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【アメリカ】5〜7歳 英語本「読み始め」の定番中の定番 シリーズ本&著者3選

教科書がないアメリカ公立校で、小学1年生の国語の教科書がわりに使われるものと言っても過言ではないほど、先生たちに愛されているシリーズ本があります。その中から

アメリカ生まれ育ちのわが家の娘8歳(英語優位・家庭では日本語)が、5〜7歳までの期間、繰り返し親しんだ定番シリーズを日本人親目線で厳選しました。

※ わが家がある学区では、年度初めの9月1日までに5歳の誕生日を迎えていれば、Kindergarten生として小学校の校舎に通うことができるため、日本でいう年長さんの年から、学校教育の国語としての読み書きを習う。8月末生まれの娘は5歳になったと同時にすぐにKindergartenに入学。


5歳で教科としてのリーディングを学習し始めて以降、学校と家で、自力読みと読み聞かせを合わせて毎日1時間〜1時間半の読書を積み重ねてきた娘ですが、5〜7歳の時期に繰り返し読んだ定番シリーズがたくさんある中でも、「読書好き」の入り口&読書力が伸びる「最初のきっかけ」となったと、親の私が感じるものを3つに絞りました。
他にもたくさん基礎づくりになった本がある中の『3選』ですので、調べる時間がない方や、5〜7歳の英語リーディング学習において絶対に通っておきたい王道を知りたい方の参考になればと思います!

すでにシリーズをご存知の方も、本に関連したアクティビティも載せていますので、ぜひご活用ください!

1. Elephant & Piggie ブックシリーズ
 Pigeon Book シリーズ
    by Mo Willems

テレビ番組「セサミストリート」の脚本家&アニメーターとして、1995年から2001の間に5回のエミー賞を受賞されたMo Willems氏。
絵本でも多くの賞を受賞またはノミネートされているMo Willems氏ですが、わが家の長女は6歳の時に、次女現在5歳は姉の影響で少し早い3歳〜4歳で出会ったMo氏の本の、インパクトが非常に大きく、その後の2人の豊かな読書人生につながっていると言っても過言ではないくらいお世話になっています^^

https://pigeonpresents.com

Elephant & Piggie Booksについて

わが家の長女の場合で言うと、Mo Willems氏の本は、1年生の担任の先生が授業の中で「国語を教える目的で」読んでくれたことがきっかけで出会いました。日本の小学1年生でいうと、私は「おおきなかぶ」や「くじらぐも」と同じような位置づけのようなイメージを持っています。例えば、「おおきなかぶ」の絵本を、幼児の頃に読み聞かせてもらったことがある子もいると思いますが、小学生になって改めて「おおきなかぶ」で音読や日本語の文の構成(句読点や鉤括弧、段落など)を教科書で習いますよね。それと同じような感じで、長女の学校ではElephant & Piggie Booksが国語の授業によく登場していました。

乳幼児から熱心に英語育児をされていると、Elephant & Piggie BooksやPegion Booksなどは『幼児期』のもの?何歳くらいで読めたら良いの?読み聞かせ用?音読用?など混乱してしまいがちですが、アメリカ生まれ育ちの長女がどっぷり触れたのは、1st grade(一般的には6〜7歳)の国語の授業で、平均的な英語ネイティブの子どもたちも、5〜7歳の間に読めるようになっていくもの、印象として6歳くらいで音読がスムーズになっていく子が最も多かったように思います。アメリカ人の子どもで言うと、読み聞かせが3〜6歳ごろ、音読が5〜8歳ごろという見方が一般的なようです。

※5〜6歳で読めなくても焦らなくて良いというだけで、早いのがダメという意味ではありません。

2. Mouse Books ブックシリーズ  by Kevin Henkes

https://kevinhenkes.com/for-teachers-librarians-parents/

こちらは、自力読みの力ではなく、読み聞かせの絵本として英語の読解力の基礎や心の成長につながったシリーズです。
1st gradeの最初の半年間に、担任の先生がシリーズのほぼ全てを読み聞かせの時間に使っていました。特にWemberly Worriedは新学年初日(日本で言う小学校入学初日と同じ)、そしてChrysanthemumはその翌日に読まれました。

