映画「ラブリーボーン」を観て
11月17日、「ラブリーボーン」という映画を観た。2009年のアメリカ映画で、原題は「The Lovely Bones」。ピーター・ジャクソン監督の作品だ。
キャストは、スージー・サーモン役のシアーシャ・ローナン、ジャック・サーモン役マーク・ウォールバーグ、アビゲイル・サーモン役のローズ・マクアイヴァー、ジョージ・ハーヴイ役のスタンリー・トゥッチなどである。
といった内容。
で、観終わっての感想。
用意周到で、悪知恵が働く犯人
しかしこの犯人、くそムカつくのです。(汚い言葉でごめんなさい)
本当に最低最悪の人間だと思う。自分より弱い子どもたちに手をかける。
そして、用意周到で、さらに悪知恵は天下一品。
とにかくこんな犯人に殺された、14歳のスージーが可哀そうすぎるのだ。
家族の愛が、犯人を突き止める
スージーの行方不明後、父親も妹も、隣人の男を疑い始める。
それは直感そのもので、家族だからこそ感じる何かなのだろう。
父に至っては、トウモロコシ畑のカップルに大怪我をさせられてしまう。
天国と現世の間にいるスージーは、自分の念が父を危険にさらしてしまったことに気づく。
しかし、妹はリスクを冒してでも、隣人宅に忍び込み、犯人である決定的証拠を見つけるのだ。
まさに、家族愛そのものであると感じた。
人間がやらなくても、見えざるものが成敗する
犯人の肩に、木に付いたツララが落ちてくる。
それで、驚いて足を滑らせ、崖の下に落ちる犯人。
その体は見るも無残に、バラバラになる。
結局、人間が裁かなくても、天の見えざる力は悪を成敗する。
そんな気がするのである。
天国でのぞむものは復讐ではなかった
スージーの遺体は底なしの沼に消されてしまう。
しかし、彼女にとってそんなことはどうでもいいことだった。
復讐も何も望まない。天国へのぼる時にそのような現世での邪念は消えてゆくのだ。
そして彼女は、天へと向かったのだと思う。