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京都旅行 2023.7 西芳寺(苔寺)→華厳寺(鈴虫寺)→地蔵院

もともとスピリチュアルな事を書こうと思って始めたnote。しかし、始めて間もなく『京都』という場所が私にとって意味のある場所であるとの想いが強くなりました。そしてその意味を知るために京都に行くようになったのが一昨年の5月。 以降、幾度となく京都を訪れました。 京都に惹かれた理由・意味については、まだ答えは得ていませんが、父方の先祖が洛中に住んで本屋に勤めていた事を知ったり、将来は京都に短期間(数年)の移住をしたいと思うに至っています。 ただ、長らく関西在住だった親族が関東に

    • 京都旅行 2023.5 今宮神社とあぶり餅

      昨年5月の京都旅行記の最終回です。 大徳寺の塔頭寺院である瑞峯院を訪れた後、今宮神社に向かいました。 大徳寺からは徒歩で10分程度。 今宮神社の境内には2軒のあぶり餅屋があるのですが、今回は「かざり屋」さんに寄りました。 竹串にさしたお餅にきな粉をまぶして炭火で焼き、白みそで味付け。 一人前11串。甘じょっぱい味が特徴です。 お茶を一緒にいただけるのも嬉しいところ。のどが渇いていたので、急須のお茶を全ていただきました。生き返りました。 因みに女優の吉岡里穂さんは

      • 瑞峯院(大徳寺)とヒッチレース

        昨年5月の京都旅行記の9回目。大徳寺の塔頭寺院の訪問記としては4回目となりました。 紫野にある大徳寺。実に24もの塔頭寺院がありますが、その中の瑞峯院を訪れました。 このお寺は通年で公開しています。 この日の行程で一番楽しみにしていた寺院です。 ここ瑞峯院は、室町時代にキリシタン大名として知られる大友宗麟公が、徹岫宗九(てっしゅうそうきゅう)禅師を開祖として創建したお寺です。 方丈は天文4 年(1535年)に創建。 表門、唐門とともに創建当時のものが現存しており、重要

        • 京都旅行 2023.5 興臨院(大徳寺)

          昨年5月の京都旅行記の8回目。大徳寺の塔頭寺院訪問記としては3回目になります。 紫野にある大徳寺。 実に24もの塔頭寺院があります。 塔頭寺院の黄梅院、龍源院を訪問した後、興臨院を訪れました。 このお寺、通常は非公開。 この時は、春の特別公開で参拝できました。 降臨院は、室町後期に畠山家が建立したお寺。 畠山氏の菩提寺となるも、畠山氏は上杉氏に滅ぼされ没落。それに伴いお寺も荒廃したそうです。 しかしその後、天正9年(1581年)、加賀百万石の礎を築いた前田利家が方丈

        京都旅行 2023.7 西芳寺(苔寺)→華厳寺(鈴虫寺)→地蔵院

          京都旅行 2023.5 龍源院(大徳寺)

          昨年5月の京都旅行記、はや7回目です。 前日に無理をして大文字山に登った影響で疲労感が強かったため、『ゆったりと庭園を愉しもう』ということで大徳寺を訪問してみました。 大徳寺には24もの塔頭寺院があるのですが、この日は黄梅院・龍源院・興臨院・瑞峰院にお邪魔しました。 前回黄梅院を取り上げましたが、今回はその後訪問した龍源院について書いてみます。 龍源院は、1502年、能登領主であった畠山義元、九州の都総督であった大友義長らが東渓宗牧(とうけい そうぼく)禅師を迎えて創

          京都旅行 2023.5 龍源院(大徳寺)

          京都旅行 2023.5 黄梅院(大徳寺)

          大文字山ハイキングの翌日、大徳寺に行きました。前日の疲れが残っていたので、まったりと庭園を楽しむことにしました。 まずは定宿のある大阪から阪急電車に乗って西院駅へ。そこでバスに乗り換え、11時頃には大徳寺に到着しました。 バスは金閣寺道まで大混雑だったのですが、そこから先はガラガラに。 大徳寺の境内には南門から入りました。 写真の通り、人はまばらにしかいませんでした。 この大徳寺は、鎌倉時代末期の1315年、宗峰妙超(しゅうほう みょうちょう)禅師により開山した臨済宗

          京都旅行 2023.5 黄梅院(大徳寺)

          京都旅行 2023.5 大文字山ハイキング

          5月に行った京都旅行記の続きです。 いよいよ旅のメインイベント、大文字山ハイキングについて書いてみます。 私達にとっては人気ある観光コースとは言えないと思うのですが、海外に紹介されているようで、外国からの旅行者が訪れることが少なくないようです。 私が大文字山に登りたいと思ったのは、NHK「京都人の密かな愉しみ Blue修業中 送る夏」を見たのがきっかけだと思います。 ドラマではあるものの、ドキュメント的な側面もあり、地元の方が長年受け継いできた送り火に取り組むさま見て、

          京都旅行 2023.5 大文字山ハイキング

          京都旅行 2023.5 南禅寺~哲学の道

          5月に行った京都旅行の続きです。 青蓮院門跡をあとにして、大文字山に向かうことにしました。五山送り火で知られる大文字山ハイキングがこの日のメインイベント。 青蓮院門跡から登り口まで少し距離があるのですが、タクシーで移動するのでは折角京都に来ているのに味気ない。 ということで、京都で最も好きな場所の一つである「哲学の道」を通って大文字山に向かうことにしました。 青蓮院門跡を出てから、平安神宮方面に向かいます。 平安神宮の大鳥居が見えましたが、そこまで行かず、この交差点

