のようにお茶碗に1人分だけの具材を入れ、あらかじめタッパーに用意していた出汁(出汁袋をいれているだけだが)を注ぎ、小さなお鍋でに沸騰させたのちにお味噌をちょっとだけ溶かしこんだ。これまで味噌汁は何食分か作り置きしてきたが、どうしても味が落ちる。だが、土井善治さん式だと、比較的簡単に毎回美味しい味噌汁ができる。これは、良い方法だ。

1人分の具をお椀に入れて味噌汁を作る

前日の朝食と同じパターンになってしまった。

2月3日(金)の朝ごはんは、うっかり、前の日の朝ごはんと全く一緒のパターンとなってしまった。まあ、朝は慌ただしいので仕方ない。

2月3日(金)の朝ごはん

ランチはデスクで

 ランチは、大学生協で買ってきたインスタントの春雨スープ とおにぎりで済ませた。こういうランチもよくあるパターンだ。

2月3日(金)のランチ

やはり節分は恵方巻とイワシ

 この日は節分だったので、晩ごはんは生協で買ってきた恵方巻とイワシの丸干焼きしにした。これだけだと、なにか物足りないので、丼で具たくさん味噌汁を作った。

 恵方巻を食べる習慣というのは、関西の一部の地方の習慣にすぎなかったのを某スーパーのマーケティング戦略で全国に広がったものだそうだ。イワシを食べる習慣もそうかもしれない。しかし、そうと分かったうえで、わざとそれに乗っかることで、季節を感じたいと思っている。

2月3日(金)の晩ご飯

朝ごはんのパターンを少しチェンジ

 2月3日(土)の朝ごはんは、原谷農園抗酸化にんじん(紫)とリンゴのジュース+そのジュースの搾りかす を入れたオニオンスープ+デニッシュパンという枠組みは一緒だが、おかずにソーセージ入りオムレツと温ブロッコリーサラダを入れて、変化を持たせた。

2月4日(土)の朝ごはん

ランチは恵方巻の残り物

 ランチは、前の日のあまりの恵方巻と、お椀での具沢山味噌汁にした。

 恵方巻を1人で食べるとなると、1本まるごとは量が多すぎる。そのため、前の日に少しわざと残しておいて、今日のランチに活用した。有効に使えてよかった。 

2月4日(土)のランチ

イワシの丸干し焼きをリメイクして梅干煮へ

 晩ごはんは、節分のイワシの丸干しをリメイクしてイワシの梅干し煮 を作ってみた。それと、おでん、温ブロッコリーサラダ、キムチ、お椀での具沢山味噌汁とご飯だった。

 おでんは生協で袋入りで売っているものを買ってきただけ。1袋のうち三分の一だけを使って、あとは冷蔵庫に保存し、別の日に少しずつ食べる。

2月4日(土)の晩ご飯

ジュースの搾りかす入りの豆乳スープを作る

 2月5日(日)の朝ごはんは、前の日の朝ごはんと基本的にパターンは同じだが、スープを変えた。あいかわらず、ジュースの搾りかすを入れるのだが、今回は豆乳を基調にしたスープだ。ジュースの搾りかすは、使っても、使ってもなかなか減らない。

京都のソウルフード・きつね丼

 ランチ は、京都のソウルフード であるキツネ丼 を作った。これにチンゲンサイとえのきの味噌汁を作った。原谷農園抗酸化にんじん とりんごのジュースは、この日から赤にんじんに変わった。味噌汁にはジュースの搾りかすが隠し味 として入っている。

2月5日(日)のランチ

味噌汁だけ作って、あとは作り置きでバランス取れた晩ごはん

 日曜日の晩ごはん のために、ネギとチンゲンサイの味噌汁 を作ってみた、あとは、作り置きの「鶏肉と白菜と小松菜の炊いたん」、「#温ブロッコリーサラダ 」、「ハッシュドポテト」等組み合わせ得液です。しかった。

2月5日(日)の晩ご飯

 無理せず、ゆ~るく健康(自然免疫力)への良さと利便性の両立を追求する

 以上は、私の日常の食生活のうちのとある1週間を切り取ったものである。

 投稿用にとりつくろったところはない。

 がんサバイバーとして、できるだけ健康=自然免疫力を高めながらも、日常の利便性との両立を狙っていいろんなことをやってみた。そのささやかな一断面として、どなたかの参考になれば幸いである。




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