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2023年11月の記事一覧

The happiest girl in the world  自傷する少女 (レベンクロン   小説)

The happiest girl in the world 自傷する少女 (レベンクロン 小説)

※一部、暴力的・グロテスクな内容が含まれます※

The happiest girl in the world、
邦題は、『自傷する少女』。
著者のレベンクロン氏は、臨床心理学者で小説家。
アメリカのティーンエイジャーが主人公。

ぶっちゃけてしまうと、原題の何がthe happiest なのか、読んでみて、まだ完全には分かってない。

そもそもの、この書籍の話を書こうと思った根本的な理由としての

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よい子への道(おかべりか 児童書)

よい子への道(おかべりか 児童書)

小学生の頃、図書館で読んで大好きになった児童書。

ぶっちゃけ真似したら大変なことになる。
大人が真似したら、ものによってはきっと捕まる。

面白すぎて年下の親戚の子にもプレゼントした。

Amazonの商品ページに数ページ程、本編が載っているが、癖が強くてセンスが最高である。

よい子になれるかは置いといて、読んだらきっと良い気分になれる。

大人も読んでみてほしい。
そして、決して真似はしない

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ロリータ(ナボコフ  小説)

ロリータ(ナボコフ 小説)

※センシティブな主題を取り扱いますが、
全ての性加害問題について反対です※

ロリコンの語源になった小説。
リンクは2005年新訳版、元々は英語で書かれていて、昭和から平成にかけて和訳されている。時代によって少女ロリータの若者言葉の口調の訳が違うのが興味深い。

↓すごく大まかなネタバレ避けまくったあらすじ

主人公のハンバート(中年男性)は、幼くして亡くなった初恋の人にそっくりな少女ロリータに

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我を愛する歌(石川啄木『一握の砂』より 短歌)

我を愛する歌(石川啄木『一握の砂』より 短歌)

石川啄木の歌集『一握の砂』の一番最初のトピック、その名も 我を愛する歌。

初めてこのタイトル見たとき、何故かぞくっときた。自分の内面世界などを詠むにあたり、我を愛するって言えちゃうところが。この、ぞくっ の正体は 多分羨望なんだけど。

そのなかでも特に好きな数種を感想と共にご紹介。

一度でも我に頭を下げさせし
人みな死ねと
いのりてしこと

(現代語訳)
俺に一度でも頭を下げさせた奴

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