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関西でまったり活動中のアラサー趣味バンドです。バイブスの高さが持ち味です。noteでは…

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関西でまったり活動中のアラサー趣味バンドです。バイブスの高さが持ち味です。noteでは主にベースがメンヘラエモ芸をして悦に浸ってます。きも。contact... bandbluekeys@gmail.com

最近の記事

2024 LIVE

随時更新 1/21(日) 「ブッキングライブ@扇町Para-dice」 w/ 頷けば灰 / 生まれたての鯨 / gnu / 砂街ケースケ 1/28(日) 「大北京新年会2024@二条AFTER BEAT」 w/ 北京楽団 feat.デスゲイズマツイシ / MUTUAL CONCESSIONS / Social Antz / RUIDO CLOVER / SUMMIKO AT THE CLASSROOM / The Wild Bulldogs / The Place o

    • この距離でまた

      3月に入ったのが信じられないくらい毎日寒い。 冬があけて春が来る事は無いんじゃないか、と思わず錯覚してしまうが、時間の流れは止められるはずもなく。 今週末(3/9)に久々のバンド自主企画「この距離でまた」を開催する。気づけば早いものだ。 というか、ホントにbluekeys主催としては何年ぶりのイベントだ?思い出せないレベル。 梅田ハードレインにPK shampooを呼んだあの"伝説のイベント"以来かもしれない。 会場は、愛すべきライブハウス扇町Para-dice。 もう今

      • 同じ冬のぼくら

        きみが居ない冬 もう何度目だろう 捨てられた雑誌 ぐしゃぐしゃに吹く木枯らし 何かいつまで経っても慣れないのに 「寒いね」って俯くきみの 横顔がもう思い出せないの 忘れちゃだめな事ばかり忘れて 要らないものだけ こびり付く手 頭のなか 記憶のごみ溜まり 12月 月明かりが左眼を照らした 揺れる影に手を伸ばす ふりをする ポケットに冷めた缶コーヒー 薄手のコート カーディガンじゃ厳しいらしい 白い息 「寒いね」って呟く 雪の降らない 冬のある日 きみはきっと誰かの隣

        • 若者のすべて

          朝起きること、仕事に行くこと、ご飯を食べること、昔好きだった音楽を聴くこと、映画を観ること、身体を動かすこと。ここ最近やっと肌寒くなって来たから買ったチャコールグレーのカーディガンや、開けっ放しの缶ビール。埃が溜まってきた部屋の隅っこを眺めては、そろそろと言うか、もういい加減掃除をしたいなと考えるのだけど、やっぱり明日は視聴の追いかけが間に合ってないアニメを一気見しようかなとか、応援してる格闘技選手の試合をネットで観戦しようかなとか、上映期間が終わる前に少し出かけて映画を観に

          BOYS DON'T CRY

          ほんの1~2年前の事がとても昔の事のように感じる。色んな事が変わっていく。生まれ変わったようでいて、そのまま在り続けているとも言える。 死ぬほど大切だった君の事も、殺したい程憎かったあいつのことも、今は平等にどうでも良くなってしまった。いや、どうでもいいと思い込んで、自分を納得させているだけ、というのが本音かもしれないけど。 そんな気持ちを地下室に閉じ込められる位には変わってしまったということ。 今日も安い酒をのんで、嘘っぱちの涙を流して、何となく満足したら無料のポルノサ

          BOYS DON'T CRY

          LIFE GOES ON

          あっという間に1年が終わる。 ついこの間まで「三十路に突入した、もう人生終わりだ」等と自身の年齢をネタにして騒いでいたが、実にあっけなく、何事もなく、僕はまた歳を重ねていくようだ。 bluekeysとして、この1年はどうだったか少し振り返ってみる。 が、正直バンドとして何か進展があった1年ではなかった。それどころか、停滞の1年だったと呼んでも間違いない位だろう。 唯一出来たそれらしい動きと言えば、こすけさん、かほりちゃんの力でMVを2本出せた事か。ただ、芳しいリアクションを

          LIFE GOES ON

          わたしはげんき

          部屋に籠っていても何度も見た動画を頭が痛くなるまで視聴し続ける「YouTubeの奴隷」になってしまうだけなので、散歩と昼飯がてら少し遠くのコンビニまで歩く。 相変わらずの田舎道。ここには何もない。 こんな日に君が隣にいてくれたら良かった気はするが、そんな気持ちも直ぐに畑からする土の匂いや、冬がそこまで来ている事を告げる冷たい風なんかが描き消した。 歩こう、歩こう わたしはげんき 今日はじめて下ろした薄手のダウンジャケットは、試着した時はピッタリだと思っていた。もう1つ下

          わたしはげんき

          She Her Her

          ちょっとマズイ思考が止まらんなと思い、酒を飲んだ。自分にとってアルコールは鎮痛剤のような所がある。色々試したが、結局「1人部屋で酒を飲む」これが1番効果的である。 夜更かしであるとか、身体を動かしてないだとか、日光に当たってないとか、スマホ弄りっぱなしとか、まぁロジカルに詰めていくと、このなんちゃって鬱みたいな症状にも理由付けが出来そうだが。なんかこう理屈に当てはめれない(というか当て嵌めたくない)気分に襲われる事が定期的にある。 やらなければ行けない事へ手が付けられない

