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覚え書き|ラジオ「101分目からの100分de名著【早春編】」


↑ 5月12日(日)10:55配信終了


 SNS時代の昨今、特に興味深かった【第一部】。メモしながら聞きました。

 ゲストは若松英輔さん、植木雅俊さん。
 番組プロデューサーの秋満吉彦さんのお話も興味深かったです。
 なお、( )内は星の汀による補足です。



🍀 若松英輔さん&秋満吉彦さん


  • 「あなたがしていることが他人にどのくらい影響を与えるか」を自分の価値の尺度にしない。(自分の存在意義を他人に譲り渡さないってことね)

  • 自分自身がどう生きるか、それだけでも非常に重い課題。
    本当に自分が欲しているものがなんなのか、一度本気で考えてみた方がいい。
    (ラカン:
    欲望はすべて"他者の欲望"であり、他人がほしがる故に自分もほしくなる。──なおここでラカンが言う"他者"とは、厳密には"言葉によって示されるもの"のこと。言葉というのは人間同士の共通ルールみたいなものなので。)

  • 現代は戦後などとは違い、危機が内面化している。
    自分ととことん対話してくれる本、読み返すほどに深まり読み終えることのできない本と出会うこと。(ここで話題になっているのは、西田幾多郎『善の研究』です。)

  • スマホの中には「答え」はあるが「問い」はない。自分自身の問いを見つけるために本を読むこと。

  • 選挙の投票
    「一票入れても何も変わらない」
    「自分の一票に影響力がない」
    ではなく、
    〈意味行為〉である。
    (「自分にとって大切なこと」なので投票に行く、ということ。)


  • 政治や経済はいつも「事実」や「現象」を取り扱う。
    でも、人はそれだけでは生きていけなくて、「真実」(=自分にとって本当に大切なこと)を大切にする。そしてどんなに細くてもいいから語り続けること。

  • 影響力がないことに無力感を感じる必要はない。
    (SNSなどの)「影響」「インフルエンス」は一方向。分かち合うことはできず、受け取ることができるだけ。(でも本とは対話できる)

  • 「インフルエンス」はいつか消えてゆくけれど、「意味」は消えない。(=何を語るか、中身が大切)
    「影響」の尺度の中に自分のかけがえのない人生を入れる(=左右させる)のは、あまりにももったいない。




🍀 植木雅俊さん


「仏陀」とは「自己に目覚めた人」の意味。
真の自己に気づくことを促すのが仏教の根本思想。それができないと、周りの人は私をどう見ているかばかりが気になり、毀誉褒貶きよほうへんに振り回される。

(植木さんは第一部・第二部にまたがって出演されたため、メモはひとつだけです🙇)


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