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寝室をつくる

 家は部屋数7つ。そのうち個室として使えるのは4つ。一人ずつの部屋が余裕で持てる広さです。
 2階の南の部屋の大きな窓からは眼下に広い庭と、目を上げると小高い山を見ることができます。
 この部屋を夫婦の寝室にすることに決めました。7畳の広さなので、ベッドも余裕でおけます。
 ベッドはシングルを二つ並べました。当初はくっつけて大きなサイズにしていたのですが、離しておいた方がベッドメイキングがしやすく、眠るときもお互い干渉せずに済みます。
 寝室にはベッドとドレッサー、小さなサイドテーブルしか置いていません。隣の部屋をクローゼットルームにして、服はすべてそこに収めました。
 この部屋には最初から何もなく、床を畳からフローリングに変えただけで、寝室を作るのも簡単でした。

 寝具によほどこだわりがなければ、私はベッドをお勧めしています。
 その理由としては
☆布団だと収納を大きく占領してしまう
☆布団は収納に収まり切れずに部屋に出しっぱなしになる恐れがある
☆床から近い位置はホコリが舞いやすく、ハウスダストを吸い込む危険が大きくなる
☆毎日の布団の上げ下ろしから解放される
などです。
 ベッドも部屋を占領しますが、寝室という空間で逆にそれ以外いらないと考えれば、収納を機能的に使うことも可能になります。

 何もない状態から部屋を作っていくと、片付けのことを考えなくていいのでとても楽でした。カーテンとベッドカバーを好みのものでそろえて、出来上がりです。
 必要なものだけを置いて、終了。本来、どの部屋もそうすれば簡単なのに・・と思います。

 この家は夫の実家なので、夫の両親が集めたであろうものがまだたくさんあります。処分するかどうかは、私は口出しできないこととわきまえて、一部屋を収納庫にしました。ステキなものは飾ったりもしています。                                       古い建具、昔の道具が、いい味をだしてくれています。夫は思い切りよく処分を進んでしてくれたので助かりましたが、ものを捨てたがらない人は、片付けから始めなくてはならなくて大変だろうな・・と思います。

 寝室の窓からは四季折々の美しい風景を見ることができます。辺りは静かでコゲラの音や鶯の声で目を覚まします。公園の水琴窟の音も聞こえることがありました。
 
 こちらに越してきて不思議なことがおこりました。持病だと思っていた片頭痛が、まったく起こらなくなったのです。鎮痛薬は常に持ち歩き、閃輝暗点がおこるとしばらく動けないほどひどかったのですが、そのような症状がおきなくなっていました。
 身体が、いい方向に変化したのかもしれません。遠くこの田舎の家に越してきたことで、あまり人と会わなくなり、自然の音を聞き、風景を目にすることが私の習慣になりました。自分の中のイライラや虚栄心や不満やその他、ドロドロなものが浄化されたのだ。そう思うことにしました。

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