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プログラムが親子の共通言語になった日

バレットグループでシステムエンジニアとして働いている定木(さだき)です。
会社として初の試みとなる小学生向けのプログラミング教室を開催しました。子どもたち・保護者の方々の反応は想定を上回るもので、プログラム・教育・親子のコミュニケーションについて考えさせられることばかりでした。

今回はその時に感じたことをお伝えします。最後までお付き合いいただけますと幸いです。

プログラミングは楽しいと感じてもらいたい

プログラミングは2020年度には全国の小学校で、2021年度からは中学校で必修科目として扱われています。また、2022年度からは高校でも同様に必修科目となる予定です。

今回のプログラミング教室を開催するにあたり、学校で勉強する前にプログラムに対して苦手意識を与えるべきではないと考えました。プログラミングは楽しいものと思ってもらわないと、これから始まるプログラムの授業が子どもたちにとって辛いものとなってしまいます。

そのため、まずは直感的に動作を確認できる教材が望ましいと考え、キャラクターに向かって話をすると返事をしたり、指示した通りに動く3D音声アプリを体験してもらうことにしました。

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プログラミング学習を通じて、子どもたちの主体性を育む

教室ではキャラクターに向かって挨拶すると「こんにちは」と返ってきたり、右を向くよう指示するとアニメーションが変化するプログラムで遊んでもらいました。

すると子どもたちの反応は「すごい〜!」「なんで話しかけると動くの〜?」などと、純粋な反応を示してくれました。

次に今まで反応しなかった問いかけに対応するようプログラムに機能追加したところ、子どもたちからは「◯◯できないの?」や「△△できるようにして!」などと、先程とは違った具体的なオーダーが返ってきたのです。

初めの疑問・驚嘆から具体的なオーダーに変わり、さらには「僕もやってみたい」という自発的な反応が得られました。僕は子どもたちにとってプログラミングが楽しいものとなり、率先して学ぶ対象になることを強く願います。

なぜなら、僕は小学校の頃から国語が苦手でした。「この時の作者の気持ちを考えよ」という問題をなぜ解く必要があるのか、そもそも国語を勉強する意味ってなんだろうとずっと思っていました。ただ、大人になり様々な学術書を読んでいた際に、初めて著者の主張を正しく汲み取る必要性を感じ、幼少時代にもっと国語を真剣に取り組めば良かったと後悔しています。

プログラムが小学校〜高校までの授業で必須化されるにあたり、「学ばないといけないもの」として扱われるよりも「もっと知りたい」「もっとこうしたい」などと主体性があれば、学習に対する姿勢も変わるのではないかと考えます。

子どもの成長をサポートしたい親心

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今回の講座を通じて意外だったのが、子どもたちと一緒に参加していた保護者の方々にもプログラミングに大変ご興味を持っていただけたことです。

講座が終わった後「プログラミングを構築する上で大切なロジカルシンキングってどういう考え方なんですか?」や「このプログラムの条件式を増やしたらどんな挙動になるんですか?」などの質問をいただきました。

子どもたちからの質問は想定していましたが、保護者の方々同士でちょっとした議論が交わされるほど、反応があったことは想定外でした。

思い起こせば、僕は幼少時代に父親とサッカーをしていました。父親は僕のためにサッカーを勉強して、気付けばサッカーの審判員の資格を取得していました。僕の興味があることに対して、親がサポートできることをしてもらっていたと感じます。

先日の講座で保護者の方からいただいた質問も子どもをサポートしたいという親心から生まれたのではないかと考えるようになりました。

僕の幼少時代におけるサッカーのように、親子で問題解決に取り組む・成長していく点においてはプログラムも同様で、親と子のコミュニケーションツールとなる可能性を感じます。


おわりに

バレットグループは2021年2月、広島県江田島市に開発拠点を開設いたしました。今回のプログラミング教室は江田島市の皆様のために何かできることはないかという思いから、開催に至りました。

今後もプログラミング教室を通じて、地域社会の活性化に取り組んでいきたいと思います。

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写真は開催場所を提供いただいたコワーキングスペース、フウドからの景色。フウド館長の後藤さん、ありがとうございました!

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