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同性婚と子どもの権利

日本でも昨今「結婚の平等」や「家族の多様性」という言葉のもと、「同性婚」が推進されています。全ての同性カップルが子どもを望むわけではありませんが、同性婚が認められれば必ず子どもにも影響を及ぼします。

子ども時代に家庭内不和を経験した人々の声に耳を傾け、家庭の大切さを啓発するNPO、「Them Before Us(="大人の私たちよりも子どもたちを優先に")」 の記事をご紹介します。このNPO創設者で、記事を書いたケイティ・ファウスト自身、レズビアン・カップルに育てられました(以下、記事の和訳。リンクは文末)。

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ケイティ・ファウスト
2020年9月29日

「なぜ同性婚に反対するのか?」――子どもの権利から答える

同性婚に反対する理由を、他の人に説明するのは難しいことかもしれません。それはあなただけではありません。そのような対話をする時に役に立つ「子ども中心」の観点からの説明ポイントをご紹介します。

1. 子どもには、血のつながった母親と父親を有する自然的権利があります。病院から家に連れて帰る赤ちゃんが誰であるかは、親にとっては重要なことでしょう。親は「どんな赤ちゃんでも良い」わけではなく、「自分の」赤ちゃんが欲しいのです。子どもにとっても、親が誰であるかは重要なことです。
2. 結婚は、父母の二人を結びつける唯一の制度であり、これにより、子どもは父母2人に対する自然的権利を有します。統計上でも、実の父母という関係は、子どもが安全で愛される可能性が最も高い関係です。また結婚は、家庭内でのジェンダーバランスを保証します。子育てにおいて、母親と父親はそれぞれの独自性と補完性からくる利益をもたらします。
3. 精子提供による妊娠、離婚、育児放棄などといった理由で、パパやママを失ったという記憶は、子どもたちの心に生涯にわたる傷として残り、子どもたちの成果に悪影響をもたらします。たとえ、養子縁組の機会に恵まれたとしても。
4. 母親や父親を失うことは子どもたちに悪影響を及ぼします。そのため、これは決して積極的に支持されたり、正常化されたりしてはなりません。
5. 「結婚」を再定義すると、「親」も再定義されることになります。法律上で、夫や妻のどちらかが「任意のオプション」になれば、父親と母親も「任意のオプション」になります。しかし、そのように親のことを考える子どもはいるでしょうか? パパやママ双方と親密で愛情のある関係を築くことができないと、子どもたちは深い痛みを経験します。
6. 公正な社会は、大人が合意のもとに関係を結ぶことを「許可」しても、新しい命を生み育てるのに最善の環境の家庭を築く大人の関係だけを「推進」するのです。
7. 子どもの権利を理由に伝統的な結婚を支持するキリスト者は、同性愛者の家族や友人を心から愛するべきです。

子どもの権利に関心のある方は、新刊の『Them Before Us: Why we need a global children's rights movement』をご覧ください。結婚、離婚、生殖技術、同棲、一夫多妻、代理出産、養子縁組、同性間の子育てなどのさまざまなテーマについて、子どもを中心とした回答を得ることができます。

あなたが子どもだった頃に、大人はあなたを守ってくれなかったかもしれません。あなたが子どもを擁護する大人になりましょう。

記事へのリンク: Fast Children’s Rights Response to “Why do you oppose gay marriage?” by Katy Faust, Sep 29, 2020 


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