ホスピタリティあふれるホスピタルに。
今日は、総合病院へ。
年に一度の健康診断(人間ドック)を受けに。
...ちなみにどうでもいい情報だが、
ドックとは、
dock = 船の建造、修理、係船、荷役作業などのために築造された設備及び施設
のことなので、人間ドッグ(dog)ではない。
話を戻そう。
今や総合病院でなくとも、人間ドック専門のクリニックがあり、社会人になってからは誰しも一度はそういう場所に行ったことがあるだろう。
古めかしいところでなければ、大体どこも検査着はそれなりにファッショナブル、飲み物も(検査に差し障りがない時間と範囲内で)飲み放題、雑誌読み放題。
待ち時間も快適である。
検査の順番も受診する人にわかりやすく表記され、またオシャレな制服に身を包んだコンシェルジュ的な人が案内してくれたりもし、検査の手順も丁寧に説明される。
今日なんて、病院の最上階の展望レストランの食事券も付いていた(それ込みの検査費用だったのかもしれないが)。
明るいインテリアで、暗い重苦しい雰囲気もない。
その理由は考えてみたら当たり前なのかもしれないが、ここは、
大多数は健康な人が来るところだから
である。
ここで病気が見つかる人も勿論いるけれど、大体は、自分が何事もなく健康であることを確認するために来る。
だから、雰囲気も明るく、病院やクリニックのホスピタリティも感じられ、居心地が良いのだ。
病院やクリニックだって、沢山の人が検診に来て欲しいわけだし。
一方、今日私が行った総合病院は、病気の治療のため通院する人や入院する人もいる。
一部の検査はそんな人たちに混じりながら順番待ちをしていた。
なんというか...全くの別世界なのだ。
あのホスピタリティあふれる人間ドックのセンターがある階は、ホテルのような雰囲気と接客なのに、一歩、検査で外に出てみたら、重苦しい雰囲気にあふれていた。
同じ病院の中なのに、ちょっと違う世界に迷い込んだかのような落差だった。
病気になるとただでさえ気持ちが滅入る。落ち込む。
入院ともなると、普段の家での生活は出来ず、制限されてしまう。
私も手術のため二、三回、数週間の入院をしたことがあるのだが、たったそれだけでもかなり長く感じたほど。
だからこそ、むしろあの人間ドックのセンターのような雰囲気は、治療目的で来ている患者さんが、診察を受けたり、入院をするスペースに必要なんじゃないか?
勿論、病気の種類によっては、飲み物飲み放題なんていうのが難しいのかもしれないけど、
ホテル並みの寛ぎ、居心地の良さがもっとあってもいいんじゃないか?
病院は病気の治療をするところ。医療は安心安全第一。それをまず優先。
それ以外のことは二の次。
でも本当にそれ以外のことを排除、あるいは軽視してよいのか。
居心地の悪いところで気を遣いながら過ごすのではなく、心安らぐ寛げる空間と雰囲気で過ごすことができたら、それも治療の一助に十分なり得るのではないかと思う。
接客態度もよく、ホスピタリティが感じられるホテルはまたぜひ泊まりたい、となるが、病院ならまたぜひ入院したい、通いたい、ではなくて、ここで入院してよかった、治療してよかった、となるのだろうが。
先程から連発しているホスピタリティだが、その語源は「hospes=ホスピス(客人の保護者)」または、「hospics=保護する」と言われているようだ。ちなみに「hospital=病院」も「hospes」から派生しており、まさに病院はホスピタリティあって然るべきところ、ということだ。
言葉の語源の方に、実際が近づくようになればと願うばかりである。
おまけ。
人間ドックが終わってホッとし、検査結果に異常が無いことを強く願いながら、ついクリームが挟まったワッフルを食べてしまった。
今日朝ごはん食べられなかったし...
などと言い訳をしてみる。
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