久々のあつ森をやってみて感じた哀しさ、そして感じた人生の教訓

久々にあつ森を起動した後の脱力感が半端ない。

2週間ぶりの島暮らしは、島民への挨拶周りから始まり、ついでに目についた所の雑草を抜き、化石はうんと前に既にコンプ済みであるので掘らずに放置する。あつ森をやり尽くしたわけではないけれど、そこそこに家具もDIYレシピも集めたし、美術品以外は博物館に全て寄贈済みだし、後はイベント等がない限り、特に新しいことは起きない。島から出ようとするちゃちゃまるを引き留め、今日から始まるジューンブライドのイベントをこなし(昨年もやったので今年はあまり頑張らない予定)、季節限定のジューンブライド家具などを注文し、今日の業務はお終い。明日も起動するかは微妙。また数日放置するかもしれない。

昨年のあつ森ブームは凄かった。今はどうだろうか。私も一度はガチの島を作ろうと思ったけれど、置きたい家具がありすぎたのと、島の工事も景観作りというよりかはただの区画整理に終わったのと、コンセプトもバラバラになったのと、…要するに、あまりにセンスがなさすぎて、挫折した。作ってみて納得いかない場所は、一度整理・解体し、更地にしたが、その後特に何もせず、放置している。

あつ森を始めて一年以上経つが、誰とも通信したことがなく、SNS上で公開したこともないので、完全に自己満足の世界だけでやってきた。一年はそのモチベーションで不思議と持ったけれど、今はもう、「どうせ自分だけの島だし、どうなったっていいや。」という気持ちの方が強い。あつ森のCMでも散々流れてるように、“オンライン通信で友だちと遊ぶ”が、このゲームの醍醐味の一つでもあるというのに、今の今まで一人もその相手が居ないのは、何と哀しいことだろうか。

いや、私のように、あつ森を完全一人の世界で楽しんでいる強者は、まだ何処かにいるはずと信じたい。SNSにも、夢番地にも、公開せずに。
…しかし、そんな人、私以外にそもそもいるのだろうか?

たとえ通信するような友だちが見つかったとしても、私のあつ森への熱は既に冷めており、今後積極的に起動も通信もするつもりはなく、再燃する見込みも、今のところはない。あつ森なんて所詮趣味の一環、ただのゲームだし、私の人生には何の支障もないし、…と思うところもある。


しかしながら、あつ森とは全然関係無いけれど、私があつ森でも一人になってしまっているという様子が、なんだか私の昔の受験勉強の様子とオーバーラップして、心の中で泣けてくるのである。

私の志望するレベルの大学に行く友だちが一人もおらず、塾にも行ってなかったため、一人寂しく孤独な受験勉強をした、高校三年の暮れ。…実はあの時から本質は変わっていないのかな、と哀しく思う。

「一人で何かをやるより、複数人で何かをやるほうが、お互いに刺激になって、やる気が出て、モチベーションも継続しやすい。」つい最近観たドラゴン桜の中で、桜木先生がそう言っていたような気がする。確かにな、と私も思う。

あつ森も、他の誰かとやってたら、「うちの島、どう?凄いでしょ!」とか「あなたの島いいね、真似してみようかなー。」とか「私の島にはこの色の家具があるから、あなたの島の家具と交換しようよ!」なんていうやり取りが出来て、モチベーション継続に繋がっていたのかなと思ったり。

ここから得られる教訓は、
『何かをやるなら一人ではなく誰かとやれ』
『さもなくば誰に対してでもいいから過程や成果を公開しろ』

の2点だろう。
私の場合は、油断すればすぐに一人になってしまうようで、意識していないと、こんな単純なことすら出来ないのである。
単純だけど、私にとっては、超難しいのだ。

ドラゴン桜の話ばかりになってしまうけど、東大専科の生徒たちも、Twitterで一日一回英語で呟けだの、YouTubeに英語の動画をアップしろだのと、作中で言われていたのを思い出す。これを最初に観た時、「イマドキだなぁ、本当に効果あんのかなぁ」としか思っていなかったけど、実はかなり効果の高い学習法なのかもしれない。
SNSで日々英語で発信するこの学習法は、英語の語彙力を上げることや表現力を身に付けることも目的としていると思うが、「もっとレベルの高い英語を身に付けて発信して、みんなに成長したところを見てもらって、もっと褒められたい!いいねが欲しい!」という承認欲求を自然と英語の勉強に繋げていくことも、目的としているのだろう。

私は自分の承認欲求を表に出すのが、恥ずかしいと思ってしまう。誰かに褒められたい気持ちは人並みにあるし、むしろ人より強かったりするのかもしれないけど、「頼むから私を褒めてくれ!!」というアピールが、本当に出来ない。何より、褒められなかった時や、逆にけなされたり馬鹿にされたりした時の恐怖の方が大きくて、ビクビクしているのだ。だから、何かをやった時、他の誰かに結局何もアピール出来ず、一人の世界で完結してしまうことが多い。

私の変に完璧主義な性格と、変に高いプライドが、恐怖や恥ずかしさを引き起こしているのだと思うし、今の今までも、その性格とプライドが何かと邪魔をしているのだと思う。

「半端なものでもいいから、自分のやってきたことを、もっと世の中にアピールしていいんだぞ!」
だとしたら、真っ先にこの文章を捧げようと思う。

後の部分は、ただの心の叫び。

今後何かやるにしても、もう一人でやるの嫌だな。良いものが出来たらどんどんアピールして、分かりやすく褒められてぇな。たとえ出来なくても、けなされても、まぁいいかと思って気にしないでおきたいな。

褒められてぇな。

終わり。

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