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「食べものを粗末にしない」食品ロスを解決するための大切な意識

今日近所のスーパーに行くと、ちくわコーナーで店員さんがバチンバチンと音を立てて割引シールを貼る姿が目に留まった。シールは次から次へと貼られていく。ずいぶん貼るなぁ。賞味期限が近いちくわが、相当数売れ残ってしまったようだ。

近くでどのメーカーの餃子を買おうか見比べている間も、割引になったちくわを手にする買い物客はいない。ちくわって案外人気がないのかしら。ぱっと思いつくちくわのレシピも、うどんの具材だったり、切ってそのままマヨネーズをつけて食べるくらいだ。使いまわしが利かないから、案外人気がないのだろうか?

色々考えているうちに、だんだんちくわのことが気になってしまい、ひとつ手に取ってみると賞味期限は6月5日になっている。今日・明日の賞味期限なのかと思ったら、まだちょっと余裕があった。2割引きで56円だけど、買って余すのもなぁ~なんて悩んでいる時にふっと頭に思い浮かんだ。

「このちくわたちは、もしこのまま売れ残ってしまったら、どこへいくんだろう?」

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家畜業者のもとに渡って豚や牛のエサになんてならないだろう。ということは…ゴミになる??と考えてしまったら、もったいない精神が急に沸き上がり、2袋購入した。普段ちくわなんてほとんど食べないけれど、この2袋はどうにかして食べてやろう。

最近、食品ロスという言葉を耳にする機会が増えた。食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品をいう。食品を扱う企業の中には賞味期限を延ばす努力をし、廃棄される商品を減らす取り組みをしている所もある。

食品ロスがどれくらい深刻なのかを表す数字がある。

現在、世界では8億2100万もの人が食料難で苦しんでいる。

世界の穀物生産量は年26億トン以上あり、地球上にいる人間すべてが困らないほど食料は生産されているのに、飢餓に苦しむ人がでるのはなぜだろう。

この矛盾を生んでいる主な原因は、先進国での食品ロス問題。そして途上国においては、食料の備蓄システムと輸送アクセスの不備により生産段階で廃棄されてしまうことである。

日本で廃棄されている食品の量は、年間でなんと600万トン以上にのぼる。国連WFPによる2017年の食料支援量は380万トンであった。支援量の約2倍に相当する量が、日本だけで廃棄されている。世界全体でみると、年間13億トンもの食品が廃棄されているのだ。

いまこうしている間にも、栄養不足で苦しんでいる子供たちがたくさんいる。それを考えると、小さい頃に言われた通り「食べ物を粗末」にしてはいけないのだ。

こういう値下げ商品を購入して、家庭でくふうして消費することも食品ロスの改善にきっとつながっていく。そう考えたら、賞味期限間近の商品を買うこと以外にも、身近でできることが色々あるのかもしれない。

さて、今日購入したちくわ、どうやって食べようかしら。「ニラとちくわの卵とじ」や、「ちくわのグラタン」なんて美味しいのではないだろうか?よし明日早速作ってみよう~♪

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