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シンプルの呪縛(美容師/理容師)

シンプルってなんだろうか。


シンプルって聞くと、"選択肢"を少なくしていくって話をよく耳にする。


なんか、一般的に

言われるシンプルって


その前段階のことが抜けてるような

そんな違和感を覚えることがある。



圧倒的な量から、

削ぎ落とし、削ぎ落とされていった結果が


本来のシンプルだと僕は思ってます。



過去の仕事の話を引用するのは
あまり好きではないですが、僕の一つの事例としてお話します。


自分自身
まがりなりに、自分のキャパ数いっぱいのお客様に対応してきた時期がありました。



どのように、対応していけば、一日の中で
数多くのお客様に対応していけるだろうか。



数の限界値への挑戦のような部分もあり、

とてもいい経験でした。




そして、
シンプルを考えていく過程には

必要不可欠な経験でした。


その中で

数を追っていくことで

初めて感じた感情がありました。



ふとした時、

『これって行き着く先ってなんなんだろう』って

疑問に思うようになったんですよね。



なんか、

虚しいというか。


技術者としても。


人としても。


なんか消費していく。

されていくだけ。



どうしたら、そんな気持ちにならないで仕事ができるかな。


いつからか、

そんなことを考えるようになりました。



これって、

お金が稼げればいいじゃんとか、

人間関係が良ければいいじゃんとか、

そんなんじゃないんですよね。


不満を言うほどの環境にはない

むしろ良い環境にある事を感謝しながらも



どこか埋まらない空白があることに

気づきました。



"どんな風に生きていきたいんだろうか"


そういう部分の不明瞭さを知る必要があると感じました。



まずは自分がなんでモヤモヤしてるのかってのを知らないとならない。


多分、自分の指針に合ってないからかなって。


じゃ、その指針って何だ。




毎日付き合ってる自分でもわからないものが
1日でわかるわけがない。



なので、

何かを感じた瞬間に

ひたすら思いついたままに、スマホやメモ帳にずっと書き溜めていきました。




これは嫌だ。


これは好きだ。


こんな風になりたいな。


今の言葉は素敵だな。


こうはなりたくないな。


こう言うのは言っちゃダメだ。



身近な誰か、snsで気になった人、
街で見かけたい人でもいいし、
店員でもいいし、見聞きした人でもいいし、存在自体がこの人みたいになりたいでもいいし。




そうすると、自分が大事にしてる本質が
見えてくるんですよね。


量が集まると、
ボリュームがうまれ
自分が大切にしてるであろう部分に
自然と厚みが出てきて、
見えてくる。


それを見て、初めて、俯瞰して見える。


自分ってこんな風に思ってるんだな。




自分が大切にしていることはこういうことかもしれない。


自分の軸に反してるから、
だから、モヤモヤするんだ。


それがなんなのかがわからないから、
わからずまたモヤモヤしてたのかって。



もっと、言うと、自分が大切にしていることって、極めて少ない気がした。



非常に少ない軸からの枝分かれ。



それが、分岐して
増えていることだということに気づき始めた。



その軸を大切にして生きたい。


その指針から反してるかどうか
物事を考えれる軸が
明瞭になりました。



多分、皆さんも、見えていないけど、

大切にしていることが

きっとあるはずです。



いつも通り、何を言いたいのかわからなくなりましたが。笑


仕事も気持ちも量の中で、初めて気づくことが多かったと言う話。



全てにおいて、


"量無くして、シンプルなし"


です。


シンプルって

手段じゃなく、過程であり、
結果なんじゃないかと思ったわけです。




そして、今自分は


シンプルにしていくフェーズにあり、
深化させていくフェーズにいます。


それでも、まだまだ

わからない事だらけ。


明日になれば、違うこと言ってるかもしれない。


この書いてることすら、必要なけりゃ、

一日、半年、1年で

淘汰される考えになるわけです。


シンプルって、そういうことかもしれない。




必要とする人達に喜ばれ

必要とする人達に淘汰されない存在の

本質を考えながら。



ひとつずつ、
自分が思っていること、考えていることを
確かめていく旅です。


自分もお店も、

精進していきます。

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