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特別支援教室へ体験入学①

マエヨメと別居した。弟にとってそれはまだわからないことだったかもしれないけど。長男にとって、いい経験になったことがいくつかあると思っている。

ワタシは、別居が始まって、長男が特別支援教室に入れられそうになっていることを知った。

別居が始まったことで、会社を時短勤務にしてもらって、それまで残業がつがつしていたのを辞めて、家に帰ってご飯を作ることにした。そうすると、家の電話にかけてくれる人と話すことができるようになった。

マエヨメは、何度か書いたけども、子どもとスキンシップが嫌い。肌に触れられると直接「キモイ」と子どもに言うことができる。子どもの面倒を見たくないから、少しでも離れられるよう、そろばん教室に入れていた。ワタシはお会いしたことは無いけれども、電話口の、おそらくおじいさんの、そろばんの先生ともそのころ、最初で最後のお電話をさせていただいた。

「最近、オニイサンくんと、オトウトくんが見えないようですね」という電話に出たワタシ。ああ、そうか、ワタシはそろばんが何曜日なのかもわかっていなかった。お兄ちゃんズからも、そろばんに行かなきゃ、という話も出なかった。勉強嫌いだから、ウチのお兄ちゃんズは。ワタシに教えてくれなかったのか、教える優先度が下のほうだったのか。そろばんの先生に電話させてしまった。すみません。「ちょっと実は離婚するかもしれなくて」とワタシが言うと、ワタシなんか先生にとって、電話もしてこなかった無礼で見ず知らずの親のひとりなのに、そろばんの先生は「お父さん、負けちゃダメですよ」って言ってくれた。先生、ありがとうございます。あの日助けていただいたへなちょこのお父さんです。お元気ですか。

そんな。そんなもんですよ。家にかかってくる電話にワタシが出られないから、以下、いくつかウチの家族に進行している事象を知らなかった。

特別支援教室の予約がされていた
ある日、電話が鳴りまして。
「●●市の●●小学校ですけども、xx日にご予定の特別支援教室の見学について
 ご案内ができればと思ってお電話いたしました。」
「なるほど、ごめんなさい。ちょっと何で
 そういう話になっているか知らなくて」

マエヨメは、別居前、小学校の父兄会で「うちのこどもは精神病だから、いじめるのをやめろ」と宣言したことがあった。いじめられてないのに。で、その延長なのか、マエヨメは隣の学区にある、ウチとは別の小学校の特別教室に、長男を入れる算段をしていた。知らなかった。ちょうどその電話を、別居が始まった折の、ワタシが取ったのです。ワタシが。

長男は、学校から、授業からよく無断で逃げ出すからなのだろうか、マエヨメのおすすめで、転校の可能性があった。

7組
筆者のワタシは、ぜんぜん他県の工業地帯の小学校で、ワタシが引っ越しする、小学3年まで過ごした、とある小学校には、右手の指が2本のスズキくんとか、左足が義足のヤマダくんとかがいた。あと、すっごく、きさくだけどリアル泥水を飲むのが好きなよっしーとかね。ここまで書いた友達は、1から4組にいた。あと、いつも車いすで通っている7組のひーくんとか。

そう。7組という組があった。1年2組、2年4組、みたいな感じで 7組。なんでかわかりませんが、ワタシの小学校は、いち学年に4組までしかないのに、5組、6組のカウントをすっ飛ばして、7組 というのが存在していた。たぶん、その7組は特別支援教室だったのではないだろうか。ワタシは当時、何の説明もなく、7組の友達と接していた。ちゃんと言葉にはできなかったけど、サッカーやろうぜって言えないほうの友達という7組という存在があった。

だから、ワタシはなんとなく特別支援教室を知っていた。マエヨメのお誘いで、長男はそこを体験する予約が入っていた。



※筆者補足:ワタシは特別支援教室を指して、良い、悪いとか書くつもりはありません。不快な思いをされてしまった方がいらっしゃったら表現できておらずスミマセン。ワタシのあずかり知らぬところで、本当は入るべきでなかった小学生が、マエヨメという親のバイアスで、特別教室に背中押されて入れられそうになっていたという点を書こうと思っています。

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