見出し画像

オンライン勉強会を成功させるポイント

バレットグループの諫山です。

バレットグループでは不定期ですが、社内勉強会(たまに社外も)を開催しています。ただ、昨今のコロナ禍においては、従来のように会場に集まって勉強会をすることができず、オンラインでの開催に移行しています。ただ、オンラインに移行したばかりの時期はオフラインとの違いに登壇者・受講者ともに戸惑い、勉強会の反応や満足度がイマイチな時期が続きました。

今回はバレットグループ流のオンライン勉強会のポイント、実施方法などをお伝えします。

失敗から学ぶ、勉強会を成功に導く考え方

勉強会の内容は十分なクオリティにも関わらず、勉強会をオンラインで開催した途端、満足度が低下したことには必ず原因があるはずです。勉強会の満足度を上げるために、下記の2軸で原因究明と改善案を模索することにしました。

●オフライン勉強会とオンライン勉強会の差分を埋める
●オンラインならではの良さを提供する

画像1

オフラインの体験をオンラインに持ってくるだけではなく、オンラインならではの価値を提供することで、今まで以上に満足度を高められるのではないかと考えたのです。

オフライン勉強会とオンライン勉強会の差分を埋める

まず最初に取り組んだのは、オフラインからオンラインに移行したことによる「登壇者が抱える違和感」「受講者が抱える違和感」を明らかにし、その差分を解消しようと考えました。

オンライン勉強会では受講者の大半はカメラ:オフ・マイク:オフにして参加していました。それにより、オフライン勉強会では登壇者が受講者の様子を見ながら説明を付け加えることが出来なくなりました。

また受講者も周囲の状況が見えなくなったため、スライド以外から得られる情報が失われていたのです。

オンラインならではの良さを提供する

オンラインならではの良さを提供するということを逆説的に捉えると、オフラインでの不満を解消すると考えることができます。オフラインの勉強会に参加した際、残念だと感じることを解消させればいいのです。

ではどのように改善していったのか、その一部を紹介します。

1.受講者は可能な限り、カメラをオンにする

社内勉強会や15名〜20名程度であれば、カメラをオンにしてもらいましょう。環境によっては、受講者がスライドと他の受講者の様子が見れる人もいるでしょう。スライド以外の視覚情報を他の受講者に与えます

受講者は従来は周りがうなずくシーンを見て「ここがポイントなのか」とか「自分が感じている悩みは他の人も同じだったんだ」とオフライン同様に感じることが可能になりました。

2.一部の受講者に予め声をかけ、マイクをオンにしてもらう

いわゆるガヤです。共感できる時は登壇者の邪魔にならないぐらいの声で「あ〜」「なるほど…」など、ささやいてもらいましょう。笑うシーンでは笑ってもらいましょう。誘い笑いを狙います。テレビでスタッフの声や会場の音声をあえて入れているシーンと同じ思惑です。こうすることで、登壇者も受講者も孤独を味わうことがなくなります

3.受講者にリアクションを取ってもらう

これも前述のガヤ同様です。他の受講者にスライド以外の情報を与えることを狙っています。ただし、登壇者は見てない可能性が高いです。これを補う方法は後述にて紹介します。

4.コメント機能を上手く使う

後述の質問コーナーのために、気になることはコメントに残すようにしましょう。また、登壇者の発言で刺さった内容をコメントとして投稿し、YouTubeのライブ配信のように会場を盛り上げるよう促します。

コメント機能を使う文化が根付くと、登壇者の説明を補足するリンクが送られるようになりました。

画像2

5.ファシリテーターを準備する

クドいですが、登壇者は基本的にスライドしか見えていないものと思ってください。上述のリアクションやコメントすら見れていない可能性が高いです。そのため、登壇者の目になるようなファシリテーターを準備します。

講義中、ファシリテーターはコメント欄を逐次チェックし、質問コーナーでどれを取り上げるべきか取捨選択します。また、勉強会後は登壇者へ講義中の様子をフィードバックして登壇者の講演スキルを上げることも役割の1つです。

6.ところどころに質問コーナーを設ける

受講者の理解を深めるためにも予め質問コーナーを随所に設けるようにしています。

状況によってはファシリテーターが「〜〜さん、こんな質問が届いているのですが…」と進行を止めることもあります。これはオンライン勉強会+コメント機能があるからこそできることです。

オフラインで行っていた勉強会では、このような進行を止めて、受講者の理解度を確認する時間を取ることが出来なかったので、結果として勉強会の満足度が上がりました。

7.テーマによっては練習問題を挟む

勉強会を聞いただけでその内容が身につくとは限りません。

オフライン勉強会ではパソコンを持ってきている人、メモ帳を持ってきている人、ただ聞いている人と前提がバラバラで、練習問題を実施することが困難なケースもありました。

しかし、幸いなことにオンライン勉強会では、受講者はパソコンの前にいることが前提となりました。簡単に練習問題ができるテーマであれば、予めテンプレートを準備して、講義内容の一部だけでも体験してもらうようにしています。

練習問題の後、「やってみてどうでしたか?」と問いかけ、感想を述べてもらうだけでも随分と雰囲気が変わります。時間に余裕がある場合は、受講者の理解度を確認するために、数名に発表をしてもらいます。

なぜ勉強会の運営に力を入れているのか。

これがバレットグループ流のオンライン勉強会を成功させるポイントです。(もっと他にも工夫しているところはありますが、今回はこの辺で…。)

「なぜ勉強会の運営にこんなにも力を入れているのか」と疑問に思う人もいるかもしれません。それはバレットグループの「人を育てられる人を育てる」という経営理念が根底にあります。

日常の業務の中で何となくやっていること or 出来ていることを言語化し、伝えることにより、再現性のある知識を提供できます。再現性のある知識は人材の早期育成に繋がります。また「人を育てられる人を育てる」を体現するためには、講師・登壇者の育成も欠かせません。このような取組みが認められているからこそ、今のバレットグループの成長があると考えます。

実際にどんな勉強会をしたのかはQiitaをご覧ください!

以上、諫山でした。

この記事が参加している募集

オープン社内報