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【2024年上半期】面白かった本と映画の話

【まえがき】

 大学4年生になったこの年。
 他大の友人等は3年から就活をはじめており、すでに就職先が決まった人もちらほら。

 一方教員を目指している私は、採用試験が4年の代にあるため大忙し。また4年(特に上半期)は激重ゼミ卒論と教育実習、週1のボランティアに2つの掛け持ちバイトと、本当に時間がなかった気がするますた。

 今回は、そんな私が2024年上半期に見た映画と読んだ本を雑多に紹介、お話していきます。

 お好きなところからお読みください。


【本の話】

 上半期は21冊の本を読みました。

 自分の中ではあまり読んでいないなぁという印象です。
 本当に忙しくなると文字が負えなくなるんですね。。。卒論のためいろんな論文や本を漁っているのもあり、自由に読める時間が限られているのもありますねぇ。

 大学の同じゼミの奴らからは、
「青砥は普段から本読んでるから論文とか読むの辛くないんだろうな」
てよく言われますが、読まなきゃいけない状況の中で読みたくもない文字を追っかけてもなんの情報も入ってこないということを学びましたね。
 閑話休題。

 読み終えたのは21冊ですが、ショートショートやエッセイなどを気になったページだけ乱読、併読しているということもあり、実際に手に触れた本はもう少しだけ多いです。誤差です。

 読書記録は、以前の投稿で紹介した通りNotionを使って、個人的な5段階評価と、気に入った文章をまとめています。

 ここでは、特に面白かった5冊と、その中でも印象に残った文章を載せます。

・1冊目

「きみの友だち」重松清

 お話の閉じ方に絶対的な正解などあるはずもない。僕の選んだ最終章も、もしかしたら、もっとほかに「より正解に近いもの」があったかもしれない。不満を抱いた方がいらっしゃればお詫びする。だが、後悔はしない。書き手が覚悟を持って選び取った場面や言葉で閉じられることは、お話にとってなによりの幸せであると思うし、それを今後もずっと信じていたい。

・2冊目

「せんせい」重松清

 せんせい―
 老若男女さまざまな声が溶け込んでいてほしいな、と願っている。もちろん、その中にはあなた自信の声も含まれているはずだ。僕たちは誰もが、一番身近なおとなを「せんせい」と呼ぶ日々を過ごしてきた。僕はそれを、とても幸せなことだと思っている。イヤな先生もたくさんいたけどさ。
 あなたはどうだろう。

 1、2冊目は重松清です。
 中学生の頃に国語で「タオル」をやったり、その後もたまーに読んでいたのですが、いざ教師になるぞと決心をしてから重松清を読むと、「お前、、、そんなに、、、」と心打たれっぱなしでした。
人間は然るべきときに然るべき作品に出会うんですね。こんな文章を何処かで見た気がしますが、まさにこのことだと感じました。

・3冊目

「キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々」
品田遊

けっこうな確率で人は孤独だし、信頼のおけるたった一人を見つけられないまま終わる人生も多い。でも同時に、ここはマリオカートを遊ぶ相手くらいなら見つかる世界でもあると思う。それを示すことはできないのか。どうやったらその素晴らしさの色が褪せないようにできるんだろうか。

 2024年はオモコロにハマりました。その影響もあり、本作を手にしました。
 ダ・ヴィンチ・恐山のエッセイです。
 サイコロを使ってパラレルワールドを作りケーキを三等分する話とか、シャワーのお湯が出るまでの無駄な冷水だけを乾燥している地域に飛ばして植物を潤す話とか、発想力が斬新すぎて面白い話がたくさんありました。

・4冊目

「滅びの前のシャングリラ」凪良ゆう

 明日死ねたら楽なのにと夢見ていた。
 その明日がついにやってきた。
 なのに今になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている。
 後悔じゃない、もっとやわらかい眩しい気持ちだ。
 これを希望と呼ぶのはおかしいだろうか。

 金欠大学生ゆえ、(文庫本が出たら絶対に買おう)と決めていた本作。ずっと読みたかったので、単純に手に入れられて嬉しかったです。
 死を受け入れる人たちの可憐なる生き様。とくとご覧あれって感じ。

・5冊目

「夜市」恒川光太郎

 これは成長の物語ではない。
 何も終りはしないし、変化も、克服もしない。
 道は交差し、分岐し続ける。一つを選べば他の風景を見ることは叶わない。
 私は永遠の迷子のごとく独り歩いている。
 私だけではない。誰もが際限のない迷路のただなかにいるのだ。

