見出し画像

エッセイ:とある女優の命日

 誰しも会ったことがあろうがなかろうが「大切な人」がいるはずだ。

今日は今でも大好きな女優の命日。時が経つのは本当に早いものである。事の真相は本人にしか分からないが、今も残念でならないと悔やんでいる。彼女の屈託のない笑顔がとても印象深い『ランチの女王』が私は大好きだ。

 俳優のみならず、誰かに影響を与えた人間というのは記憶の中に残る。良くも悪くも生き続けるのだと思っている。愛された者は愛され続ける。
役者の場合は時に「作品の中で生き続ける」と言うがその通りだろう。彼女が女版シャーロック・ホームズを演じた『Ms.シャーロック』の続編が幻に終わったことは、心底、期待していただけに本当に悔しくてならない。

 捜査一課の女刑事を演じた『ストロベリーナイト』も印象的な作品となった。男社会の警察組織の中で、己の信念にひたむきに向き合う姫川玲子は彼女の新たな代表作となった。彼女の芯のある芝居は皆の記憶に残るはずだ。

あの笑顔よ、いつまでも。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,955件

#おすすめ名作ドラマ

2,453件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?