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被災した牛はかわいそうか、否か

行ってまいりました、福島県大熊町の池田牧場さん

東京電力福島第一原子力発電所から約6kmという近さにありながらも、
13年という月日が流れ、
牛たちが乗り越えた逆境は、
人間からは計り知れない感性と知性と優しさ、強さを証明してくれたように
私は感じました


今でこそ、草も生え、木も生え、花や、野鳥、虫も、川の水も流れ、
帰宅しない人間が多いが故に、静かで、ゆっくりとした時間が流れ、
当時の悲惨さを表すものはあまりないように見えます


けれども、そんな重く、暗く、冷たい、悲しい、辛い体験も、
淡々と耐え、食べられるものを諦めずに求め、寒さを忍び、
絶望することもなく、反乱もせず、今を中庸に生きた牛と生き物たちが、
一歩一歩、築いて、繋いで、見事に蘇らせてくれた生態系の循環が
確実に奇跡の軌跡として、ここ福島県大熊町に表されています


言葉や、写真で、まとめて伝えるのは簡単だけれど、
私はほんとうに凄いことだと思います


どんなに人間がこの地球を汚し、壊しても、
動物や、植物、虫や微生物に対して礼儀を欠いても、
今もなお恵を与え続けてくれる
愛や喜びや楽しみを、癒しを無償で与えてくれている


・・・


なぜ、そんなにも、与えてくれるのか


・・・


私自身が、震災後に何もできていないことを悔やむ気持ちがあって、
申し訳ない気持ちと、
私なんかに何ができるんだ?っていう自信の無さとで、
気負いながら、福島県に行ったわけだが


池田牧場の池田さんとお会いし、お話を伺う中で、
そんな変な心配や不安や、焦りや、不足感も、かわいそう感も、
まっっっっっったく必要ないことを感じたのです


何時ごろ、としか伝えれていなかったのに、
待ち合わせ場所で既に待ってくれていた池田牧場の池田さん

明るい笑顔で、車から降りてきてくれて、
私の心は一気に安心しました


それから、牧場に着いて、
17頭のめんこい牛たちのところへ案内していただきました


優しい眼差しで静かに見つめてくるえりちゃん♡

年長さんのえりちゃんという牛が、一番近くの場所で待っていました

食べる量は減っているものの、健康で、ご飯も十分にもらえている今は、
美味しいものばかり食べるようになっているとの事でした

人間と同じですね(笑)


他の牛さんたちも、体調は良好とのことで安心しましたし、何よりも、
池田さんが明るくて安心しました


ただ、弱い牛が遠慮して牛舎に入れず、雨に打たれていると聞き、
弱い牛も入れる牛舎を作ってあげたいなあと思いました☆


池田さんの旦那さんは平日早朝から別のところで仕事をしているので、
池田さんの奥さんが朝の牛のご飯をあげに来ているそうです

また、お兄さんが午後や、夕方に草をあげに来てくれているそうで、
その日も静かな笑顔で現れ、見知らぬ私たちにも親和的に挨拶をしてくれて、
作業をされていました

少し前に、お兄さんが、じゃれ牛に、角で足を突かれて、
膝の裏に穴が開いて救急搬送されたとき、池田さんの奥さんが、
どうせ家に帰っても1人じゃ大変だからと1週間入院させたんだと、
笑って話していましたが、
そのお兄さんの笑顔も、池田さんの笑顔も、
明るくて、朗らかで、おおらかで、温かく、懐の深さを感じました


なんなんでしょう、あの雰囲気


人間の貫禄


大物感


牛という生き物と、誠実に心を通わせ、身体や感覚を通し、真摯に向き合い、
紡いできた絆が、育んできた愛が、調和が、
全てを悟るかのような、どっしりとした安心感や、
どんと来い感を出すんでしょうか


・・・

明るく、軽快に、純粋に、
ひたむきに、生きる命にただ全力で向き合う
震災後、環境の変化で、大きくなり過ぎた胎児の牛が引っ張り出せなくて、
助けてあげられなかったことを、真っ直ぐに悔やむ
けれども、今生きている牛をいっぱいの愛情で見つめる