 高校の友達に無理やりすすめられた本です。
 ホラー小説だぁ?と半信半疑でしたが、ジブリを思わせるようなファンタジーな世界観と、私の好きなジョジョ4部のような和風ホラーなテイストがマッチして、とても面白かったです。どこか爽やかな印象を覚えました。


【映画の話】

 映画は45本見ました。

 できるだけ映画館で見たいのですが、これも金欠大学生の宿命ゆえ、映画館で見るべき映画と、サブスクに落ちたら見る映画を判断して映画館に足を運んでいました。

 映画館で見るべき映画の判断の基準は、映像を重視するかストーリーを重視するかです。
 激しいアクションや圧巻の映像美など、見せ方に評判のある映画を優先的に映画館で見ようと心がけました。今年でいうと、ようやく日本で見ることができた「オッペンハイマー」や、「マッドマックス フュリオサ」等が挙げられますね。
 反対に、ストーリーに重きをおいた映画は、とても見たかったのですが、サブスクで配信されたら見ようという結果に至りました。早く見たい。。。

 また、今年は池袋のグランドシネマサンシャインにさんざんお世話になりました。
 日本で2館しかないこのバカデカIMAX映画館に触れてしまったがために、他の映画館が小さく見えてしゃあなかったからです。上記2本の映画もここで見ました。

 記録は5段階評価のみをしています。

 ここでは、見てよかった映画を5本紹介します。

・1本目

ルックバック

 藤本タツキが大好きなので、公開当日に見に行きました。
 ほぼ満席の館内からは、始終座席の至る所で鼻をすする音が聞こえていました。本当に涙涙で。。。映像の美しさだけであれほど心が動かされるのか。映像だけでなくストーリーもたまらないでした。

・2本目

海の上のピアニスト

 エンニオ・モリコーネが音楽を手掛ける本作。やはり音楽が素晴らしい。。。
 近くの映画館で復刻上映をしていたのですが、これは家で見てよかったと心から思いました。泣きすぎて。
 一度も船を降りることなくその生涯を終えた伝説のピアニストの生き様がかっけぇ過ぎます。代表曲「愛を奏でて」も、もはやこの曲を聞くだけで涙を流すパブロフの犬と化してしまいました。

・3本目

マッドマックス 怒りのデスロード

 これは逆に早く知って映画館で見たら良かったと後悔しました。
 行って返ってくるだけ。それだけなのになぜか評価されているこの映画に(ほんとに面白いの?)と疑心暗鬼のまま登録してたマイリストからなかなか見れないでいた自分を呪いたいです。
 授業中の男の子のしょうもない妄想がそのまま映画になったかのような、本能で楽しむことができる作品でした。
 頭空っぽにしてみることができたので、教育実習中の忙しい時期にちょうどよいリフレッシュとして見ることができました。

・4本目

ナイト・オン・ザ・プラネット

 2024年、タバコをはじめました。それだけの理由でこの映画を見たのですが、おしゃれにもほどがあるでしょうが。
 5つの都市を舞台に、ただタクシーの中で乗客と運転手が会話をするだけの映画。ロサンゼルス編のウィノナ・ライダーがかっこよすぎました。物語は、パリ編が一番好きです。
 この映画を見た後に邦画の「ちょっと思い出しただけ」を見ると更に興奮します。

・5本目

スタンド・バイ・ミー

 名画すぎて逆に見れていませんでした。(少年が死体探すために線路の上歩くだけでしょ?)と舐めていました。
 教育実習期間に見たのですが、見た時期も相まってぶっ刺さりすぎました。
 小さい街やコミュニティしか知らない少年たちが、たった1つか2つ離れた場所に行くということが大冒険であるという感覚や、進学のために友情を捨てなければならないという少年時代特有の苦悩や成長が鮮明に描き出されていて、まさしく郷愁。どこか胸が苦しくなるもどかしい感覚に駆られました。
 そしてエンディングに流れるあの名曲。日常で聞き慣れすぎているはずなのに、いざ映画の中で流れると「これこれぇ!!」と興奮を隠しきれませんでした。


【あとがき】

 以上が、2024年上半期に見た本と映画のお話です。

 ありきたりな作品ばっかじゃねぇか!と、そうお思いですか?結構結構。
 名前は知ってるけど見たこと無い名作だけでも、一生をかけても見ることが出来ないのに、その中に自分を入れるってまじムズいんだなぁって思った半年でした。

 とりあえず大学生のうちに、バカ有名な作品は触れておこうという魂胆です。

 このまま人生を歩むとすれば、来年からは社会人として働く羽目になります。

 働きたくないですね。

 時間のあるうちに本や映画を貪って、大学生のうちに自分の哲学を持てたらいいなと、自分の好みをしれたらいいなと、そう思います。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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