見出し画像

恋愛をしようとしたお話し2

好き嫌いを感じるのは簡単ではなかった。
でも、これがなくて、人を好きになれる訳がないよね。

28年の中で、私が好きだと思っていた人のことを考えた。
好きな人の特徴。
これは、現実の男の人だけじゃなくて、好きな女優さんなど、男女現実空想問わず、考えてみた。
・多才
・みんなから好かれている
以上だった。
つまり、私の理想像であって、恋愛感情とはちょっと違うのかもということになった。

マッチングアプリではメッセージのやり取りを進めていた。
なかなかどう返事をしていいものなのか困っていた。
いいねが来たら、私なんかがお断りするのは申し訳ないなと思い、ありがとうを押して、全ての人にメッセージ可能にしていた。
たくさんのメッセージが来て、1週間ほどで私の脳内がパンクした。
混乱して、焦って、事務的に返さなきゃと思うだけで、苦痛だったらしい。
「恋人いらない!」
そう決めてしまった。

毎日ログインしているテキストチャットの友だちにこの話しをしたときに、
『前に戻るだけだよ?』
「いいよ」
『新しいことしなきゃ』
「しなきゃだめなの?」
『新しい男は楽しいぞ〜』
「楽しくない」
『コミュ力上げろ
スキル上げのための練習だ』
「なるほど」
という会話をした。
そして、線引の仕方を教えてもらった。
・年齢±5才
(50才からでも、18才からでも真面目にメッセージやり取りしようとしてました)
・写真がイカついな!と思ったらやめること
・事務的に返さなきゃってなったら、返さないこと
(これは全員なので、心がモヤモヤしたらとりあえず放置することにしてました)

たくさんの人とお話しして、でも、会うのは怖くて、お断りしていた。
事前に言っておいて、気持ちが変わるまでメッセージでもいいという人とやり取りして。
akrさん(仮)とは1ヶ月続いた。
映画の話なら、私も出来ることを知った。
映画はたくさん観てきた。それを自覚した。
そして、おすすめしたものを観てもらえること、感想を言い合うことのよさを知った。
ネット上の知らない人と初めて通話をした。
震えた。
怖かった。
でも、いいものだった。
田舎の駅のホームで、映画の話や音楽の話を15分くらいした。
また通話をしたくなった。
だけど、自分の部屋のない私に、自分の時間もない私には難しいことだった。
母に「銀行に行ってくるね」と言うと
『なんで?
一人で?
いつもは一緒に行くのに、どうして?
どこに行くの?
いつ帰ってくるの?
明日お買い物行くから、そのときでいいじゃない』
と言われてしまい、力関係が母の方が強いので、いつもなら行くのをやめてしまうんだけど、
『一人でいく』
と言って、飛び出してみた。
やっぱり着信とメッセージの嵐で。
想像してた通りで。
だから一人でお出かけしないんだけど。
でも通話したいから、出てきた。
でも、やっぱり、追いかけてくるんだよね。
スーパーの駐車場まで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?