静かに暮らしたい
全く実感が湧かないが、どうやらもうすぐ2020年が終わってしまうらしい。
コロナウイルスの影響で、様々な季節イベントが中止された。それだけで、ここまで肌感が変わってしまうのか。抽象的な話ではあるが、ホントに季節感というものを全く感じない。
僕たちがこれまで感じていた移ろいゆく季節への情緒も、所詮は商業ベースに乗っ取った数多の催物が作り出した幻想でしかないのかと思うと、少しだけ心が下を向いてしまったような気がした。
さらに個人的な事だが、ついに来年30歳を迎えてしまう。このブログでもその辺をテーマに色々と書いてきたつもりだが、いざ目の前に差し迫って来ると何の実感も感慨もないと言うのが本音である。
もっともっと絶望したかった。
もっともっと希望を感じてみたかった。
何も無かった。
10代、20代、思い返せば死にたくなる、消えたくなるような思い出ばかりが増えた。人生に暗い影がいくつも堕ちる。
それでもなお、平然とヘラヘラ日々過ごしていられるのは、少しでもあった楽しい記憶と、人との縁のおかげではあるのだろう。
そういったものがある以上、「自分はクソ」だの「死にたい」だの宣うこと事態が甘え以外の何物でもない。
自分は甘えた人間であるという自覚はある。故にタチが悪い。
30代は、願わくば静かに暮らしたい。穏やかに暮らしたい。
間違いを無かったことには出来ない。普通になんてなれなくていい。
ただ、自分自身への過度な期待と絶望から切り離されたところで、穏やかに生活していきたい。
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