見出し画像

眠れなくなるほど面白い 図解 建築の話【読書感想文】日本の建築豆知識

★★★☆☆
Amazonでレビューしたものです

<紹介文>
【身近な建物が楽しくなる。ナゾとギモンを一挙解決!】
屋根の形は、どうやって決まるの? 正面だけが西洋風の看板建築って、どんな構造? うだつが上がらないの、うだつって何? 日本の建築をテーマに、さまざまな建築のナゾを楽しく解き明かします。古民家から、お寺、神社、城、庭、代表的な近・現代建築まで、建築家ならではの視点で、建築物の見方、楽しみ方を図解します。理系の知識がなくても大丈夫。私たちの生活や伝統美など、暮らしの文化に根ざした日本建築のスゴさと面白さがわかります。建築士しか書けない精緻なイラストを満載。60項目で楽しむ建築エンターテインメント本です。

<著者について>
スタジオワーク (すたじおわーく)
フィールドワークを重視し、変わりゆく自然や生活感あふれる街の風景に興味を抱きながら、ささいな事物・事象に疑問を持ち、新しい価値観を発見して驚き、ときには自慢そうにうんちくを語り、そのことを社会に発信する建築家・建築士のグループ。

Amazonのページより


【目次】
はじめに

第1章 日本の建築は知らないことだらけ
1 屋根は風を切って進む船の形をしている
2 一つの部屋で暮らせるのにはワケがある
3 縄だるみ曲線って知っていますか?
4 地方で違う畳の寸法
5 建物は住み続けることで完成していく
6 建築は身体を模してつくられた
7 平安貴族の住まい寝殿造は家具に注目
8 武士の住まい書院造は建具で見る
9 サラリーマン住宅のルーツは武士の家
10 土間と板の間、畳の間の高さが違うワケ
11 長野とアパートは似ているようで違うもの
12 お盆やお膳の幅が36センチなのはなぜ?
13 手から生まれたピタゴラスの定理と食器の幅
14 「うだつが上がらない」は建築からうまれた言葉
15 ベランダとテラス、バルコニーの違いは?

第2章 こんな目で見ると近・現代建築も面白い
16 江戸の技を受け継ぐ大工がつくったヨーロッパ
17 明治維新政府の威信をかけた様式建築
18 アール・デコそれは市民のヨーロッパ
19 看板建築はヨーロッパへの憧れから
20 明日館から見えてくる巨匠ライトの日本
21 国立西洋美術館のピロティは市民のため?
22 世界をあっといわせた代々木の屋内競技場
23 狭小住宅もアイデア次第で心豊かな暮らし
24 コンクリート打ち放しは自然を写す鏡
25 紙でできた家があるって本当?
26 メタボリズムの思想は日本からの発信
27 新国立競技場が木をつかったワケ

第3章 寺社はこだわりの世界
28 須弥山図と比べればお寺の配置がわかる
29 おじぎをして見上げると仏界が見えてくる
30 伽藍の配置は仏塔の位置で見分ける
31 寺院には和、禅宗、大仏の3様式がある
32 ○と⬜︎の組み合わせで宇宙を表す
33 日本にもあった黄金分割
34 拝むのは正面からだけとは限らない
35 神社の形式は庇の位置と数で決まる
36 神社の向く方角には意味がある
37 しめ縄と鳥居からのメッセージ

第4章 城・庭が育んだ日本の美意識
38 4枚半の畳で宇宙をつくる
39 回って遊ぶ庭って、どういう庭?
40 庇を貸して母屋を取られるのが借景の姿
41 小さく縮めるのが好きな日本人
42 農家の庭には知恵が詰まっている
43 城はなぜ山から平地に降りたのか?
44 城の守りは門で決まる
45 城は家相を考えて築かれた
46 遷都の場所はどうやって決めたのか
47 砂を読み石を思うのが枯山水の庭

第5章 建築を支えた縁の下の力持ち
48 日本の家は冬をどう乗り越えた?
49 中庭で風はつくられる
50 自然エネルギーには二つの考え方がある
51 暮らしまわりのカタカナ語
52 日本の家屋が木でつくられたワケ
53 ラーメン構造は石造でなく木造建築の応用
54 伝統工法、在来工法、2×4工法の違いは?
55 耐震、免震、制震はどこが違うのか
56 雨仕舞は雨に対するさまざまな対策
57 瓦に込められた人々の願い
58 板には木表と木裏があり、その性質は真逆
59 日本の住宅の寿命はなぜ短い?
60 地名をヒントに災害に備えよう


kindle unlimitedにあったので読んでみました。
不動産投資に役立つかなーと思ったので。

60項目が見開きで2ページずつで書かれており、右ページが文章、左ページが絵や図という形式でした。
目次の通り、建築について古いものから現代のものまで幅広い分野に触れられています。
現在の不動産に関係するのは第5章。
地名をヒントに災害に備えよう、というのはそうだな、と思いましたね。
「谷」「林」「橋」「田」、、と地名は結構地形を表しているものが多いですし、元々の地形がわかり、そこから参考にするのが良いでしょうね。

城についての記載も面白かったです。高松城とか「信長のシェフ」でちょうど出てきたところでした。
美術館の建物についても色々知りたいと思いました。

なので、むしろ幅広く見るよりは章ごとにもっと詳しく読みたいと思いました。
まあ、この本を皮切りにそれぞれ興味を持った点を調べていくと良いのかもしれません。
なので、参考文献資料集が欲しかったですねえ。

著者:スタジオワーク (著)
ASIN ‏ : ‎ B0868LHSFM
出版社 ‏ : ‎ 日本文芸社 (2020/3/25)
発売日 ‏ : ‎ 2020/3/25
言語 ‏ : ‎ 日本語
本の長さ ‏ : ‎ 131ページ



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?