「物理演算」を使ったリアルで非現実な映像
こんにちは、BBCGのオギです。
今回はリアルで非現実な映像をご紹介したいと思います。「リアルで非現実ってどっちやねん!」とツッコミが聞こえてきそうですが(小さな巨人のようなタイトル)3CDGを使うことで本物っぽいけど非現実な映像を作り出すことができます。(ちなみにですが、互いに矛盾している表現を合わせる表現方法を撞着語法(どうちゃくごほう)というらしいですよ。気に入った表現は「見えざるピンクのユニコーン」ですw)
っと大きく話がずれましたが、今回のnoteでは3DCGを使うことで作り出せるリアルで非現実な映像をご紹介したいと思います。多くの3DCGソフトでは重量や重力などの物理演算をオブジェクトに設定することができます。つまり、地球であれば1Gの重力を設定し、月での映像を作りたければ月の重力(1/6G)を3DCGのソフト内で設定することができるようになります。
物理演算を設定することで現実世界での動きをCGを使って再現することができます。研究分野などではシミレーションをするときなどに使用されている技術ですね。なので、現実世界と同じ物の落下の様子の映像を作りながら空から超巨大ドーナツが落ちてくるといった、リアルだけど非現実な映像を作り出すことができるようになります。この分野の技術の進歩がめざましすぎて、後で紹介していますが、水の流れのシミュレーションとかは本物にしか見えないです。ちなみにドーナツの映像もページの下部にあります。
それでは、こちら実際の映像をご紹介していきます。
▼重力設定によるタワークラッシュ
こちらの映像に出てくる一つ一つのキューブと振り子には重量が設置されています。また、この映像内では1Gの重力が設定にされているため、実際に重量を持つ物体同士がぶつかったらどのような映像になるのかを表現しています。また3DCGの強みは、3DCGソフトの内のどの場所にもカメラを設置できるため、現実世界では難しいブロックが崩れてくる真下からの映像を撮影することもできたりします。
▼タワークラッシュその2
実際に物体同士がぶつかることでどのような動きが生まれるかをシミレーションすることができます。またこちらの映像では撮影しているカメラ自体にアニメーションを付けカメラを移動させながら映像を撮影しています。
▼空からドーナツが落ちてくる
ドーナツに重さを設定し空から落ちてくる動画です。こういった現実にはない動画を作れることも3DCGの強みの一つです。
▼その他の物理演算を用いた映像
他にも物理演算を用いて作成した映像を以下にご紹介します。
水のシミュレーション動画
▼まとめ
いかがだったでしょうか。今回の映像はすべてBlender というソフトを使って制作行いました。オブジェクトに重さを指定したり、空間に重力や力を設定することで3DCGが作るリアルで非現実な映像をお届けできたかと思います。
例えば今回の映像表現を用いて車のCMを作るとしたら、古いモデルの車を積み上げてその積み上がった車のタワーにニューモデルの車がぶつかって「ジャジャーン!」っと新商品が登場する演出をつけたりしたら面白い映像ができるんじゃないかなと妄想しています笑
他にも様々な映像表現がありますのでこちらのnoteにて引き続きご紹介していきたいと思います。少しでも気になることがあればお気軽にコメントやDMでご連絡ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
Boon Boon Computer Graphics - BBCG代表の荻原光人・オギです。
オキナワを拠点に3DCGアニメーション制作 | Webサイト制作 ・マーケティング| 3Dプリンターオリジナルグッズ制作、採用サイトや製品プロモーションの3DCGを制作しています。お気軽にツイッターのDMでご相談ください:)
Boon Boon Computer Graphics
荻原光人
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