 
私たちに話してくれたことは氷山の一角に過ぎなく、
もっともっと、
様々な感情や、体験を経て、
お金ではない、他人の評価や、世間体や、正義感でもない、
心からの愛と、
勇気と、
優しさが、
自分の身を削ってでも、牛を生かすという選択をしたのではないかと思うし、
さらには、
自分達より大変な人がいる、という感性につながるのではないかと思う


まだまだ、一度しかお会いしていないし、
私が汲み取れる事も、お話いただける事も少ないし、
もっともっと、別の何かがあるのかも知れないけれど


動物大好きな方へ、
この世に絶望している優しい人間へ、
届いてくれたら嬉しいです


この世界には動物を心から愛し、命を生かす人がいること
奪い合いや、憎しみ合うのではなく、自分ができることをして、
周りの人と協力し合い、楽しみながら生きる人がいるということ


池田さんが、紹介してくれたもーもーガーデンさんの代表の谷さんとも
会えて嬉しかったです


帰宅困難区域にあるもーもーガーデンさんには入れませんでしたが、
とても素敵なプロジェクトなので、ぜひクラファンを覗いてみてほしいです


Facebookにも書いてありましたが、
動物と共に生きるだけではなく、私も、共に栄えることが目標です

共に生き、共に存在し、共に栄える
栄えるとは、私の中では、命が繋がっていくこと、子孫が残せる地球であること


人間だけ生きていれば良いわけではない
人間が生きている地球というベースは、人間なんか1%ぐらいの存在でしかない

いやもっと少ないかも

微生物や、水や、空気、熱や、エネルギー、全ての存在、調和、連携と循環

なんもかんも引っくるめた生命体

だからこそ、一部は全部で、全部は一部


この世界を人間だけで見た時、
孤独は成り立つ

いくらどんなに、孤独で、寂しくて、切なくて、苦しくて、死にそうでも、
今ある呼吸
空気は、自分が作っているわけではなく
誰か(樹々や植物)が作ってくれた酸素を、孤独な人間が享受している
しかも無料、永遠に無料、365日24時間体制で、なんの条件もなく受け取れる

そう
ただ息をしているだけで
もう
繋がっている

孤独になんてなれない

空を見上げれば、太陽が、雲が、月が、星が在る


欲しいのは、そんなんじゃない、
としても

不要なものではない
誰にとっても


けれども、身体のバランス、栄養の偏りで、精神状態は不安定になり、
性格までも変えてしまう、体質も変えてしまう、思考も人生も変わり、
見事に全てが絶望に変わる

ある意味、いとも簡単にコントロールされてしまう

だからこそ、食べ物は大事
本当に身体に良い食べ物は何かという意識が大事
自分の身体や心が元気になる食べ物は何かを知り、感じ取れることが大事


見た目や、物質、世間の価値観、評価に騙されてモノを選ぶと、
全く無価値で、栄養もない、むしろ身体を衰えさせるモノを摂取することになる


「自分を自分で幸せにするという意識」

誰かや、何かの基準じゃ、どこまで行っても、相手のせいになってしまう


自分の心と身体に聞いて、感覚に意識を置いて、
嫌な方、重い方、暗い方、冷たい方を選ぶんじゃなくて、
好きな方、楽しい方、軽い方、温かい方、明るい方を選ぶ


間違ってもいい

失敗してもいい

自分で決める


決めた自分を褒める


良い加減で、ご機嫌で生きる



身体を楽しく動かして、
電化製品や、電子機器がなくても生きられるようにする


AIも、スマホも便利だけれど、
なくちゃ生きられないって、本末転倒


大きな思い込みでしかないし、
人間の力を舐めちゃいかん

人間だって、牛さんみたく、賢い、はずなのだ



そして、対等に大自然と向き合う体験が、
才能や本能、可能性を引き出す


双子座木星期、ただでさえ太陽も水星も金星も双子座の私は、
情報や思考やアイデアでいっぱいになるけれど、
オフにする事も意識して行こうと思います



ではまたっ♪

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