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サラリーを上げるための転職のススメ

僕は今、とある外資系企業に勤務しています。ここに至るまでは4つの会社で働き、約10年前に現在の会社にたどり着きました。


ここ最近は日本においても終身雇用制度が崩れ、転職という言葉も非常に一般的になった感があります。しかしそうは言うものの、大半の方は就職した会社で社会人としての一生を過ごすというケースがまだ主流なんじゃないのかなと感じています。実際、僕が仕事でお付き合いのある、誰もが名前を聞いたことがあるようないわゆる「大企業」に勤務されている方々は、その会社に「しがみつこう」という言葉がぴったりハマるような働き方をされている方(というかそういうマインドセットが透けて見える方)が多いように見受けられます。

働いている会社にしがみつくことが悪いこととはもちろん思わないのですが、その会社だけしか知らない状況にいるということは、その会社のシステムを超えて給料をもらえるようになることは絶対にないという現実が僕には受け入れられなかったので、僕はある日、外に出る道を選択しました。

転職は給料を上げる手段

転職関係の広告を見ていると、一部のものは「今の仕事環境の改善」ということを全面に押し出していますが、やはり最大のメリットは「給料アップ」だと僕は思います。事実、僕の場合は最初の転職(26歳)においてボーナス含んだ額面年収が1.5倍になりました(逆を言うと、最初に働いた会社があまりにもひどい待遇だったと言わざるを得ないのですが)。最初に転職した会社は日系企業ではありましたが、当時はいわゆるITバブルが弾けるちょっと前だったということもあり、社内も業界全体もイケイケドンドンな雰囲気の中、決算賞与が年に2回(4ヶ月ずつ)、そして夏冬賞与が4ヶ月ずつで合計16ヶ月分も出るというバブリー全開なことも経験しました(翌年、住民税が恐ろしいことになり多くの同僚たちが死に体になっていたのも今となっては良い思い出です)。

まあこれは極端な例だとしても、やはり転職においては仕事環境改善はもちろんのこと、給与を上げることに主眼を置くのが大切なんじゃないのかなと僕は思っています。

例えば、同じ会社で勤続しているとした場合、ベア(ベースアップ)以外で給与が劇的に上がるタイミングというのは「昇進昇格」だと思います。残念ながら社会人全員がその対象になることはないので、多くの人は「定期昇給」という制度に頼っていくことになります。大企業だと、春闘において出てくるベア(ベースアップ)も重要なポイントになるでしょう。でも、定期昇給とかベアって月あたり数千円だったりするんですよね。年収換算でも数万円。増えることはもちろん嬉しいけど、考えてみると1回家族で贅沢したら吹っ飛んじゃうような金額しか増えないというのが現実。これはあまりにも悲しい。さらに毎年上がる税金や社会保障費などに、このベアはまったく追いついていないという現実もあります。

昇進昇格で数十万円の年収アップがあったとしても、はじめての管理職というケースだと、いままで申請できていた残業代がなくなっちゃって実際にはマイナスになってしまったなんていう悲しい話もよく耳にします。だから管理職にはなりたくないって頑なな人もいるという話もよく聞きます。

転職で大幅年収アップ!

その点、転職は大きく年収を上げるチャンスがあります。僕の場合は転職をすることで大きく収入は増えました。特に外資系企業で働く様になってからそのカーブは顕著になりました。でもそのトレードオフとして結果を残せないと職を失ってしまうという大きなリスクを背負っているのですが。実際、一緒に働いていた仲間達が、ある日突然会社を去るというシーンにも何度か遭遇していますし、私自身もそのような状況に巻き込まれたこともあります(私の場合は、会社の業績が悪くなったため日本オフィスを畳むことになり、全員一気に馘首という笑えない状況にさらされました)。

実はワークライフバランスがよい外資系企業

外資系企業は生き馬の目を抜くような面もあったり、厳しい環境であるというのはそうかもしれませんが、実はワークライフバランスを極めるためには非常に良い環境でもあると僕は思っています。

特に欧米系の場合は、家族と過ごす時間をとても優先してくれるので、あらゆる仕事において、日本においては一見「わがまま」と見られそうな要求に対しても寛容に対応してくれます(最近は日系企業においてもそういう面があるって話も耳にするけど実際はどうなんでしょうか?)。

そして給与面では、成果主義ではあるものの右肩上がりの年収プランや充実した福利厚生、休暇システムなど、充実した制度があるのが良いところでしょう。日本企業でも、社員は人材ではなく「人財」だ!というスローガンで運営されている企業もありますが、欧米系企業の方が、そのあたりをスローガンだけではなく実際に適用した働き方を提供しているという印象が強いと私は思います。

休暇制度が充実

ちなみに、私が現在働いている会社はヨーロッパ系ということもあるからかもしれませんが、4年勤務すると20日(土日を入れると実質1ヶ月)のサバティカル休暇を取得することが可能です。日本オフィスは少人数で運営している関係もあり、まるっと20日間休暇を取ることはなかなか難しい現実はありますが、半分(実質2週間)という休暇であれば自由に取得することができます。

また、有給休暇も上司承認なく取得が可能。自分が休みたい時に好きなように(もちろんお客様や同僚に迷惑をかけない範疇で)休むことができますし、病気の時のお休み(Sick Leave)は有給休暇とは別枠で与えられていたりもします。

私は取得したことがないですが、社内で認められれば、海外拠点(イギリスやアメリカなど)へのトレーニングを兼ねた短期駐在(半年〜1年)ということもあったり。英語のスキルを磨きたいということで、こういったトレーニングの機会を得た社員も過去にはいました。

まとめ

今の仕事が面白くない!とか職場環境が最悪!とかブラック企業!!というような「後ろ向き」な転職をしてしまうと、後悔することがあるかもしれませんが、「より良い環境でワークライフバランスを向上させて待遇アップ」という前向きな転職であれば、特に若くてやる気がある方々は、後ろ向きな理由ではなく前向きな理由で転職をしてみるのも良いのではないかなと、私は心から思います。

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