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肌悩みだけじゃない、新しい自分に気づくきっかけに。“BLUEの中の人”に聞いたオーガニックスキンケアの魅力

豊かな個性を持つメンズスキンケアブランドが次々と誕生した2020年。

男性も清潔感をキープするための義務感ではなく、自分のライフスタイルや価値観に合わせてスキンケアを選べる時代になってきた。

たとえば植物の本来の力を借りたオーガニックスキンケアも、そんな選択肢の一つであり、私たち「BLUE」も、男性の4大肌悩みである「ニキビ・テカリ・乾燥・エイジング」のケアに特化した原材料を厳選したオーガニックスキンケアを展開している。

とはいえ、まだまだ「オーガニック成分は男性の肌特有のニキビやテカリには優しすぎるんじゃない?」「そもそもオーガニックってなに?」と知られてないこともたくさん。

そこで第1回の記事は、開発リーダーとしてプロダクトの処方に携わった、「BLUE」の“中の人”とも言える株式会社サティス製薬 開発部の茨木将さんにインタビューし、オーガニックスキンケアとは何か、そして約2年の開発を要した「BLUE」開発の裏話を聞いてみた。

変化する男性の「スキンケアを続けるモチベーション」

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「今回BLUEさんからオーダーいただいていたのは、『男性のためのスキンケア』そして主要成分に『エコサート(※オーガニック認証団体として世界最大のシェアを誇る国際有機認証機関)認証成分が使われていること』でした。

ただ、“すべてのオーガニック成分=肌に優しい”というわけではないので、何をどう効かせたいかということを考えて成分を厳選し、それぞれのプロダクトに使用しています」

男性の肌は一般的に「皮脂が多く、水分が少ない」といわれている。さらに、歳を重ねるごとにその傾向が顕著になっていくため、毎日のエイジングケアは必須になってくる。それであれば、なおさら質の良いものを選びたいもの。

「化粧水であれば、肌をひきしめるライラックエキスに加え、肌荒れを防ぎ、ハリ・ツヤを与えるビルベリー葉エキス。

さらに、海外でアンチエイジングスキンケアにおいてトレンドとなっている次世代成分の『バクチオール』を配合しています。

また乳液は、“ベタつき”を気にしてあまり男性がデイリーユースしないことから、サラッとしたテクスチャーに仕上げることにこだわりました」

それでも、プロダクトの完成に至るまでは2年もの歳月を要した。茨木さんは、女性向けの製品とは違う「難しさ」があったと語る。

「女性に比べ圧倒的に研究データが少ないことです。どんな肌の悩みがあるのか、どうすれば使い続けるモチベーションが生まれるのかは長い課題でした。

近年、ZOOMなどPC会議の増加により、自分の顔を見る機会も増え、中年男性たちのスキンケア意識も高まっています。

従来の“モテたい”“清潔感がほしい”という体外的なモチベーションだけでなく、スキンケアで肌が変わる喜びや、自分自身の肌が心地よい状態でありたいといった、自分を内側から満たしたいという動機も増えてきているのではと感じますね」

キャッチーさよりも、使う人の肌のために

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また、スキンケアアイテム選びにおいては「香り」も重要なファクターになってくる。BLUEでは、当初甘い匂いのプロダクトを考えていたが、女性の意見も参考にしながら、爽やかなゆずの香りに統一するなどアップデートを重ねていった。

「対人から好印象を持たれたり、リフレッシュ効果もあったりと、香りの重要性はさまざまですが、『ブランドカラーを濃くする』という役目も担っています。

たとえば今回、どの製品にも『チャ葉エキス』が使われているのですが、国産で京都のものをご提案させていただきました。日本のものというイメージをしっかり持たせることで “日本発のスキンケアブランド”という一貫性が生まれますよね」

長年こうしたスキンケアアイテムの開発に携わってきたサティス製薬では、単純に一つの成分を選定する場合でも、さまざまなメーカーのデータを比較し、安全性、コストともに最適なものを選定。アレルギー成分が入っている場合も、できるだけカットしている。

「米ぬか、レッドクレイ(赤土)などの天然由来成分は、一見しただけでどんなものか想像ができるのは良いのですが、たくさん入れると効果がぼやけてしまうという懸念があります。ですので『〇種類配合』と、数だけでキャッチーさを作らないことは心がけています」

肌悩み解消だけじゃない、「オーガニック成分」を使う最大の利点

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BLUE製品の大きな軸となるエコサート認証成分、すなわち「オーガニック成分」とも言えるだが、一番の利点を茨木さんはこう語る。

「肌に優しいかどうかというよりは、“社会貢献につながる”ことが大きいかなと思っています。

例えば、合成成分のものを使えば使うだけ、CO2排出量が高くなるわけです。でも自然由来のものを使っていると、原料を育てている間にその植物が酸素を出すわけです。

使い続ければ使い続けるほど、そのサイクルが生まれる。見えないところで、自分たちが社会に貢献しているというのはすごく大事なことですよね」

欧米諸国に比べ、エコの意識はまだまだ薄い日本。ようやく2020年7月1日からレジ袋有料化がはじまったが、既に世界60ヶ国以上ではプラスチック製買い物袋が有料化もしくは禁止されている現状がある。

「日本ではオーガニックコスメの国内のガイドラインがあいまいなこともあるので、『オーガニックのものを作りました』とアピールしても、エンドユーザーの気持ちを揺らがすのが難しい。今後、ISOでその国際基準ができる動きもあるので、徐々に改善していけばいいですね」

それが施行される前から、身の回りに置くアイテムで環境への意思表示をしていきたいところ。定期便の多いBLUEでも、簡易包装など無駄なゴミを出さないパッケージの取り組みを考えている。

最後に、茨木さんはBLUEで今後作ってみたいというプロダクトを明かしてくれた。

「今のラインナップに追加するとしたら美容液はぜひ作ってみたいですね。やっぱり男性も肌についていろいろ課題を抱えているので、せっかくならそれらにアプローチできるものを。

もしスキンケア以外も展開するとしたら、毎日髪の毛をセットされる方が多いと思うので、洗浄力がありつつ、肌に優しいシャンプーをつくると喜ばれるのではないでしょうか。ただ髪を洗うだけでなく、立ち上がりの良さまでコントロールできるようなヘアケアアイテムは男性からのニーズがあると思います。」

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自分がどういうスキンケアを選ぶのか。

たくさんのプロダクトがある今だからこそ、私たちはそれがわからない。

たとえば、まっさらな状態で「日本らしい原料にこだわりたい」「スキンケアを通して社会貢献したい」と思う人は少ないだろう。

しかし使い続けるうちに、ふと「意外と自分はゆずの香りが好き」「生活を通じて世の中へアクションできるのは嬉しい」とその答えが見えてくることがある。

特に成分そのものが物語を持つオーガニックスキンケアなら、そんな新しい自分を見つけるきっかけとなりうるのではないだろうか。

About BLUE WELLMAGA

BLUE WELLMAGA(ブルー ウェルマガ)は「自分だけの心地よい時間」を追い求めるインナーウェルネスマガジンです。

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