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レスポールは 絶対 黒

先日の学生時代のバンド音源発掘をきっかけに、ちょっとまた楽器に触れたい衝動が発生。いつもなら面倒なので、思ってもやらないが、今回は何となくちょっと動いてみた。

「ギター リペア 修理」

Google検索窓口に入力。さてさて‥‥


ギターに最後に触れたのは、おおよそ13年前。
そこから一度も触れることなく眠っていたギター。
しかも最後はLIVE HOUSEの階段で、弾みで倒れ滑り落ちてしまったギター。
ギターケースから取り出し、触ってみると、ネックの調整がズレているようだ。弦高が下がりまくり、全く弾けない。
ネック・ボディには大きな割れは無さそうなので、リペア出したら、また弾けるようになるかもしれない。
と思い、修理の検索をかけてみた。

検索で出てきた所は、大手楽器屋さんの他、おや、個人でやっている所があるではないか。しかも、自転車で20分くらいに隣町。
過去のリペア内容を写真付きで丁寧に説明しているHPを見ながら、電話をかけてみる。
若い感じの男の人がでて、ざっと相談内容を伝えて、
「今日、お伺いして見てもらうことは出来ますか?」
「大丈夫ですよ、お待ちしていますね。」

約束した時間は今から1時間半後。
電話を切ったあと、
これからシャワー浴びて化粧して…あ…面倒だ…
と、行くと言ってしまった事に後悔をしそうになったが、面倒くさがらずに行けや自分!言い出したのは自分だぞ!
と、日頃の緩過ぎる自分を奮い立たせ、外出の準備に取り掛かった。

身なりを整え、黒色のレスポールタイプのギターを背負う。
玄関を出て、自転車にまたがる。
いざ、隣町のリペア工房へ。

自転車で20分と言っても、この暑さの夕刻時…
顔面の汗と、纏わりつく髪の毛を振り乱しながら自転車をこぐ。

着いた所は、住宅街の中の一軒家。
手造りの看板が道路脇に置かれていて、すぐ見える玄関も工房の入り口と分かるように、手作りの店名看板が扉にぶら下がっていた。

インターホンを鳴らし、工房に上がった。

一軒家の一部屋。4畳半位であろうか。
部屋に入って左奥に、大きな作業台が壁付けで設置されいて、道具がたくさん。別途電力を使うような機械が各壁に面して置かれ、それらのために新設されたであろう銀色のダクトが天井の隅をグルっと走っている。
修理中と思われる楽器達が置かれている場所の後ろは、部品棚のようだ。
入り口の戸の脇に、お客さん用の小さな椅子が置かれていた。

ケースから取り出し、見てもらう。
BURNYのサスティナー付きの黒いレスポールタイプのギター。
これが私のギター。
そりゃ金銭的に余裕があれば、Gibson欲しかったけど。
SGモデルのチェリーレッドだって憧れたけど。

なんせhide(X)やHISASHI(GLAY)に憧れていたし、椎名林檎もレスポールは絶対黒、て唄っていたし。(世代丸出し)
このギターは指版が少しカーブしていて、弾きやすい事もあって。
15歳の私は¥55.000(税込)のこのBURNYのギターを、お年玉をかき集めて買ったのである。

工房のお兄さんは、アンプにつないでピックアップの調子や、トーンや音量のつまみの状態を確認。
弦高や、ネックの反りやフレットを定規を当てて見て。
ヘッドから、工具を差し込んでネックの調整をして、ひとまず弾ける状態に。

その後、雑談も挟みながら、階段で落としたのがきっかけであろう、亀裂の部分を教えてもらった。

落ち着いて焦ることもなく、でも無駄がないようなそのお兄さんは、今後の状態変化見込んで、リペア内容を提案してくれた。

落ちた時に出来たであろう、指版接着部分の亀裂には新たに接着剤注入。
弾き込んで削れているフレット部分は、他を削って高さを擦り合わせる。
そのほか、ネック自体の反りの丁寧な調整、壊れているストラップピンの付け替え。等。

お値段は、特別な日のちょっと贅沢な仏料理のコースくらい。
もっとかかるようだったら、諦めようと思たっけど、そのお値段なら相場だし。むしろ、ちょっと安いかも。

ということで預けて参りました。

修理完了は8月下旬。ウキウキ。
自宅用アンプを友人にあげてしまったので、新たに小型アンプをネットでニヤニヤしながら探している今日この頃。

戻ってきたら、しばらく、またギター祭りが開催されるでしょう。 


◇◇◇
Photo:blue river

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