          She Her Her

          夜空にも晴れと曇りがある。太陽に対して地球の向きが変わるだけなので、空模様自体が変わっている訳では無い。今日の空は曇りで、星は見えなかった。 申し訳なさそうに、切れかけの街灯がチカチカと僕達を照らしていた。 「ごめんなさい、3駅も先なのに着いてきてもらって。完全に平日ダイヤと勘違いしてました。土曜日だと終電って30分も早いんですね。」 由佳の発する"ごめんなさい"には嘘がないと思う。心の底から申し訳ないと思って彼女は僕にごめんなさいを言う。 「いいんです。沢山食べたから

          バンドが解散する時は呆気なかった。というか、正式に「僕達はバンドを解散させました」というアナウンスはメンバーの誰も行ってはいない。ただ、自然と僕達は集まる事が無くなり、結果として音楽を共に作ることをやめた。Twitterのバンドアカウントは、最後に行なったブッキングライブの告知で止まっている。 僕達はバンドで作る楽曲のほぼ全てをギターボーカルの石間に任せていた。石間の生み出す音楽はストレートで、聴き手と、それを演奏する僕達の人生すらを高らかに肯定するような、そんな前向きなモ

          「あ、あの……アキミチさんですか?」 恐る恐る僕に声をかけてきた彼女は、白のブラウスに淡い水色のロングスカートを履いていた。肩に少しかからない程度に伸びた髪は少し赤みの入った濃い茶色に染められていて、毛先は内向きにくるりと巻かれていた。左手に提げているレザーのバックは小さく、そこに入っているモノの簡素さを容易に想像させた。余計なものは持ち歩かない身軽さが、事前にやり取りを重ねる中で感じた印象そのままだなと思った。 "れい"と初め名乗った彼女の本当の名前は"海野 由佳"とい

          アンサーソング

          部屋の整理のために、地元のニトリにプラケースを買いに行った。 時刻は夕方とは言え、まだ日は高く照っており、アスファルトを焼ききらんばかりに熱していた。その様相は殆どファンタジーで、鬼が裏切り者に行う火攻め地獄のそれというか、「夏」なんていう爽やかで甘ったるい響きでこの季節を表してしまうのはどうも的はずれな気がした。 家を出てからマスクを忘れてしまったことに気がついたが、どうせ買うものも決まっているので長居することもないと、途中で引き返したりはしなかった。「財布忘れた、スマホ

          アンサーソング

          HOPE

          あの頃の僕達はいつも一緒だった。 月並みだが、何処へ行くにも何をするのも。 おおよそ想像できる"青春らしい事柄"を沢山3人で共有した。 けれど僕たちの全てが平等だったかと言うと、必ずしもそうではなかったように思う。 彼が月なら彼女が太陽で、僕がその間を少し離れて周回する名前もない惑星と言った所だろうか。 お互い影響し合って、離れる事は出来ないのに届かない。はずだった。 3度目の夏、彼女は何も言わずに僕たちの前から姿を消した。少なくとも、僕は彼女にさよならを伝える事も出来て

          period

          もし、僕にとってあの子が運命の人だったとしたら。 きっと今日、駅のホームでばったりと再開して、数年前から変わっていない髪型や、夜中に仲間と缶ビール片手に公園に忍び込んだこと、いつか勧めてもらって未だに聴けていないバンドのアルバム、相変わらず結び目が解けてるコンバース、そんな事についてひとしきり話をする。 当たり前のように定刻通りホームへやって来る電車。僕と君は向かう方向が逆だと、この時知る。 「次は近くの喫茶店で会いたい、また連絡する。今日は突然だったけど、会えてよかった

          4月

          好きだったアイドルのメンバーが知らない間に殆ど変わっていたり、大麻の事を歌ってたラッパーはやっぱり逮捕されたりして。何度も見た好きな芸人のYouTubeを無意味にまた再生する。 スターバックスのドリップコーヒーもファミリーマートのブレンドコーヒーも価格以外は本当に変わらないよなぁなんて思いながら、スマートフォンの液晶を眺める。飲めなかったブラックコーヒーの苦味にはいつの間にか慣れてしまった。 取ってつけたような虚無感を拾い集めるような行為。アプリでマッチングだけしてメッセー

          静かに暮らしたい

          全く実感が湧かないが、どうやらもうすぐ2020年が終わってしまうらしい。 コロナウイルスの影響で、様々な季節イベントが中止された。それだけで、ここまで肌感が変わってしまうのか。抽象的な話ではあるが、ホントに季節感というものを全く感じない。 僕たちがこれまで感じていた移ろいゆく季節への情緒も、所詮は商業ベースに乗っ取った数多の催物が作り出した幻想でしかないのかと思うと、少しだけ心が下を向いてしまったような気がした。 さらに個人的な事だが、ついに来年30歳を迎えてしまう。この

          静かに暮らしたい