【読書】『もうひとつのワンダー』R.J.パラシオ
『ワンダー』のスピンオフ作品。
前作をさらに上回る素晴らしさ。
この作品があってこそ「ワンダー」の世界は完成すると、わたしは思う。
作者はこう話す。
「いじめっ子ジュリアンには、ジュリアンが語るべき物語があります。
ただ、いじめについて語るジュリアンの物語は『ワンダー』に入れるべきものではありませんでした。
そもそも、自分をいじめる相手の気持ちを理解して思いやるなんて、いじめに苦しむ子がすることではありません。
けれども、ジュリアンを主人公にした短編で、その人物像をじっく