          京都旅行 2023.5 南禅寺~哲学の道

          京都旅行 2023.5 青蓮院門跡

          前回の続きです。 建仁寺からは徒歩で青蓮院門跡に向かいました。まずは花見小路を通り、八坂神社へ向かいました。 この八坂神社、東山探訪の際には交通の要衝にあたり、必ず訪問する先です。 訪問の度、世の平穏を願うことにしています。 祇園さんでお参りした後、円山公園をかすめ、知恩院の三門前へ。これも東山界隈を散策する際にはお決まりのコースになりつつあります。 昨年、知恩院の宿坊の和順会館に泊まり、朝のお勤めにも参加させていただきました。 今回も心惹かれたのですが、このあと

          京都旅行 2023.5 青蓮院門跡

          京都旅行 2023.5 建仁寺

          前回の続きです。両足院での座禅体験のあと、建仁寺を訪問しました。 この建仁寺、1202年に創建された臨済宗建仁寺派の大本山であり、京都最古の禅寺なんだそうです。 中庭にある枯山水庭園「潮音庭」は現代の小堀遠州とも称される北山安夫氏が監修したお庭。四方を建物や廊下で囲まれており、いずれの方向からも鑑賞ができます。 法堂の天井に描かれた双龍図、俵屋宗達の風神雷神図屏風、そして花鳥図や雲竜図といった襖絵でも有名です。 さて、この建仁寺へ初めて訪問したのは昨年の7月。ちょうど

          京都旅行 2023.5 建仁寺

          京都旅行 2023.5 両足院(建仁寺)

          さて、今回からは5月に京都に行ったことについて書いてみます。 今回の京都旅行、出だしはヒヤヒヤでした。 予定通りであれば、18時前に退社し、特急と新幹線を乗り継ぎ、24時前には京都のホテルにチェックインする予定だったのですが。。。 ダイヤが大幅に乱れ、①途中で引き返す、②京都にたどり着く手前で急遽ホテルを探して泊まる、⓷イチかバチか行けるとこまで行く、といった三択を迫られました。 一時は弱気になって選択肢②を選択しそうになったのですが、結局、車掌さんに助言いただき、京都

          京都旅行 2023.5 両足院(建仁寺)

          奈良旅行 2023.4 吉野山

          4月に奈良の吉野山に行きました。 桜で有名なあの吉野山です。 かねてより関西の知人から「観桜期の吉野に一度は行くべき」と聞かされていたため、桜満開の吉野山にいつかは行ってみたいと思っていたのです。 実は昨年に続き、2度目の挑戦でした。 遡ること2021年。 記録的に開花が早い年でした。 そして翌2022年。 前年の開花時期が強く印象に残っていたのと、年度の切り替え直後は休みを取りにくいこともあって3月末に吉野山へ。 しかし、残念ながら開花には早すぎました。 さらに翌

          奈良旅行 2023.4 吉野山

          京都旅行 2023.4 大悲閣千光寺

          前回、鈴虫寺と松尾大社について書きました。 今回は、その後に千光寺を訪問した時のことを書いてみます。 私にとってこの日のメインイベント。 松尾大社から嵐山方面には阪急電車で移動しました。 阪急嵐山駅から徒歩で渡月橋に向かいました。 途中で八重桜(だと思うのですが)がきれいに咲いていました。 渡月橋を見ると、「京都に来たんだなあ」と気持ちが高まります。 渡月橋は渡らず、桂川に沿って上流に向かって歩きました。千光寺への参道であることを示す道標がありました 対岸には百人

          京都旅行 2023.4 大悲閣千光寺

          京都旅行 2023.4 鈴虫寺~松尾大社

          前回、今年の2月に行った京都旅行をどうにか書き終えたのですが、引き続き、時系列に沿って旅行記を書いてみようと思います。 ということで、今回から数回に分けて、4月に京都や奈良に行った時のことを書いてみます。 今回は珍しく奥さんが付き合ってくれました。 ■苔寺(西芳寺) 定宿のある大阪を出発して向かった先は苔寺。 阪急の桂駅で降り、タクシーに乗り換えて現地に着いたのですが… 恥ずかしながら要予約であることをすっかり忘れてました。奥さんは、てっきり予約済だと思っていたよう

          京都旅行 2023.4 鈴虫寺~松尾大社

          京都旅行 2023.2 妙満寺~弾正町

          2月の京都旅行記の続きです。 この旅の最終日になります。 ■六角堂 この日、まず向かったのは六角堂。 聖徳太子がこの地を訪れたとき、霊告によって六角形のお堂を建て護持仏を安置したのがお寺の起こりだそうです。正式名称は「紫雲山頂法寺」です。 いけばな発祥の地としても知られており、ここのご住職は代々池坊の家元が務めています。 「へそ石」がありました。ここが、京都の真ん中と言われているそうです。 昨日訪問した真如堂や下鴨神社と同じく、森見登美彦氏の著書に登場する場所です

          京都旅行 2023.2 妙満寺~弾正町

          京都旅行 2023.2 真如堂〜下鴨神社

          日常に忙殺され、気がついたら前回の更新から3ヵ月以上経ってしまいました。 今年の2月に行った京都旅行の続きを書こうと思います。前回までは実相院、圓光寺、詩仙堂に行ったことを書きました。今回はその続きです。 ■真如堂 森見登美彦氏のファンの私としては、かねてより行ってみたかった場所。 森見氏の短編連作小説「宵山万華鏡」の中で、主人公が得体が知れぬ友人(そもそも本当に友人なのだろうか?)に騙されて吉田山を通って真如堂に行く件が印象的。 確か森見氏、エッセイで、真如堂が好き

          京都旅行 2023.2 真如堂〜下鴨神社