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【読書】『アルケミスト』パウロ・コエーリョ
「夢をあきらめてはいけないよ」
『星の王子さま』に並び称されるほどの賞賛を浴びた本書。
多くの人の心に響き、オバマ元大統領、ウィル・スミス、マドンナ、オプラ・ウィンフリーなどなど多くの著名人も愛読書に挙げている。
[本書の内容]
半飼いの少年サンチャゴは、その夜もまた同じ夢を見た。一週間前にも見た、ピラミッドに宝物が隠されているという夢――。
少年は夢を信じ、飼っていた羊たちを売り、ひとりエジプトに向かって旅にでる。
さまざまな出会いと別れをとおし、少年は人生の知恵を学んでいく。
「前兆に従うこと」「心の声を聞くこと」「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれること」――。
長い旅のあと、ようやくたどり着いたピラミッドで、少年を待ち受けていたものとは――。
人生の本当に大切なものを教えてくれる愛と勇気の物語。
夢に従って旅に出た少年は、旅の途中で何度も「夢を諦める理由」に出会う。
大人たちは言う、「夢を諦めるのはそりゃ辛い。でも、わたしは夢を諦めて本当によかったと思う。本当の人生というのは夢を諦めたときに始まるのだから。」
けれど、少年は諦めない。
自分の内からどうしようもなく湧き上がる声を、殺さない。
「夢を羅針盤にして進む」という決意を変えない少年の前で道がするすると開けていく様に、読むたびに胸打たれる。
無視し続けるうちに小さくなってしまった、けれどどうしても消し去ることのできない、わたし自身の心の声。
この本を読んだあとには、その声をてのひらに包んで大切にあたためたくなる。
この声を羅針盤にしたい、という強い願いが、自分の内から湧き上がってくるのを感じる。
童話風の物語にのせて人生の本質を描き出した、珠玉の名作。
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