登場キャラクターそれぞれが、ちょうど小1くらいの年齢の子どもの心を上手に描写していて、尚且つ、子どもの楽しみな気持ちや不安な気持ちなど様々な感情を尊重する内容になっているから、このシリーズが1年生の授業で使われたのかなと私は感じています。非常にアメリカ的なので、私自身も、アメリカで生活する子どもの目線になって親しむことができたシリーズの一つです。

娘の学校ではたまたま1年生の時でしたが、友達関係、親子関係、いじめ問題などをテーマにした本シリーズであるため、1年生だけでなく、5歳〜10歳くらいまでの子どもの読み聞かせに使われたりするそうです。内容を深く読み取るには、英語の読解力が必要になるため、読み聞かせをする私の方も、非常に良い絵本シリーズだと感じていました。

娘が、家に置いて欲しいと言ったので買いました。それくらい思い入れの強いものになっています。

わが家にあるKevin Henkes氏の本。上2列(WAITING以外の9冊)は、長女が1年生の時の担任の先生が読み聞かせ時間に使っていたことで出会った本。3列目は、次女の幼児期に家で繰り返し読み聞かせに使ってきた絵本。この他にも図書館で借りるなどして、現在8歳長女はKevin Henkesの本は全て読んできました。


こちらは6歳(1st graderになって1〜2カ月)頃に、音読の練習に使っていたリーダー本

アクティビティ用のリンク: https://kevinhenkes.com/for-teachers-librarians-parents/


3. Frog and Toad ブックシリーズ by Arnold Lobel


わが家のリーダー本(音読用)の棚と、Frog and Toadブックシリーズ レベル2の4冊

1st gradeの終わり頃(6歳9カ月頃)に音読練習用に読んだ、娘が大好きな本シリーズです。

これを、3選の中に選んだ理由はなんと言っても!高いリーディング力(読みの力)に直接つながったと感じるものだから。
本当に、このシリーズで一気に伸びました。

娘は、1歳から絵本が大好きで幼児期も沢山の絵本を読んできましたが、5歳半までずっと読み聞かせのみでやってきたので、5歳の誕生日直後にKindergarten生になるまでは、家庭では文字の読み書きを教えていませんでした。Preschoolでアルファベットとフォニックスを少しやったので、アルファベット26文字とそれぞれの音の認識はありましたが、単語やサイトワーズはほぼゼロの状態だったと思います。

その状態から、1st grade -6歳の1年間で読みの力がぐんと伸び、1年生の最後最も決め手となったのが、このFrog and Toadシリーズだったと私は思っています。
これでリーディング力が一気に加速し、その後の2nd gradeと現在3rd gradeでは、読書愛も強く様々なジャンルの本を大いに楽しめています。

以下は、出版順および難易度順(Lexile®値 低→高 )に並べています。

1: Food and Toad are Friends
Ages 4-8. January 1, 1970
AR: 2.9 (0.5 Point, Quiz #6116); GLE: 2.4
F&P/GRL: K; DRA: 18
Lexile measure: 400L

2: Frog and Toad Together
Ages 4-8. April 26, 1972
AR: 2.9 (0.5 Point, Quiz #5467); GLE: 2.3
F&P/GRL: K; DRA: 18
Lexile measure: 450L

3: Frog and Road All Year
Ages 4-8. January 1, 1976
AR: 2.6 (0.5 Point, Quiz #5512); GLE: 2.2
F&P/GRL: K; DRA: 18
Lexile measure: 480L

4: Days With Frog and Toad
Ages 4-8. January 1, 1979
AR: 2.5 (0.5 Point, Quiz #6061); GLE: 2.1
F&P/GRL: K; DRA: 18
Lexile measure: 490L

リーディングレベルの見方については、こちらの↓記事に詳しく書いています!

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以上、英語の本を読み始めの5歳〜7歳くらいの子どもたちにおすすめしたい、私が思う定番中の定番 3選をご紹介しました!

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