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京都旅行 2023.7② 松尾大社→祇王寺

昨年7月の京都旅行記、2回目です。
地蔵院訪問後、徒歩で松尾大社に向かいました。

「松尾」の読みですが、公式には「まつお」ではなく「まつのお」だそうです。

3ヶ月前にも奥さんと一緒に訪問したのですが、碌に調べずに訪問してしまい、サッとお参りして次の訪問地に向かってしまいました。

その1ヵ月後、奥さんが友人との京都旅行でこの松尾大社を再訪。ちょうど「夏越しのお祓い」という行事が行われていたそうで、「とてもよかったので4時間も滞在した」「短時間の滞在では良さはわからない」などと教えてくれました。

また、月刊京都のバックナンバーを読み返していたところ、「名庭園に憩う」といった特集が組まれた号があり、昭和を代表する作庭家・重森三玲氏の遺作となる庭園がこのお社にあることを知りました。

「行ったばかりだけど、これは再訪するしかない」となったわけです。

渡来人の秦氏が一族の氏神として信仰した古い社が起源とされ、701年に現在の地に社殿が造営されたとされています。

本殿は1397年の建築で、重要文化財。
両流造と称される珍しい形式とのこと。

また、昭和50年に完成した重森三玲氏が作庭した日本庭園があります。

最晩年の傑作と言われており、飛鳥期以前を表す「上古の庭」、平安期を表す「曲水の庭」、そして鎌倉期を表現する「蓬莱の庭」があります。

上古の庭
曲水の庭
蓬莱の庭

この3つの庭園はあわせて「松尾苑」と呼ばれており、約200個もの四国・吉野川産の青石が使われているそうです。

また、古くより酒の神として信仰され、境内にある「亀の井」の水を醸造時に混ぜると酒が腐らないと伝わっているそうです。

松尾大社を後にして阪急電車で嵐山に移動。渡月橋を渡り、竹林を通って、祇王寺に向かいました。

祇王寺には2022年9月以来の訪問になりました。

この日は行程がなかなかタイトで、行くか迷ったのですが、どうしてもこの時期の苔庭を見たくて訪問しました。

平清盛の寵愛を失った祇王が、母と妹とともに出家し、入寺した悲恋の尼寺。

もの悲しさを感じつつも、苔と青もみじは素晴らしく、私のお気に入りの場所になっています。

天龍寺や竹林周辺を中心に嵯峨野・嵐山は多くの観光客で賑わっていますが、ここまで来ると比較的人は少ないのではないかと思います。オススメです。

この日の京都探索はここまで。この後、定宿のある大阪に移動しました。


翌日も大阪から京都に戻り、大文字山ハイキングや祇園祭(宵々山)などで楽しみました。
次回以降の旅行記に書こうと思います。

お読みいただきありがとうございました。